保育士“30代“平均給料は?年齢・性別・公私立・地域・他の職種の比較

30代の保育士さんは今後のキャリアアップも踏まえて、今の給料が適正なのかどうか悩む時期です。確かに20代の働き始めたころよりは給料は高くなっているが、それは微々たるものだと不満に思う人もいるでしょう。

今の給料が安いと感じる場合、その理由が何であるか分かりにくいものです。勤め先の園だから給料が上がらない?施設の形態によるもの?地域の水準?もし他の園にチャレンジするなら、30代の給与事情を知っておくことは大切です。

求人の希望条件を設計するとき、給料を低めにしてしまうと転職後に後悔することにもなりかねません。この記事では30代にスポットをあてて平均給料を見ていきます。

詳細を把握できるように性別、年齢別、公立私立、施設形態、都道府県ごとの給料についても挙げていきます。

またボーナスや、他の仕事と比べたときに給料が安いのか高いのか知りたい人のためにそのデータもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

30代の保育士の平均給料(気になる箇所をクリック)
【2019年日】
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今月は保育士さんが転職活動を開始するのに絶好のタイミングです。なぜならこの時期は、転職市場の最繁忙期を超え、新卒の研修が落ち着く保育園側も採用に力を入れる時期だからです。

一方で、条件が良い保育園は求人数が限られているため、できるだけ早く転職活動を開始すべきです。

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【年齢別・性別】による平均給料とボーナス(賞与)

事務職をする女性

まずは年齢別、性別による平均給料とボーナスを見てみましょう。男性と女性を別にまとめておきます。

ここに挙げる月給とは手取りではなく税込みであり、基本給のほかに職務手当や家族手当、時間外勤務や休日出勤などの超過労働給与も含まれています。

ワンポイント
これから紹介する情報は厚生労働省の統計調査をもとに、端数を調整した数値になっています。

30代の女性保育士の平均賃金

女性保育士の平均賃金
年齢 月給 ボーナス 年収
20~24歳 18万5000円 35万2000円 257万3000円
25~29歳 19万8000円 55万5000円 293万9000円
30~34歳 20万9000円 54万8000円 306万2000円
35~39歳 21万9000円 63万円 326万9000円
40~44歳 23万4000円 71万2000円 351万8000円
45~49歳 23万3000円 67万円 347万5000円
50~54歳 24万7000円 68万8000円 365万3000円
55~59歳 27万円 84万8000円 409万8000円
60~64歳 28万5000円 78万8000円 420万5000円
65~69歳 29万9000円 74万6000円 434万2000円
70歳~ 39万2000円 164万4000円 635万1000円

(参照:厚生労働省「平成26年賃金構造基本統計調査」)

この表は平成26年厚生労働省のデータを使っていますが、近年、賃金の処遇改善によって平均賃金はもう少し高くなっていると捉えておいた方がいいでしょう。

30代前半までの年収を見ると、20代の延長という印象で、さほど給料アップ率は高くありません。しかし、30代後半になると、平均年収が27万円近く上がっているのが分かります。

どうして30代後半になると平均年収が27万円近くも上がるの?

30代後半になると主任保育士や園長など、役職のついた保育士も増えてくるからでしょう。

一般的な話ですが、サラリーマンの場合、40代から給料が大きくアップしだして50代前半頃にピークを迎えると言われています。

保育士の場合、そういう給料の上り方をすることもないため、20代30代の若いうちに退職しやすいのかもしれません。

男性保育士の平均賃金

男性保育士の平均賃金
年齢 月給 ボーナス 年収
20~24歳 19万3000円 27万8000円 260万4000円
25~29歳 21万3000円 60万4000円 317万1000円
30~34歳 24万4000円 71万8000円 365万3000円
35~39歳 29万4000円 109万1000円 462万5000円
40~44歳 35万9000円 115万6000円 547万円
45~49歳
50~54歳 32万7000円 102万6000円 495万5000円
55~59歳 33万6000円 84万円 487万5000円
60~64歳 28万5000円 34万8000円 377万1000円
65~69歳 56万7000円 197万4000円 878万2000円
70歳~ 24万5000円 105万9000円 399万9000円

(参照:厚生労働省「平成26年賃金構造基本統計調査」)

女性保育士の平均給料と比較した場合、男性の方が高い結果となっています。

とはいえ、男性保育士の割合はかなり少なく、統計の母数が小さいので、計算上、平均年収が高くなっているのかもしれません。

【キャリアアップ】するといくら?主任保育士や園長など管理職の平均給料

公立保育士 私立保育士
一般の保育士 28万円 26万2000円
主任 51万9000円 39万7000円
施設長 59万4000円 52万9000円

(出典:保育士バンク!「保育士の給与事情。平均給料や、今後の賃金引き上げについて」)

キャリアアップした場合、役職手当がつくことで一般保育士とかなり差が開きます。公立保育士と私立保育士と比較してみると、役職がついたとき、公立保育士の方が給料が高いことが分かります。

ただ、公立保育士の場合、キャリアアップするためには長い期間が必要だといわれています。一方、私立保育士のキャリアアップは比較的短い期間でも実現しやすいそうです。

すぐにキャリアアップしたいという人は一度、保育士専用サイトに相談し、キャリアアップの求人を教えてもらうといいでしょう。

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【公立と私立・施設形態】による保育士の給料比較

保育園

ここでは公立の保育園と私立認可保育園の給料の違い、さらには施設の種類による給料比較をしていきます。

保育士専用サイトである『保育士バンク!』のデータをもとに端数は調整した数値を挙げていきます。

公立保育士と私立保育士の給料

公立保育士 私立保育士
平均月給 28万円 26万2000円

先にも触れましたが、公立保育士は地方公務員ということあり、私立の保育士よりも平均給料は高めの結果になっています。

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施設形態による保育士の給料

月給
公立保育園 28万円
私立認可保育園 26万2000円
認定こども園(私立) 24万2000円
小規模保育(A型) 23万2000円
事業所内保育(A型) 21万1000円

施設形態についてですが、以下のような施設のことを言います

  • 認定こども園とは幼稚園と保育園を合わせた施設
  • 小規模保育(A型)とは園児定員19名以下で、職員資格は全員保育士という施設
  • 事業所内保育とは企業が自社の従業員の子どもや地域の児童を対象に設置した施設(複数の形態あり)

園児数の少な目な小規模保育の施設では運営規模も小さくなるので、その分、給料は低めになっています。また、会社が設置する事業所内保育の場合には、運営補助金が認可保育園と比べて少ないために、給料も低めになるようです。

施設形態の給料だけで見ると、公立保育園の一択のような気がしますが、しかし働くことは給料だけでもありません。

転職をお考えの人は、自分に合った職場環境や労働条件で、かつ、なるべく給料の高い園を見つけるような視野で取り組むのがいいでしょう。

【都道府県別】による保育士の平均年収ランキング

地域別 平均年収
全国 332万5000円
北海道
北海道 287万円
東北
青森県 264万円
岩手県 276万円
宮城県 298万円
秋田県 314万円
山形県 259万円
福島県 243万円
関東
茨城県 305万円
栃木県 299万円
群馬県 295万円
埼玉県 308万円
千葉県 337万円
東京都 369万円
神奈川県 333万円
北陸/甲信越
新潟県 294万円
富山県 287万円
石川県 335万円
福井県 276万円
山梨県 285万円
長野県 301万円
東海
岐阜県 268万円
静岡県 320万円
愛知県 372万円
三重県 310万円
関西
滋賀県 317万円
京都府 351万円
大阪府 347万円
兵庫県 356万円
奈良県 321万円
和歌山県 382万円
中国
鳥取県 286万円
島根県 311万円
岡山県 308万円
広島県 297万円
山口県 308万円
四国
徳島県 279万円
香川県 295万円
愛媛県 323万円
高知県 315万円
九州/沖縄
福岡県 330万円
佐賀県 220万円
長崎県 331万円
熊本県 281万円
大分県 293万円
宮崎県 291万円
鹿児島県 293万円
沖縄県 260万円

(出典:厚生労働省「平成27年度保育士等に関する関係資料」)

保育士の給料は都会が高くて、田舎の方が安いというイメージを持つ人も多いですが、厚生労働省の調査ではそうでない結果が出ています。

全国平均年収の高い順からあげてみると

  1. 和歌山県:382万円
  2. 愛知県:372万円
  3. 東京都:369万円
  4. 兵庫県:356万円
  5. 京都府:351万円

と1位は和歌山県になっています。意外といえば失礼になりますが、給料と地域の関係はそう単純ではないようです。

東京は3位、そのほか大阪などの地方都市は上位にはランクインしていません。一方、年収を低い順からあげてみると

  1. 佐賀県:220万円
  2. 福島県:243万円
  3. 山形県:259万円
  4. 沖縄県:260万円
  5. 青森県:264万円

となっており、ワースト1位の佐賀県は和歌山県と162万円の差額です。もちろんワースト入りしている地域が特別、その賃金の水準で生活が成り立つだとか、労働量などが著しく少ないとかといった理由もないはずです。

ただ、これはあくまでも平均ですので、どの地域にも、園によって待遇に差があります。

【他の仕事】による給与を比較

タブレットと並べられたビジネス道具

保育士の給料は他の職種と比べると高いのか安いのかをこれから見ていきましょう。

男女計 月給
全職種(表にない職種も含めたすべての職種) 32万9000円
保育士 21万6000円
幼稚園教諭 23万1000円
看護師 32万9000円
福祉施設介護員 21万9000円
ホームヘルパー 22万円

(出典:厚生労働省「平成27年度保育士等に関する関係資料」)

この統計での全職種の平均年齢は42.1歳であるため、月給がわりと高くなっています。しかしそうはいっても、保育士の平均月給はやはり、全職種との比較だけでなく、教育・福祉・医療などの職種のなかでも低めとなっています。

現在、ほかの仕事をしようかなと悩んでいる人もいるかもしれません。一般的に、30代の転職では、20代の経験をそのまま活かせるような転職をする人が多いです。つまり、同じ仕事での転職の割合が高くなります。

しかし、30を過ぎてから未経験職種にチャレンジする人の数もかなり多いのも事実です。現在、どの業界も人手不足により、採用されやすい状況です。

ここに注意!
キャリアアップではないため、給料が今よりも下がってしまう可能性もあるので、将来のプランをよく考えたうえで選択するのがいいでしょう。

30代の保育士の離職率は?

計画

厚生労働省の統計によれば、常勤の保育士の離職率は10.3%となっています。10人にいれば1人が辞めている計算です。

ただ、保育士の経験年数での離職率を見ると

  • 6~8年未満の保育士:9.1%
  • 8~10年未満の保育士:7%
  • 10~12年未満の保育士:6.3%
  • 12~14年未満の保育士:5.8%

と年々、辞める人は少なくなっています。ちなみに「保育士における現在の職場の改善希望状況」というアンケートを一部、挙げておきます。

保育士等に関する関係資料
(画像出典:厚生労働省「保育士等に関する関係資料」)

給料の不満だけでなく、職員数や労働量、福利厚生など様々な面で改善してほしいという結果が出ています。

転職する場合には、今気になっている不満だけを解消するような転職にしないようにしましょう。例えば、給与は改善されたけど、今度は業務量が多すぎるという不満が出てきて、「また転職しようかな」となってしまう可能性が出てきます。

求人探しをするときの注意点とかあったりする?

求人探しをする前に、必ずこの先どういう職場で働きたいのかというビジョンやプランを明確にしておくことが大事です。

キャリアアップ研修で手取りを上げる方法について

保育士の年収
(画像出典:厚生労働省「『保育士数』と『保育士の年収』の推移」)

平成29年度から実施された「技能・経験に応じた処遇改善」では、中堅の役職へのキャリアップ制度が導入されました。

中堅保育士を対象として、一定期間の研修を受けることで「職務分野別リーダー」「副主任保育士」「専門リーダー」の修了証が発行されます。

  • 職務分野別リーダー:月額5,000円
  • 副主任保育士:月額40,000円
  • 専門リーダー:月額40,000円

といったように月最大4万円が給料アップします。もちろんその園だけに有効なのではなく、全国で認められるため、転職の際にもアピールしやすくなります。

園長や主任保育士のキャリアアップの場合だと席が少ないため、なかなか実現しづらいですが、この改善処遇によって、一歩手前のキャリアアップからスタートできます。

それなのに給料が上がらない…

頭を抱えて悩む女性

ただ、処遇改善のための国や自治体からの補助金は園にいったん支給されます。

その補助金の運用方法は園に任されているので、保育園によっては現場の保育士の給料にまったく反映されていないという話を聞きますし、処遇改善手当とは名ばかりでほんのわずかな賃金アップどまりで実感がないという声もあります。

現状を見て、あきらかに給料が上がっていないと思う場合、一度、保育士転職サイトに相談するのも一つの手です。

せっかく苦労してキャリアアップしたのに、給料に反映されなければ損をするばかりですから、きちんと給料アップにつながる園を探す方がいいでしょう。

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まとめ

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今回は30代の保育士の平均給料についてまとめました。30代前半は20代からさほど給料に大きな変化はないですが、30代後半にかけて、キャリアアップなどにより年収も高くなりやすい傾向です。

現在、園長や主任保育士ばかりでなく、副主任保育士、専門リーダー、職務分野別リーダーといった中堅によるキャリアアップ制度も導入されています。これを使えば給料が最大4万円アップします。

しかし、その手当のための補助金は園に一任されているので、給料に反映されない可能性もあります。疑問を抱いたとき、保育士転職サイトに相談し、現状を話してみましょう。

現在、保育士の人手不足により、転職しやすい現状なので、チャレンジするなら今がいいタイミングだと言えるでしょう。

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