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人生の考察

大人の発達障害について調べてみた

僕は仕事で心身の調子を壊していた頃、心療クリニックで双極性障害と診断され、おまけに発達障害の傾向があると言われました。

最近、よく耳にする大人の発達障害ですが、これについて厚生労働省の情報をもとに改めてどういったものか見てみたいと思います。

大人の発達障害とは?

最近、大人の発達障害という言葉をよく聞きます。ネットでも「仕事でミスばかりするのは大人の発達障害かも?」といった記事が山ほどあります。

「大人の」という言葉をわざわざつけるのは「大人特有の発達障害」という意味を表現するためではなりません。

そもそも発達障害とは?

発達障害

(出典:厚生労働省「発達障害」)

生まれつき脳の一部の機能に障害があると書いてある通り、発達障害は先天性のものです。大人になってからいきなり発達障害になってしまった、などということは起こりません

つまり、子どもからずっとそうだったけど、大人になってようやく気づいたという場合、大人の発達障害にあてはまります。

なぜ子どもの頃には気づかないの?

発達障害(出典:政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」)

発達障害と言っても様々なタイプがあるようです。

なぜ子どもの頃には気づかず、大人になってから気づくという事態が起こり得るのか。

例えば表にあるADHDを見てみると「集中できない」という特徴があります。

集中できないといっても、誰しも起こり得ることなのでかなり極端に集中できない子どもでないと、なかなか障害と結びつくのは難しいです。

僕は塾講師だったのでいろんな子どもを見てきましたが、発達障害でなくても集中力のない子どもはたくさんいました。

ADHDの子どもにしても、いつでもどこでも集中できないというわけでもないでしょうし、その度合いが軽い子どももいるでしょう。

それに学校生活を思い出してみると、周囲の大人がこの子は極端に集中できないなと気づけるような場面はそれほど多くありません

また、学校の集団行動のなかでは周囲の助けなどもあって目立ちにくいということもあります。障害の種類によっては気づくのが難しい特徴を持ったものもあります。

要するに、なんだかんだでやって来れたという程度の障害の場合は自他ともに判明しにくいわけです。

なんとなく生きづらい

大人になって社会に出ると、自分一人で何かをやらなければならない場面が増えてきます。業務上、いろんな作業を求められるようにもなります。

学生時代にあまり経験してこなかった状況になることで、なんだかうまくいかないぞと自覚する方が多いのでしょう。

それでも、自分は障害だと思う方は少ないはずです。自他ともに気づきにくい程度の障害を持っている方は本当につらい思いをされてきたはず。ものすごく生活に支障があるわけでもないけど、なんとなく生きづらいという感じだと思いますから。

「思うように仕事ができない」とか「コミュニケーションで他者とズレを感じる」とかそういったものはあくまで自分の欠点や短所のせいだと自身を責め続けてきたけど、検査して発達障害だと判明したという話はよくあるそうです。

ADHD(注意欠如・多動性障害)

ADHDの特徴は以下の三つになります。

  • 不注意(集中できない)
  • 多動性(じっとしていられない)
  • 衝動性(考えるよりも先に動く)

この三つについて一般的な子ども時代の事例と、大人の仕事上の事例に分けて紹介します。

子ども時代の事例

7歳までに多動-衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が現れ、そのタイプ別の症状の程度によって、多動‐衝動性優勢型、不注意優勢型、混合型に分類されるみたいです(参照:厚生労働省「発達障害」)。

子どもの頃には次のような行動をとります。なお以下の内容も厚生労働省「発達障害」を参照しています。

【不注意】

  • 学校の勉強でうっかりミスが多かった
  • 課題や遊びなどの活動に集中し続けることができなかった
  • 話しかけられていても聞いていないように見える
  • やるべきことを最後までやりとげない
  • 課題や作業の段取りが下手
  • 整理整頓が苦手
  • 宿題のように集中力が必要なことを避ける
  • 忘れ物や紛失が多い
  • 気が散りやすい

【多動性・衝動性】

  • 座っていても手足をもじもじする
  • 席を離れる
  • おとなしく遊ぶことが難しい
  • じっとしていられずいつも活動する
  • しゃべりすぎる
  • 順番を待つのが難しい
  • 他人の会話やゲームに割り込む

大人の事例

不注意型の場合、子どもの頃にも「うっかりさん」などと思われるだけであまり目立たないことが多いので、大人になってから発覚することが多そうな気がします。

以下の内容は(大人のためのADHD.co.jp「大人のADHD(注意欠如・多動症)とは?」)を参照しています。

【不注意】

  • 仕事などでケアレスミスをする
  • 忘れもの、なくしものが多い
  • 約束や期日を守れない、間に合わない
  • 時間管理が苦手
  • 仕事や作業を順序立てて行うことが苦手
  • 片付けるのが苦手

【多動性・衝動性】

  • 落ち着かない感じ
  • 貧乏ゆすりなど、目的のない動き
  • 思ったことをすぐに口にしてしまう
  • 衝動買いをしてしまう

そのほかこんなのも見つけました。

ADHD(出典:かえでクリニック「大人の発達障害について」

これを見て気づいたのですが、「双極性障害」の症状とよく似ています。前回の記事に書きましたが、僕は心療クリニックで「双極性障害かもしれない」と言われていました。

例えば「つぎつぎとアイデアが浮かぶ」とか「衝動買い」などは躁うつ病のハイ状態と同じです。

医師が一度の診察だけでは病気を断定せず「じっくり何が原因かを見極めましょう」と言っていたのはこういうことみたいです。

ちなみにADHDなど発達障害の方はうつ病などの精神疾患を発症しやすいらしいです。そういう点からも、僕に発達障害がある可能性を考えたのかもしれません。

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は自閉症の一つのタイプです。アスペルガー症候群の子どもや大人は

  1. 他の人との社会的関係をもつこと
  2. コミュニケーションをすること
  3. 想像力と創造性

の3分野に障害を持つことで診断されます(参照:東京都自閉症協会「アスペルガー症候群を知っていますか?」)。

つまり、対人関係やコミュニケーションで何かとうまくいかないことが多いようです。

これについてはたくさんの行動パターンがあるので、そのうちのいくつかだけを挙げていきます。なお以下の内容も、東京都自閉症協会の記事を参照しています。

子ども時代の事例

  • 幼児期には一人遊びが中心
  • 社会的ルールがわからず素直に「本当のこと」を言ってしまう
  • 同年齢の子どもと波長があわない
  • 話し方が回りくどい、曖昧が苦手、細かいところにこだわる
  • 大人びた難しい言葉、場にそぐわないほどの丁寧語を使う
  • 一方的でわかりにくい話し方
  • 言外の意味を汲み取ることが苦手
  • 言葉の間違った使い方をする
  • 思考を言葉に出す
  • パターン的行動、生真面目すぎて融通が利かない
  • 常同運動
  • 不器用
  • 音や光、味などへの過敏さ

大人の事例

広汎性発達障害(自閉症/アスペルガー症候群)

広汎性発達障害(自閉症/アスペルガー症候群)(出典:かえでクリニック「大人の発達障害について」)

これについても、チェックしていくとたくさん当てはまる点があります。特に「パターン化した行動」の項目が、これあるよな、という感じです。

最初の方に挙げたものをもう一度引用します。

発達障害(出典:厚生労働省「発達障害」)

ここに「同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく」と書いてあるようにいろんな障害が混じっていることもあり、発達障害は個人差が大きいのが特徴みたいです。

自己診断はやめた方がよさそう

ADHDやアスペルガー以外にも、いろいろな発達障害があり、それぞれに細かな分類があるのを知りました。

調べていると、その二つの可能性があるんじゃないかと自分的には思ったんですが、自己診断では「ああ、こういうことって子どもの頃にあったな」とか「仕事でこんな失敗がよくあるな」とか身に覚えがあり過ぎるくらいです。

なんというか、こういう風に自己診断しているうちに仕事のできない自分を発達障害のせいにしようとしてるんじゃないかなとさえ思えてきました。もしこれで検査を受け、障害ではなかったら僕は単なる無能になってしまうよな、とふと思い至りました。

散々調べた後ですが「むやみやたらと気にして神経質にならない方がいい」と思った次第です。

それでも、人生を振り返ると生きづらさを感じて辛くなることが多かったので、どういう結果になろうとも検査を受けてみるのもいいかなと思いました

もし発達障害だと分かれば、それはそれでラクになれる面もあるでしょうし、なければないでこんな自分でもがんばって生きていくしかないと決心できるような気持ちになりました。

まとめ

今回は発達障害について書きました。

大人になってから判明というケースは珍しくありません。

自分にも心あたりがあって気になるという方は、もし結果が分かることでプラスになりそうなら検査を受けてみるのもいいかもしれません。

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