【保存版】保育士から事務職に転職するメリット・デメリットはある?
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小さい頃から保育士になりたいと思っていた方は少なくありません。ですが、保育士の仕事は思った以上に大変で精神的にも肉体的にもボロボロになってしまうことも少なくありません。
そんな方は転職を考えるのではないでしょうか。給料が少ない、人間関係のトラブルなどで保育士はやめて転職したいと思っている方は事務職という選択肢もあります。
ただ、保育士から事務職に転職する場合、メリットだけでなくデメリットもあるので転職する前に知っておきましょう。
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保育士の半数が3年以内に退職する現状
子供に携わる仕事をしたい、そう思って目指してきた保育士ですが、実際は保育士の半数が3年以内に退職しています。おそらく、憧れだった保育士の仕事の現状を目の当たりにして、諦めてしまうのでしょう。保育士の退職の理由で多いのが以下の通りです。
- 給料が安い
- 残業が多い
- 労働時間が長い
- 人間関係のトラブル
- 園の行事と子供の行事が被り参加できない
- 家事や育児との両立が難しい
- 保護者対応のストレス
などがあります。保育士の仕事は非常にハードで、イベント時は家にまで仕事を持ち込むことが多いです。それでいて給料が安いので、やる気がそがれてしまうことも少なくないでしょう。
残業代は払いたくないから準備は家でやってもらうのが一番だな。
確かに運動会とかのイベント時は大変で辞めたくなってしまうよね…。
そうですね。また、保育士同士や保護者との人間関係もうまくいかないことも多く、体力面だけでなく精神面でも嫌になってしまう人も多いのです。
保育士から一般事務職に転職する4つのメリット
保育士から一般事務職に転職することで、大きく4つのメリットが考えられます。それぞれのメリットについてチェックしていきましょう。
【メリット1】給与が高くなる可能性
働いていく以上、給与面は大きなポイントになります。一般事務職に転職すると給与が高くなる可能性があります。これは一般事務職の給与が高いのではなく、保育士の給与が低すぎることが原因です。おそらく上がることはあっても下がることはないでしょう。
地域や施設、年齢によっても保育士の給与は違ってきますが、平均年収はボーナスを含めて330万円程度、20代前半なら200万円前後になることもあります。その一方で一般事務職は300万円を超えるところがほとんどです。
パソコンの資格を持っていなくても年収350万円という方も少なくありません。保育士から一般事務職に転職するだけで、年収で100万円近くアップすることも稀ではないでしょう。特に若い方はそれくらいのアップ額は期待できます。
【メリット2】人間関係のトラブルが少ない
どのような仕事に就いても、人間関係のトラブルはあるものです。ただその頻度から言えば間違いなく保育士よりも一般事務職のほうが少なくなります。
近年は男性保育士も増えていますが、まだまだ9割以上は女性保育士です。同性だから仲良くできるという見方もできますが、意外と女性同士はトラブルになることが多いのです。
また、保育士によっては結婚したり子供ができたりすると残業が難しくなることもあり、それでも他の保育士から非難されることもあります。
保育士は保護者とも関わりが出てきます。多くはありませんが、中にはモンスターペアレントのような保護者もいるので、それがストレスになってしまうこともあるでしょう。
【メリット3】長時間労働からの解放(残業なし・お持ち帰り仕事なし)
保育士の仕事は、園児を保育するだけではありません。事務的な仕事もありますし、運動会やお遊戯会などのイベントがあれば衣装や小道具を作成したりと、長時間労働になることも必須です。場合によっては家に仕事を持ち帰ることもあります。
事務職の仕事が楽というわけではありませんが、基本的に残業がなく定時で帰れる仕事です。少なくとも保育園で残業し、家に帰ってまで仕事をするなどといった長時間労働からは解放されます。
保育士の場合、残業やお持ち帰りの仕事は基本的に手当てがつきません。ですが、事務職で仮に残業があったとしてもその分はしっかり手当が出る会社がほとんどでしょう。長時間労働をしても報われないと心身的に疲れてしまいます。
【メリット4】有給・育休・産休が取れる
保育士も有給はあるのですが、実際すべて消化している方はほとんどいないでしょう。そもそも大抵の施設で慢性的な保育士不足ですから、なかなか簡単には休めないのが現状です。クラスを持っていればなおさら責任があって気軽に休めません。
また若い保育士は結婚して妊娠・出産することもあるでしょう。ただ保育園によっては未だに育休・産休制度が整っていないところがあり、妊娠イコール退職となってしまうことも少なくありません。
一般の会社はそういった育休・産休はもちろん、有給もキッチリ取れるところが多いです。会社の規模にもよりますが保育園のように事務は一人ではありません。そのため、休みたい時には他の事務職の方と調整することができるからです。
保育士から一般事務職に転職する3つのデメリット
保育士から一般事務職に転職する場合、メリットだけでなくデメリットもあります。それぞれのデメリットについてチェックしていきましょう。
【デメリット1】子供と接しない・保育の仕事から離れる
保育士を目指した理由のほとんどは、子供と接する仕事に就きたいからでしょう。子供の笑顔や成長している姿が見られるのが、保育士として働き続ける大きなメリットです。保育士の仕事はハードではありますが、園児たちと毎日楽しく過ごせます。
それがやりがいにもなっているでしょう。また、長く勤めていれば、成長した子供たちを見かけることもあり、それも保育士ならではの喜びの瞬間です。ですが、事務職に転職したら、黙々とパソコンに向かって仕事をするだけの毎日になります。
しかもそれがこれから何年も続くのですから、やりがいも感じられなくなることもあります。クラスを受け持っていたら、その子供たちの成長も見ることができなくなるでしょう。
【デメリット2】職種が自分に合っているかわからない
保育士と事務職はまるで違う仕事です。仕事のほとんどが園児たちと体を使って過ごすことだったのに、ほとんど身体を動かさず、パソコンに向かって仕事をするだけですから。そのため、転職してから自分に不向きだったなんてこともあります。
もちろんどんな仕事でも向き不向きはあるもので、保育士に向いていなくて事務職に向いている人もいます。保育士の仕事が向かないという方はいいですが、逆に身体を動かすことが好きであくまで給与面等で転職を考えた方は向いていないかもしれません。
どのような職種でも実際に働いてみないことには向き不向きはわかりません。ただ保育士とはまるで違う事務職に転職するのはとても不安があるのは事実でしょう。
【デメリット3】昇給が難しい職場が多い
若い保育士が事務職に転職すれば、ほとんどのケースで給料はアップすることでしょう。場合によっては年収で100万円近くアップすることも考えられます。ただ、それはあくまで転職した時点での話です。
事務職の年収は若い保育士よりも高めですが、会社によってはそこからほとんど昇給しないケースもあります。保育士も昇給が難しい職種ですが、それでも事務職よりは昇給があることが多いです。長く勤務することを考えたら事務職も検討の余地があります。
保育士から事務職に転職する際にやるべき2つのこと
保育士は園での仕事や待遇面についてよく知っているでしょうが、事務職については知らないことがほとんどでしょう。
保育士から事務職に転職する際には、やるべきこと、知っておくべきポイントが2つあるのでチェックしておきましょう。
【ポイント1】事務職の仕事内容・給与・待遇をもっとよく知る
保育士を辞める理由は人それぞれ違いますが、事務職に転職したからといって必ずしもその理由が解消されるとは限りません。保育士にとって事務職という仕事は未知のものですから、仕事内容や給与、待遇をよく知っておく必要があります。
事務職といっても会社によって仕事内容は異なります。会社の規模によっては事務職員が自分だけで、雑用も兼ねるところもあります。その一方で一日中デスクに座りっぱなしの会社もあるでしょう。また、接客や営業を任されることもあります。
また給与面も会社によって異なり、転職したのに給料は保育士の時とほとんど変わらない、なんてこともあるかもしれません。
保育士のほうが良かったなんてことも考えておかないといけないんだね。
そうです。意外と保育士の時のほうが待遇が良かった、ということもあり内情をよく知らないと転職が失敗になることもありますので、気をつけてください。
【ポイント2】面接対策(自己PR・志望動機・転職理由を考える)
事務職に転職する場合、履歴書による書類審査の他に面接があります。保育士からの転職する方は、事務の経験がないわけですから、実績という面では他の応募者よりも不利でしょう。ですので、面接対策は重要です。
面接で必ず聞かれるポイントは以下の通りです。
- 自己PR
- 志望動機
- 転職理由
本来転職する際には、これまでの職務経歴からこの会社でどのような活躍ができるのかアピールするものです。
保育士と事務職はまるで職種が違うので保育士としての経歴を活用するのは難しいですが、前もって考えておきましょう。保育士から畑違いの事務職に転職希望ですから、転職理由は必ず聞かれるでしょう。
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面接で絶対やってはいけない注意点
面接ではいろいろなことを質問されます。保育士からの転職となれば尚更辞めた理由なども聞かれるでしょう。そこで絶対にやってはいけない注意点があります。それが前の仕事の悪いところを言うことです。
保育士が転職を考える理由としては、給料が安い、人間関係のトラブルなどがありますが、これを素直に伝えるのはおすすめできません。事務職も決して高い給料ではありませんし、コミュニケーションが不要というわけではありません。
そういう転職の理由だと、会社に入っても同じ理由で辞めるのではと思われかねません。後ろ向きの発言は避け前向きな言葉でアピールしましょう。ただその際にも、漠然とガッツでがんばります、とではなく明確な根拠も必要です。
保育士から事務職への転職は転職サイトを活用する
保育士から事務職へ転職する際には、転職サイトを活用する方法があります。転職サイトを活用するとさまざまなメリットがあり、自分に適した求人を見つけられます。
以下が転職サイトを利用する主なメリットです。
- 無料で利用できる
- たくさんの求人情報をチェックできる
- 自分の希望条件に合った求人が探せる
- 事務職について教えてくれる
- 履歴書の書き方や面接のポイントをアドバイスしてくれる
- 好条件の非公開求人を閲覧できる
- 会社の内情が分かる場合もある
転職求人サイト
転職求人サイトには全国のたくさんの企業が求人募集を出しています。そのため、転職を考えている方は転職求人サイトをチェックして自分の希望に合う条件の求人に応募できるのです。求人数も非常に多くジャンルもいろいろあります。
転職求人サイトは今やたくさんあり、複数登録すれば他の求人サイトにはない求人情報も見つかるかもしれません。
ただし、転職求人サイトは応募から履歴書の提出、面接までほとんど自分で行うことになります。そのため、保育士から事務職に転職する場合のように異なる業種への転職だとその内情が分かりにくいのが欠点です。
転職エージェント(おすすめ)
転職サイトには、転職エージェントがあります。転職求人サイトと似ていますが、大きな違いはアドバイザーやエージェントといった専任スタッフがサポートしてくれる点です。
そのメリットは以下の通りです。
- 自分の希望に合う求人を探し出してくれる
- 円満退社の方法などを教えてくれる
- 自分の強みや特性を明らかにしてくれる
- 履歴書の添削、面接のアドバイスをしてくれる
- 事務職のメリット・デメリットを伝えてくれる
- 面接日時の調整をしてくれる
- 会社の内情を教えてくれることも
- 入社の条件交渉をしてくれる
このように、専任スタッフが親身になって転職をサポートしてくれるので、転職が初めてという保育士には特におすすめです。保育士から事務職へ転職する場合、メリットもデメリットもあります。
保育士を辞めて事務職に転職したいと思っていても、あくまでそれは選択肢の一つであり、保育士を続けるという選択肢もあります。
保育士を辞めるか続けるか迷っている場合はどうしたらいいかな?
どちらがいいのかは自分では判断できない場合は、専任スタッフに相談するのもいいでしょう。
ハローワークでの転職はダメ?
転職を考えた時に真っ先に思い浮かぶのはハローワークではないでしょうか。もちろんハローワークで転職先を探すのもダメではありません。ですが、ハローワークは転職サイトに比べて求人数も少ないですし、地元の求人がほとんどです。
限られた求人の中で転職先を探すと、妥協してしまうこともありますし、妥協しなければなかなか転職先が見つからない場合もあります。ただ、ハローワークも無料ですから転職サイトと並行して利用してみてもいいでしょう。
保育士転職にすべきかどうか悩んでいるなら転職エージェントに相談
まとめ
保育士から事務職へ転職する場合、これまでとはまるで違う職種になるため不安も少なからずあるでしょう。ただ、事務職に転職することで給料のアップが期待できますし、人間関係も保育園ほど複雑ではないかもしれません。
ただ、事務職にもデメリットがありますから、転職してから後悔する方もいます。また事務職は保育士ほど人材不足というわけではなく、条件のいい求人がなかなか見つけられなかったり、なかなか採用されなかったりするでしょう。
事務職の実績がない保育士はなおさら採用される可能性は低いです。条件の良い求人を見つけるためにも、採用されるにも自分一人の力だけでは限界があります。転職エージェントのような就職のプロに相談するのも一つの方法でしょう。