えっ、これ何?保育士なら知るべき給料以外の8つの手当《2024最新版》
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保育士の給料は、他の職種と比較すると低めであるということは、広く一般に周知している事実でしょう。仕事内容の大変さや責任の重さを考えると、保育士が貰える給料は十分なものとは言い難いです。
とはいえ同じ保育士であっても手当の充実度次第で、貰える給料に差が生じるのも珍しくありません。
そこで今回は保育士が貰える手当には一体どのようなものがあるのか、8つの手当に関して学んでいきましょう。
保育士なら知るべき!貰える給料以外の『8つの手当て』
保育士が給料以外で貰える手当は主に8つですが、どんな手当を付けて貰えるかは人それぞれです。自分の努力次第で付けて貰える手当もあるため、まずはそれぞれの手当の特徴に関してしっかりと把握しましょう。
【1】資格手当
まず一つ目の手当として資格手当というものがあり、こちらは保育士の資格を有しているということで貰える手当になります。
ただし全ての保育園でこの手当がつくとは限らず、すでに基本給に含まれていることもあります。
そのため求人を探す際には、資格手当の扱いがどうなっているのかを確認しておくことが大事でしょう。また保育士の資格がない補助の人員の場合でも、場合によっては資格手当が出るケースもあるようです。
【2】通勤手当
通勤する際に必要な、電車代などの交通費を通勤手当として支給してくれる保育園は多いです。
とはいえ全ての保育園が必ず通勤手当を支給するわけではありませんので、ここも求人の段階でチェックしておきたい点でしょう。また通勤手当は支給されるものの、上限金額が設定されていることも多いです。
特に遠くから通勤する場合ですと必然的に交通費も膨らむことになりますので、支給上限内で収まるか確認しておくことが大事です。
【3】住宅手当
住宅手当の有無は、懐事情に大きな影響を与えるためこだわりたい手当の一つです。住宅手当がついているかどうかというのは、保育園によりけりですので、なるべくなら住宅手当や補助が支給される求人を選びましょう。
また自治体によっては、保育士の処遇改善のために独自に住宅手当を支給しているところもあります。
また借り上げ住宅に対する補助金などが支給されることもありますので、きちんと調べておくのが望ましいです。
【4】役職手当
保育士としてキャリアを積み役職が付くようになると、その責任の重さに応じて役職手当が支給されることがあります。こちらは自分の努力次第で勤め始めてからでも狙える手当ですから、ぜひ目指してみましょう。
手当の金額の相場としては、主任や副園長クラスで5万円程度の手当が支給されるケースが多いようです。
また保育園によっては学年主任やリーダーなど、もう少し下の役職でも手当がつく場合もあります。
【5】特殊業務手当
保育園の行事がある際など、その負担に対して支払われるのが特殊業務手当です。保育園行事は準備などに時間がかかるため、通常の保育にプラスして負担を強いられることになるので、その分の手当と考えるとよいでしょう。
とはいえ特殊業務手当がつくかどうかは園によりけりで、既に基本給の中に含まれているケースもあります。
基本給に収まっているかどうかで年収が変わってくることもあるため、注意してみておきたい項目です。
【6】扶養手当
保育園だけではなく一般の企業でも、扶養家族がいる場合には支払われることが多い手当です。とはいえどこの企業でも支給されるわけではなく、中小企業など経営が厳しい会社は扶養手当がない場合も多々あります。
保育士は女性が多く、世帯主となっている人が少ない職場のため扶養手当がない可能性が高いです。
とはいえ扶養家族がいる場合はこの手当の存在は非常に大きいですから、求人をよく確かめるようにしましょう。
【7】ボーナス
ボーナスは事業所側に支払い義務がある手当ではないため、ボーナスがあるかどうかは保育園によってさまざまです。
しかし月々の給料以外にまとまったお金を貰えるチャンスなため、ボーナスの有無を重視する人は多いでしょう。ボーナスが貰えるのは基本的には正社員で月給の1.5か月分から3か月分程度の支給が相場です。
業績や諸条件によってはパートタイマーなどでも支給されるケースがあります。金額は正社員ほど多くはありません。
【8】残業手当
残業手当は労働時間を超過した際に発生する手当で、労働者が当然貰う権利のあるものです。保育園によっては、あらかじめ月あたりの見込み残業時間を設定し、それをすでに基本給に組み込んでいる場合もあります。
実際に働いている時間が見込み残業時間より少ない場合は全く問題ないのですが、あまりにもかけ離れている時には少々問題です。見込み残業時間を超過した分の残業代の扱いがどうなっているのかも確かめておきましょう。
自治体による保育士への手当が複数存在する
自治体によっては保育士の処遇改善のため、独自に手当を設定しているところもあり非常に働きやすいエリアと言えるでしょう。自治体独自の手当として一体どのようなものがあるのか、いくつかの自治体を例に見てみましょう。
【1】東京都独自の保育士手当
東京都独自の保育士手当として、例えば以下のようなものがあげられます。東京都は他の都道府県よりも保育士の処遇改善に対して前向きに取り組みをおこなっていますので、お得に働ける自治体と言えるでしょう。
- 住宅支援制度
- 保育士等キャリアアップ補助
まず住宅支援制度はどのような制度なのかと言いますと、保育士が住む寮や借り上げ住宅の家賃を最大8万円まで負担してもらえる制度です。東京都の住宅費は非常に高いため、それを軽減することができます。
保育士等キャリアアップ補助は、キャリアアップをすることで貰える給料がアップする制度です。最大で4.4万円ほど支給される給与が増えることから、保育士として働くモチベーションアップにも繋がります。
【2】横浜市や松戸市の保育士手当
神奈川の横浜市や千葉県の松戸市も、保育士の処遇改善のための取り組みをおこなっている自治体です。
たとえば以下の取り組みをおこなっているため、保育士にとって働きやすい自治体ではないでしょうか。
- 横浜市は勤務年数が長いキャリアのある保育士向けに、給料の上乗せ制度を実施している
- 松戸市は独自に保育士手当を事業所に支給しており、最大で72000円受け取れる
松戸市の処遇改善のための手当は、事業所に支給しているため、保育士が受け取れるかどうかは保育園によって異なります。
そのため、支給がどのような仕組みでおこなわれるのか、働く前に確認するのが望ましいです。
【3】家賃補助手当
保育士の処遇改善として、家賃補助手当を支給する取り組みをおこなっている自治体は意外と多いです。また待機児童が多い自治体などは保育士を多く呼び寄せるために、家賃補助制度を積極的におこなっています。
家賃補助制度を実施している自治体の一例として以下があげられ、今後さらに拡充している可能性が高いです。
家賃補助の有無は生活にダイレクトに影響する問題でしょうから、手当が充実している自治体を選びたいものです。
- 東京都世田谷区
- 東京都大田区
- 千葉県船橋市
- 神奈川県横浜市
- 埼玉県さいたま市
- 大阪府大阪市
- 京都府京都市
家賃補助制度を実施してない自治体の保育園であっても、独自に住宅手当を支給してくれる園もあります。
しかしながら家賃補助制度の金額の方が高い傾向があるため、やはりこの制度が実施されている自治体は有利です。
パート・アルバイト・派遣の保育士の手当は園によって異なる
正社員以外のパートやアルバイト、派遣の保育士の手当がどうなっているのかというのは気になる問題ではないでしょうか?正社員以外の手当に関しては正直保育園次第なところが大きく、一概に基準を出すのが難しいです。
とはいえ例えば以下の手当は保育園によっては正社員以外にも支給しているところがあります。
大切なのは求人の段階で給与に関する不明瞭なところはしっかりと明らかにしたうえで、応募することかもしれません。
- ボーナス
- 処遇改善手当
- 通勤手当
手当が充実している保育園とそうでない保育園とでは、月々の給料が大きく変わってしまうのは言うまでもありません。
ましてや給料の低さが懸念されている保育士という職種のため、慎重に求人を探すのが望ましいです。
まとめ
保育士が給料以外に貰える主な手当としては8つほどあり、それぞれ支給される条件が異なります。
自分の努力によって貰えるものもあれば、最初から支給の有無が決まってしまっている手当もあるため注意が必要です。まずは求人の段階でどんな手当が貰えるのかをよく確認しておきましょう。
また、自治体によっては独自の取り組みで手当を支給していることもあるため、そういった取り組みに積極的な自治体で働くのもよいかもしれません。