ド底辺のプロローグ~転職活動体験談~
ド底辺の始まりは29歳。仕事がきっかけで心身ともにボロボロになり、心療内科へ。退職を決意し、療養生活を経たのち、転職活動を始めるが…。
僕の場合「転職を決意した」というより「転職するしかなかった」という方が正確な言い方です。そんな経験はもう二度と味わいたくない。しかし今のところ、そうならないで済んでいます。
「毎日が憂鬱。仕事に行くのがつらい。どうしたら…」
心のなかにそういう気持ちはありませんか。本当に恐ろしいのは、今すぐにでも転職した方がいい状況なのに当人がそれに気づいていないケースです。
あなたも、ひょっとしたら「転職するしかない」状況なのかもしれません。そしてその状況というのは見方を変えれば「より良い生活を手に入れるチャンス」です。
僕の体験談をこれからの選択を決める一つの判断材料にしてもらえたらと思っています。
ド底辺ひろしの職歴
大学在学中、わずか三社ほどで就活をやめてしまいました。卒業後は様々なアルバイトをして過ごしていました。どうも一所に留まるというのができず、二年間で6つほど職場を転々とした記憶があります。
「ああ、これからどうしようかな…」
コンビニの店長とモメて無職になり、進路について悩んでいた時、偶然、中学時代にお世話になった塾の先生と再会。それが24歳の頃。
「うちで働いてみるか?」
そう声をかけられ、塾講師のアルバイトを始めました。
年齢 | 職歴 |
---|---|
22歳 | 大学卒業後、二年間、様々なアルバイトを転々とする |
24歳 | ある企業塾の〇〇校でアルバイトとして塾講師を始める |
26歳 | 同会社で契約社員として登用 |
28歳 | 同会社で正社員として登用 |
29歳 | 一身上の都合により退職 |
転職活動の始まり |
塾の仕事が性に合っていたのか何なのか、逃げるように辞めたりはせず働き続けることができました。26歳から契約社員となり、28歳で正社員として採用されました。
【第1章】ド底辺の始まり
正社員二年目に入り、塾長の仕事である校の運営管理業務を覚えることを始めました。僕の会社では初任から数年ののちに塾長を任されるのが通常の運びでした。
その指導に適任な上司のいる別地域へと移動することに。上司もアルバイト講師も生徒も保護者も全てが一新です。
基本的に職場にいるのは僕と上司の二人だけ。事務員さんもいますが、週に何度かの短い時間帯のみ。夕方くらいから生徒やアルバイト講師がぞろぞろという感じです。
そこに配属されてから僕は心身の調子がおかしくなりました。詳しくは以下の記事をお読みください。
【第2章】休職
うつ病だと思って心療クリニックに行くと、悩ましい事実を知ることになりました。診断によって、躁うつ病、それに発達障害の傾向があると判明しました。
29歳の春から夏までのわずかな期間での急変でした。
仕事がミスマッチだった?
その企業は情熱的なほど教育に心血を注ぐようなすばらしい会社でした。もちろん公的教育機関ではないので、当然、数字は大切にされます。いつでも売り上げを求められます。
塾講師ですが、個人塾とも違ってサラリーマンです。「昼間はヒマそうだよね」と思われがちですが何かと忙しかったです。
- 入塾手続きや教材手配などの事務作業
- 保護者に営業電話
- 学校の校門前でチラシ配布・近所へのポスティング
- アルバイト講師や生徒に関する管理業務
- 授業準備
他にも様々な業務が待っていました。塾講師という名ですが、正社員になってからは教師であり店長であり営業マンであり事務員であり、といった感じです。
仕事ができない
全ての業務をいきなり押しつけられたわけではありませんし、普通にこなせる人なら適度な業務内容と業務量なのかもしれません。
しかし、ずっと正社員経験がなく、おまけに僕は自他ともに認める無能な働きっぷりなので、なかなかうまく適応できず、四苦八苦でした。
【第3章】退職
(出典:リクナビnext「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」)
正直、転職に理由なんていらないと今は思っています。転職したいと思えばそうするべきです。
最初に書きましたが、今すぐにでも転職した方がいい状況なのに当人がそれに気づいていないケースがあります。僕が経験から学んだのは「つらいと感じて辞めたら正解だったという選択がいくらでもある」ということです。
【第4章】無職
最初は一人暮らしのまま療養生活しようと思いましたが、うまく生活が機能しなくなって実家に戻ることにしました。
【第5章】自力の転職活動
一年余りの正社員経験で、退職。そのキャリアのみで、29歳の転職活動を開始。
20代後半ともなると「20代の10年間の経験でどのような力を身につけたか」を問われます。
これをうまく伝えるのがとても難しい。というか、僕はキャリアと呼べそうなものを積んできたわけでもありませんでした。書類選考や面接でことごとく失敗。
【第6章】転職エージェントの転職活動
転職エージェントを使うことに。
キャリアアドバイザーの方に「これが最後という気持ちで転職しましょう」と言われたのを覚えています。この時から、転職に対する意識や姿勢ががらりと変化しました。
実際に転職エージェントを使った時の感想や、転職エージェントのメリット・デメリットなどについて以下の記事で報告しています。
【第7章】転職成功&その後の生活
以下の記事ではその時の成功談について語っています。
また、エピローグとして現在の職場や生活についても触れているのでぜひお読みください。
人生の考察
仕事の悩み
履歴書・職務経歴書の書き方
転職サイト・エージェント
まとめ
今回は僕の経歴や転職活動にまつわる話をかいつまんで話しました。
体験談を読んでもらうことで「なんだ、こんなやつでも、それなりの人生が送れるようになれたんだな」と感じてもらえたら嬉しいです。
より良い人生のために、いかに選択するか。人生について一緒にああだこうだと考えていけたらと思っています。