「こんなにも低かったのか…」男性保育士の給料と女性保育士の給料を徹底比較!
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ひと昔前までは、保育士は女性がほとんどでした。ですが、近年は男性保育士も徐々に増えてきており、男性保育士の需要も高まっています。
とはいえ、保育士は収入が少ないといわれていますし、他業種のように男女差がありません。ここでは男性保育士の給料と女性保育士の給料を年代別に比較しています。
どれくらいの差があるものなのか、その背景についても考察しています。また、男性保育士の給料アップの方法も紹介していますので参考にしてみてください。
男性保育士の給料は低い?平均年収が他の職種よりも低いのが現状
最近は男性保育士も徐々に増えてきています。とはいえ保育士全体の3%から4%程度です。どの業種でも給料面では男性が優遇される傾向にあり、男性保育士も女性保育士に比べて平均年収は高いのでは思われるでしょう。
ですが、実際は男性保育士の平均年収は決して高くはありません。保育士の場合、基本的に男女差はほとんどないといわれています。
そもそも保育士の給料は低めといわれていますから、他の職種と比べると男性保育士の給料は極めて低くなるでしょう。一般的に男性保育士の平均年収は約350万円といわれています。
【年代別】男性保育士の給料と女性保育士の給料を比較
20~29歳男性 | 約226万円~約256万円 |
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20~29歳女性 | 約210万円~約255万円 |
30~39歳男性 | 約287万円~約401万円 |
30~39歳女性 | 約252万円~約303万円 |
40~49歳男性 | 約226万円~約388万円 |
40~49歳女性 | 約289万円~約381万円 |
50~59歳男性 | 約306万円~約412万円 |
50~59歳女性 | 約381万円~約405万円 |
60~65歳男性 | 約181万円~約412万円 |
60~65歳女性 | 約232万円~約405万円 |
保育士の給料に男女差はないといわれています。ただそれでも、生活環境が変わるため年代によっても差が出てくるものです。ここでは男性保育士と女性保育士の給料の差を比較しています。
ただ、男性保育士は年齢が高くなればなるほど絶対数が少なくなるので、参考にならない場合もあるでしょう。
【20代】男性・女性保育士の平均給料を比較
20~24歳男性 | 約226万円~約256万円 |
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20~24歳女性 | 約210万円~約260万円 |
25~29歳男性 | 約226万円~約256万円 |
25~29歳女性 | 約257万円~約255万円 |
20代の男性保育士と女性保育士の平均年収は上記の通りです。20代の保育士の場合、平均年収に男女差はほとんどありません。
これこそ、保育士の給料には男女差がないといわれる理由でしょう。20代だと独身の保育士も多いため、生活環境にも大きな差が感じられないことも関係しています。
また、保育士の年収は同年代の他業種の年収よりも低くなることが多いですが、それでも大きく差が開いているわけではないでしょう。そのため、退職や転職せずに働き続ける人も多いのかもしれません。
【30代】男性・女性保育士の平均給料を比較
30~34歳男性 | 約287万円~約387万円 |
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30~34歳女性 | 約252万円~約292万円 |
35~39歳男性 | 約297万円~約401万円 |
35~39歳女性 | 約261万円~約303万円 |
30代の男性保育士と女性保育士の平均年収は上記の通りです。30代の保育士の男性と女性の平均年収を比較すると、男性保育士のほうが圧倒的に高くなっています。
保育士に男女差がないと聞いたんだけどどうして違うの?
保育士に男女差がないといわれるのになぜと思うかもしれませんが、これは保育士の家庭環境に関係があるでしょう。
30代になる頃には女性は結婚し、出産・育児をすることが多くなります。そうなると、短時間勤務となる女性保育士も多くなります。男性保育士はフル勤務する方が多いので、それが平均年収のも現れているようです。
【40代】男性・女性保育士の平均給料を比較
40~44歳男性 | 約226万円~約347万円 |
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40~44歳女性 | 約289万円~約340万円 |
45~49歳男性 | 約266万円~約388万円 |
45~49歳女性 | 約337万円~約381万円 |
40代の男性保育士と女性保育士の平均年収は上記の通りです。40代になると、また男性と女性の保育士の平均年収は差がなくなってきます。
これは女性保育士が出産・育児を終え、男性保育士と同じようにフル勤務が可能になっていることが関係しているでしょう。
そして、保育士は昇給が少ない職種といわれているのも関係しており、産休・育休も取らずに働き続けてきた男性でもそれほど給料は高くなりません。それが保育士の給料の男女差がなくなっている理由でしょう。
【50代】男性・女性保育士の平均給料を比較
50~54歳男性 | 約306万円~約416万円 |
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50~54歳女性 | 約381万円~約408万円 |
55~59歳男性 | 約302万円~約412万円 |
55~59歳女性 | 約377万円~約405万円 |
50代の男性保育士と女性保育士の平均年収は上記の通りです。50代になっても男性保育士と女性保育士の年収差はほとんどありません。
それどころか、男性保育士の方が年収が低くなるケースが多いようです。それはこの年代になると、ほとんど男性保育士がいないのが関係しているでしょう。
50代の女性保育士は若い頃から保育士として働いてきていますから、保育園での立場も上がり昇給しているケースも多いです。男性保育士はすでに辞めてしまっている人もいますから、絶対数が少なく平均年収も参考にはならないでしょう。
【60代】男性・女性保育士の平均給料を比較
60~65歳男性 | 約181万円~約412万円 |
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60~65歳女性 | 約232万円~約405万円 |
60代の男性保育士と女性保育士の平均年収は上記の通りです。保育士の仕事はかなりハードですし、子どもたちと遊んだりするので体力も必要になります。
そのため60代には体力的にもきつくなるので、第一線から退いて管理職になるケースが多いです。これは男性保育士も女性保育士も変わりありません。
ですので、60代の保育士の平均年収に男女差はほとんどないでしょう。ただし、60代になると男性保育士はほとんどいない状況でしょうから、平均年収も参考にはなりません。
平均年収が低めだけどどうしてなの?
この年代になると管理職以外の人はパート勤務の人も増えてくるため、平均年収が低くなる傾向もあります。
男性保育士の求人事情は?将来性はあるのか?
男性保育士が増えてきているとはいえ、まだまだ割合は少なく男性保育士がいない保育園も少なくありません。男性保育士の採用に消極的な保育園もあるので、必ずしも男性保育士の求人が多いとは言い切れないでしょう。
ですが、男性保育士は体力面で優位という点や、出産・育児などで休むことがほとんどないなど女性保育士にはない特徴があります。また男児のトイレに一緒についていけるというのも男性保育士ならではです。
その他にも最近は父子家庭も増えてきているため、シングルファーザーの方にとってはやはり男性保育士の方が話しやすく相談しやすいというメリットもあります。そのため、男性保育士の需要はこれからますます増えていくものと思われます。
男性保育士の給料を上げる『4つの方法』
保育士の給料は基本的に男女差はありません。ですが、男性として家庭を守っていくには給与面はやっぱりアップしたいところでしょう。男性保育士が給料を上げるには、以下の4つの方法があります。
- スポーツインストラクターなどの資格を取得する
- 夜勤勤務のある保育園に転職する
- 管理職を目指す
- 公立の保育園に転職する
保育士は男性だからと言って給料が高くなることは基本的にありません。そのため給料アップにはこの4つの方法のような、女性保育士との差をつけられる特別なスキルが必要でしょう。
まとめ
このように、他の業種なら男性の方が収入は高くなるものですが、保育士となれば基本的に年収は男女差がありません。男性保育士は女性保育士にはない特徴がありますから、必要とされる場面は多くなっていくでしょう。
ただ裏を返せば、女性保育士にも男性保育士にはない魅力があるわけですから、結局女性保育士よりも男性保育士の給料が高くなるのは難しいという状況もあります。
ですので、男性保育士として生きていくなら、将来を見据えて給料アップの方法も考えてみる必要があるでしょう。