保育士のボーナスはいくらもらえる?賞与が良い求人の探し方を解説!
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保育士は、決して年収の高い職種ではありません。そのため、ボーナスをいくらもらえるのかは重要な問題です。
就職や転職の際にはどうしても給料にばかり目が行きがちですが、賞与をどの程度もらえるかで、年収にすると数十万円違ってきますから、事前に確認しておくようにしましょう。
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そもそも保育士のボーナスとは?園によって異なる
ボーナスとは、給料とは別の特別賞与のことで、一般的には6月と12月の夏冬2回に分けて支給されます。勤務先によっては年3回支給のところもありますが、保育園の場合は2回というところがほとんどです。
特別賞与なので、どれだけ支給されるかは園によって異なりますし、その年の利益などによっても変動します。
求人には賞与2ヵ月分、などと記載されていても、基本的にはこれは過去の実績の表記なので、今後も必ずこれだけ支給されるとは限りませんし、場合によってはなくなる可能性もないわけではありません。
公立と私立で保育士のボーナスは違う
よく言われるのが、公立は福利厚生が良い、ということですが、ボーナスの面ではどうでしょうか。
ボーナスは、経営に余裕がないと金額も少なくなってしまうため、私立の場合は経営状態によってかなり違いが現れます。
公立保育園のボーナス
公立保育園の場合は、保育士は公務員として採用されます。そして給料はもちろん、ボーナスも公務員の報酬に準じたものが支払われることもあり、ボーナスは特に多くなるといえます。
夏冬のボーナスがそれぞれ給料の3か月分程度なので、ボーナスだけで約半年分の給料が上乗せされることになります。
金額での平均を見ると、もっと高く感じるかもしれませんが、公立の場合は離職率が低いため、平均年齢が高くなる傾向があります。そのため、金額で比較するとかなり高く感じてしまうということもあるでしょう。
私立保育園のボーナス
私立保育園の場合は、給料はその園によって異なるので、保育園の方針や経営状態によってボーナスが1カ月というところもあれば2.5ヵ月というところもあります。また、いつから支給されるのかなどもそれぞれ異なるので、事前に確認しておきたいものです。
また、保育園の規模によってはかなり少ないところもありますし、補助金の有無の関係もあって認可保育園のほうが認可外保育園よりもややボーナスが高いところが多いようです。
保育士のボーナスと他の業種のボーナスを比較
保育士のボーナスの平均は、年額で65万円前後です。これは、賞与としては決して少ないというわけではなく、介護施設の職員などに比べると20万円前後高くなりますし、事務職の女性のボーナスと比べても同じくらいになります。
看護師など、専門性の高い仕事になるともっとボーナスの平均金額が上がるので、それに比べると少ないといったところです。
ただし、ボーナスは絶対に支給しなければならないというものではなく、金額もその年によって変動するものなので、勤務先の保育園をどこにするのかによって最終的な金額は大きく変わってきます。
また、景気の動向によってはこれまでボーナスが多かった職種が一気に減ることもあります。慢性的に需要が高く、必ず必要とされる保育士は、比較的安定している職種だといえるでしょう。
保育士1年目からボーナスはもらえる可能性がある
ボーナスあり、という保育園であれば、一般的には1年目からボーナスはもらえますが、春から働き始めた場合、夏のボーナスは寸志程度になる可能性もあります。冬のボーナスはほとんど規定通りということが多いので、満額もらえることになるでしょう。
ただし、これらももちろん園によって方針は違いますので、夏から満額支給のところもあれば、1年目は寸志、というところもあります。
ボーナスがもらえない保育園はある
ボーナスは特別報酬ですので、貰えない保育園ももちろんあります。特に、規模の小さい保育園などは、経営面も厳しいところが多いこともあって、ボーナスがなかったり、あっても寸志程度、というところが多いようです。
実際にはほとんどの保育園はボーナスを支給していますが、入園者が減るなどの経済的な理由によってボーナスが打ち切りになる可能性もありますので、どの園でも絶対に貰えるものではりません。
保育士でボーナスを多く貰う方法
ボーナスを多く貰うには、ボーナスの支給が多い保育園に入るか、業務の評価を高くするといった方法があります。保育園にもよりますが以下の貰い方があります。
- ボーナスは一律で○○ヶ月分、として支給する保育園
- ベースは○○ヶ月分で、本人の評価により金額が上下するケース
普段から仕事を頑張って評価をあげておくことでボーナスが多くなる可能性はあります。とはいえ、評価によって倍も金額が変わるということはありませんから、やはりある程度ベースの金額が多いところを選ぶことは大切でしょう。
勤務先の保育園のボーナスの金額を変えるのは難しいので、どうしてもアップしたいという場合は転職してボーナスの多い保育園を探すのも一つの方法です。
保育士は慢性的に不足していて求人は多いので、条件の良いところに転職するのはモチベーションのアップにもつながります。
ボーナスの良い保育園求人の探し方
求人を探すときは、意外と給与欄にばかり目が行って、ボーナスのところを読み飛ばしがちですが、ボーナスは意外と大切です。
転職先などを探す場合は、給与だけでなくボーナスの支給実績なども見ておくようにしましょう。ボーナスが多いということは経営にも余裕があるということですし、保育士に還元しようとする良い保育園であることも多いです。
全国の地域別保育士のボーナス事情
同じ保育士という仕事でも地域によって多少ボーナスの平均値は異なります。基本的には給料と同じで、都市部が高くて地方が低いという傾向には変わりありません。
ただし、これはボーナスに限ったことではなく、給与で見ても年収で見ても、また保育士以外の職種でも基本的にはこの構造です。これは都市部のほうが家賃や物価が高いことで、生活にかかる金額が高いというのが主な理由です。
ただし、地方であってもどうしても求人に人が集まらないなどの理由で、相場よりも格段に高給で求人を出しているケースはあります。
といっても、こういったケースでは目に付きやすい給与欄や年収の欄を高額にしているだけで、ボーナスの金額を高くしているところはほとんどありません、そうなると、やはりボーナスは都市部のほうが高い傾向があるのは間違いないでしょう。
求人票の年収をきちんと確認する
求人票を見るときは、毎月の給料だけでなく、年収をきちんと確認することが大切です。たとえば、月給が以下の求人があるとします。
- 17万円の求人
- 20万円の求人
20万円のほうがより魅力的に感じますが、実は17万円の保育園はボーナスが夏冬2.5ヶ月分ずつ、20万円の保育園は夏冬1か月分ずつだと、年収は289万円と280万円で17万円の保育園のほうが高くなります。
毎月の基本給が高いとそれだけ税金の額も大きくなりますから、その点でも月給が低くてボーナスが多いほうがお得です。それだけでなく、毎月必要になる経費が全く違ってきますから、以下の有無と金額がとても重要です。
- 住宅手当
- 交通費の有無
- ボーナスの実績
- 各種手当の有無
求人票を見るときに、つい月給欄を真っ先に見てその金額で比較してしまいがちですが、それだけではなく必ず年収にしたらどれくらいになるのかを計算したうえで他の求人と比較するようにしましょう。
とはいえ、求人欄にも「ボーナスあり」と書いているだけで、過去の実績を載せてない求人は多いです。しかもお金のことはなかなか面接のときにも聞きにくい、ということもありますから、その場合は求人サイトの担当アドバイザーなどに相談しましょう。
担当者でれば、そのあたりの相場を含めて相談に乗ってくれますし、その保育園にそれとなく聞いてくれたりもします。ボーナスの件に限らず、自分で直接聞きにくいことは担当者に相談するのがおすすめです。
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まとめ
保育士に限らず、ボーナスは年収のかなりの比率を占める大切な収入です。しかし、求人票を見て仕事を探すときは、意外とボーナスの欄はチェックが甘い人も少なくありません。
ボーナスが数ヶ月分違うということは、年収で数十万円の違いが出るということですから、ボーナスがいくらくらいもらえるのか、いつから支給されるのかなどは、できるだけしっかり確認しておくようにしましょう。
転職活動の際に、求人票だけでわからない、というのであれば、転職サイトの担当者に聞くのも良い方法です。