何回までなら大丈夫?保育士の転職回数が多いと不利か徹底解説!
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転職をしたいけど、転職回数がネックになって思いきれない、という人が時々います。たしかに、転職回数は履歴書を見れば一目瞭然ですし、転職回数は増えることはあっても減ることはありません。
そうなると、転職に慎重になってしまうのも無理はないでしょう。しかし、転職回数が多いのは本当に不利なのでしょうか?
転職回数の不安なく転職したい人や長く働きつづけられる職場を探している人は、転職エージェントに頼って転職するのがおすすめですよ!
保育士を含めて一般的な転職回数
転職回数が多いというのは、保育士に限らずどちらかというと不利に働きます。よほどの回数でない限り、それだけでダメ、ということにはなりませんが、マイナスイメージを与えるのは仕方ありません。
ただし、現代は転職が一般的になりつつあるため、2~3回の転職までは問題ないでしょう。年齢や転職理由にもよりますが、ステップアップや納得できる理由であれば、転職を繰り返していてもそれほどマイナスにはなりません。
ただし、転職回数が4回を超えると転職が難しくなる、というデータもありますので、3回目の転職からは慎重に転職したほうがよいかもしれません。
転職回数が多いと不利になる『2つの大きな理由』
転職回数が多いと転職できなくなるというわけではありませんが、理由によっては面接官にマイナスの印象を与えてしまうのは確かです。
もちろん本人にとっては毎回やむを得ない転職でしょうが、周囲から見るとよい印象を与えない理由もいろいろあります。転職回数が多いと、相手にどのような印象を与えてしまうのでしょうか。
【理由1】忍耐力がない
転職回数が多い場合に、最も疑われるのはこの点です。違う保育園を何度も辞めているということは、採用してもちょっと嫌なことがあると辞めてしまうのではないか、という不安を抱かせてしまいます。つまり、忍耐力がないのではと思われるのです。
確かに、どの保育園で働いても嫌なことは絶対にありますし、我慢しなければならないこともあります。保育園は大切な子供を預かっているのですから、担任になった先生が年度途中に辞めてしまっては信頼を損ないますし、クレームの元にもなってしまいます。
どこの保育園でも、長期的に働いてくれる人を採用したいという気持ちはありますし、クレームのリスクを避けるためにも、忍耐力に不安のある保育士は、採用をためらわれるのです。
【理由2】考えなく行動している
保育の仕事に真剣に取り組み、仕事そのものに誇りと熱意があるのであれば、そう簡単に辞めないのではないか、と思われることは多いです。
つまり、何度も保育園を変わるということは、自分のやりたい保育が自分でもよくわかっていなかったり、何のためにその保育園に入って、どんな仕事がしたいのか、ということをよく考えて入職していないと思われても仕方ないでしょう。
つまり、保育士の資格を取ったからなんとなく保育園に就職して、ちょっと嫌になったからとりあえず別の保育園に転職する、ということを繰り返す、考え無しの人だと認識されてしまうのです。
転職を繰り返したときの『2つのデメリット』
転職を繰り返すことで、希望の職場に転職できたと喜ぶこともできますが、実際には転職を繰り返したことでデメリットも生じています。
転職をすることでいろいろな保育園での勤務経験を得て、仕事の幅が広がったという人もいますが、転職活動を繰り返したことで、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
【デメリット1】なかなか出世をしない
転職回数が多いということは、どうしても勤続年数が少ないということです。ある程度十分な経験を積み、管理職として転職するのであれば大丈夫ですが、数年おきの転職となると、新しい職場ではまた一からのスタートになります。
新卒で働き始めて、転職せずに同じところで経験を積んだ友人が管理職になっても、転職を繰り返していると別の幼稚園で新人として勤務している、ということにもなりかねません。
もちろんいろいろな保育園での経験がある、ということがプラスに働く場合もありますが、一般的には転職回数が多いと出世しにくくなることが多いでしょう。
【デメリット2】別の職種に転職するのがさらに難しくなる
転職回数は、増えることはあっても減ることはありません。転職するたびに、次の転職が難しくなっていくということを理解して、はじめから慎重に転職することは大切です。
保育士は慢性的に不足しており、求人の数も多いため次の勤務先が見つかりやすく、特に若いと新卒感覚ですぐに採用されるため気軽に転職しがちですが、転職回数が4回を超えてくると転職理由を問う声も厳しくなってきます。
さらにそのころには年齢も高くなるので、それなりのキャリアや経験がないと転職が難しくなってしまいます。年齢が上がり、転職回数が増えた時に急に転職が難しくなって焦ることのないように注意したほうがよいでしょう。
保育士の転職回数が多い方の面接のときに気をつける『3つのポイント』
転職経験があると、回数に関わらず面接で転職理由を聞かれます。回数が多くなるとやはり先方も心配になって、より詳細に理由を聞かれることも多いです。
それはもう仕方がありませんから、聞かれたときにきちんと答えられるように、事前に準備をしておくのがよいでしょう。
【ポイント1】前向きな退職理由を話す
転職理由として前向きな話をすることは大切です。「自分は、~~な保育がやりたいと思っていて、こちらの保育園のほうがよりそれに近い環境だと考えて転職を希望しました」などと、マイナスの退職でないことをアピールするのがおすすめです。
たとえ本当の退職理由が、人間関係がうまくいかなかったり、残業が多くて嫌だったりといったことでも、前の職場のマイナスな話をするのはよくありません。
どんな保育園でもある程度はそのようなことがありますし、採用してもすぐやめてしまうのでは?という不安をもたれる原因になってしまいます。何度も転職している場合はそれぞれの理由について、簡潔に答えられるようにしておきましょう。
【ポイント2】長く働く意思を話す
転職回数が多いと、すぐに転職したがる人なのかな、と思われてしまいがちですから、長く働きたいと思っている、ということもアピールしておきましょう。
過去の転職の理由に問題がなくて、ここでは長く働きたいというのであえば、転職を繰り返していることはそれほど大きなマイナスにはなりません。
【ポイント3】将来的にしたいことを話す
保育の仕事にやる気があり、将来的にやりたいことがあって、それに向けて転職を繰り返したのであれば、その転職はステップアップということになりますから、かえってプラスに働くかもしれません。
目的をもっての転職であり、考え無しに転職を繰り返したわけではない、ということを伝えるのは大切でしょう。
面接時にはその保育園がどんな点で自分が働きたいと思う保育園と合致しているのか、どんなところに共感して希望しているのかを伝えることで、長く働くイメージが伝わります。
転職回数が多くても採用されやすい保育園の特徴
転職回数が多いと、どうしても転職は難しくなりますが、保育園によっては転職回数が多くても採用されやすかったりします。転職回数が多くて心配だという場合は、そういったところを探して面接を受けるのがよいでしょう。
まず採用されやすいのは、大量採用を予定している保育園です。新設の保育園だったり、規模を拡大する保育園では、保育士を何人も採用する必要があり、採用のハードルが下がります。特に採用されやすいのは以下になります。
最近は保育士不足で、欠員が出来ても補充が難しい時代ですから、保育士の大量採用となるとどこも苦労しているのが現状です。しかも、新設ということであればある程度みんなが同期ということで働きやすい可能性もあるのでねらい目でしょう。
退職者の代わりに保育士を採用しようとする場合は、即戦力の経験者を採用しようとする傾向があります。
そんな時は、転職回数が多いことを逆手に取り、いろいろな保育園での勤務経験があり、適応力があるということをアピールすることで採用されやすくなるでしょう。
また、大規模保育園なども、いろいろなタイプの子どもや保護者に対応するために、幅広い経験がある保育士を採用する可能性はあります。
転職サイトなどを利用する場合は、担当者にその点を相談しておけば、その人の経験を生かせる保育園を紹介してもらえるので、不安な点はどんどん相談するとよいでしょう。
なるべく転職回数を減らすなら慎重に行うのが大切
転職回数を減らすことはできません。履歴書にも、勤務経験は正直に書かないとトラブルの元になります。過去を消すことは出来ませんが、これ以上転職回数を増やさないためには、一つ一つの転職を慎重に行うことが大切です。
求人票の情報はきちんと隅から隅まで目を通し、HPがあればそれを確認するのはもちろん、ネットの口コミなども参考にします。
そして面接をうけるだけでなく、保育の現場を実際に見学させてもらって、子どもとの関わり方や、保育士の様子などをしっかり見てくることが大切です。
条件面だけでなく、雰囲気や一緒に働く人の様子もその目で確認して、長く働けそうだと判断したら転職するくらいの慎重さが必要です。保育園によっては、1日体験などをさせてくれるところもあるので、可能であれば参加してみるとよいでしょう。
保育士転職を成功させるなら転職サイトは必須
まとめ
転職回数が多いことは、保育士の場合もやはりマイナスイメージを与えてしまいます。2回や3回の転職であれば大丈夫です。
しかし、4回を超える転職をしている場合は特に、転職回数が多いことがマイナスに働かないように、印象を良くするように心がけ、転職理由も前向きなものを説明できるようにしておきましょう。
保育士のニーズは高いので、転職できないという心配は少ないのですが、やはり選択肢はどうしても狭まってしまいます。転職回数が多いのではなく、キャリアアップを繰り返したと考えて、幅広い経験を強みにできるようにしたいものです。