給料が上がる!保育士のキャリアアップは『研修・セミナー』が重要!
※当ページには広告が含まれています。
キャリアアップのために転職活動をする保育士が増えています。昔は保育士というと結婚や妊娠のタイミングで職を離れる人が多い仕事でしたが、現在は共働きの人も増えて定年まで働く人も多くなってきています。
だからこそ、将来を見据えてのキャリアアップを考えるのでしょう。しかし保育士はどのようにキャリアアップをすることができるのでしょうか。転職をすることでキャリアップができるのでしょうか。
お給料アップする職場を探したい!という人は転職エージェントに頼って転職するのがおすすめですよ!
保育士のキャリアアップとは?役職につくことが可能になる
最近は保育士に新制度ができて、キャリアアップを行うことでさまざまなメリットを得ることができるようになりました。そのため、キャリアアップを目指す人も増えているのです。
保育士はすべての職員が同等ではなく、各クラスの担任をはじめ乳児リーダー、幼児リーダー、主任保育士、園長、副園長といったいくつかの役職があります。
保育士としての経験を積むことでキャリアアップが実現し、役職につくことも可能です。保育士のキャリアアップは、より高い専門知識や能力を身につけることで実現が可能です。
今すぐは難しくても10年後、20年後を見据えてキャリアアップを行ってみてはいかがでしょうか。
保育士のキャリアアップとして役立つ資格は社会福祉士、臨床心理士、絵本専門士、運動保育士、チャイルドマインダー、リトミック指導者など複数あります。
もちろん、これらの資格も保育士としての質を高めることができますし、転職活動を有利にすることができます。キャリアアップのためにも自分の興味のある資格の勉強をしてみるのも良いでしょう。
保育士キャリアアップ研修・セミナーとは?研修内容と費用をチェック
保育士にはキャリアアップのための研修制度があります。これは厚生労働省が指示した研修であり、専門的なことを学ぶことで保育士としてのキャリアアップにつなげることができるんです。
保育士として役立つ資格を取得するのもいいですが、国が定めた保育士のための研修やセミナーは保育士の転職をするうえでも役立つはずです。
保育士としてのキャリアアップやセミナーはさまざまな場所で行われています。しかし具体的にはどんな場所で、どのような研修が行われているのでしょうか。
①保育士のキャリアアップ研修は何が行われる?
厚生労働省が示している研修は、8種類に分けられています。乳児保育と幼児教育、そして障害児保育に食育アレルギー、また保健衛生安全対策や保護者支援子育て支援、さらに保育実践とマネジメントの分野です。
この中から自分の興味のある分野を4つ選び、専門的に学んでいきます。それぞれ15時間以上の研修となります。そのため4分野ともなると60時間以上の研修が必要となります。
働きながら1部門15時間以上、合計60時間以上の研修を受けることはなかなか難しいでしょう。キャリアアップの研修を受けることで転職活動において大きなアピールポイントにつながりますし、もちろん自分自身の保育士としての自信にもつながるはずです。
この中でも特におすすめなのが保育実践とマネジメント研修です。
保育実践・マネジメント研修とは?副主任や主任を狙うなら必須
保育実践は実務経験の少ない保育士を対象とした研修で、実践的な保育を学ぶことができるので新人のキャリアアップには最適な研修といっていいでしょう。ブランクのある人にもおすすめです。
マネジメント研修は、将来的に主任や園長先生を目指している人にピッタリの研修です。保育園でのマネジメントや人材育成などを学ぶことができるので、将来的に役職に就きたいという人はぜひ受けておきたい研修となっています。
実際に、副主任や主任などになるためには、マネジメント研修を含めた他3つの研修を受ける必要があります。もしどの分野を受けるか悩んでいる場合は、マネジメント研修を受けておいたほうがいいでしょう。
自分自身の興味のある分野、得意な分野で研修を受けるのが一番ではありますが、将来的に役立ちそうなものを選ぶことも大切です。
②保育士キャリアアップ研修の費用はどれくらい?ほとんどが無料
ここで気になるのがキャリアアップ研修の費用です。実はキャリアアップ研修はほとんどの自治体が無料で行っています。費用が必要な場合でも、テキスト代1000円のみという場合が多いでしょう。
基本的には、私立保育園で働いている現役保育士を中心に行っている研修となっています。
転職活動中でも可能かどうか、どのように参加できるかどうかなどはすべて自治体によって異なるので、興味がある方は自分の自治体ではどのようにキャリアップ研修が行われているのかチェックをしてみてください。
保育士のキャリアアップでどれくらい給料が変わる?役職手当によって変わる
ここで気になるのが、キャリアアップを受けることでのメリットです。まず、キャリアアップを受けただけですぐに給与面に反映されるという訳ではありません。
ただし、キャリアアップを受けることで役職につける可能性が高くなり、役職手当が出る可能性があります。
- 経験3年以上で担当するキャリアアップ研修を修了していることが条件
- 部門別リーダーに任命されれば、月5000円の処遇をもらえる
- 実務経験7年以上、職務部門別リーダー経験者、4つ以上の分野の研修を修了している人が専門リーダーに任命されたときに受けられる処遇
- 毎月の給与に4万円がプラスされるので、とても大きな待遇
- 職務部門別リーダーを経験しなければいけないが、それでも月4万円の給与アップはとても大きい
専門リーダーは職務部門別リーダーを経験しなければいけませんので注意してください。
最後に副主任保育士です。保育士としての経験が7年以上、職務部門別リーダー経験、マネジメントと3つ以上の分野の研修を修えたうえで副主任に任命されたときに該当します。処遇に関しては月4万円と専門リーダーと変わりありません。
しかし保育士としては専門リーダーよりもアップしています。いずれも給与面の大幅アップが見込めるので、給与面を向上させたいのであればキャリアアップ研修はとてもおすすめです。
保育士のキャリアアップをする人が少ない『2つの理由』
キャリアアップ研修にはたくさんのメリットがありますが、そこまでキャリアアップを望まない人、研修を受ける人が少ない、というのが現実です。なぜキャリアアップをする人が少ないのでしょうか。
【1】実現しにくい理由
まず、研修を受けたとしても必ず給与アップにつながる訳ではないという点です。いくらキャリアアップ研修を重ねても、保育士としての実務経験が長くても、職務部門別リーダーに任命されるとも限りません。ほかにも役職がつくかどうかもわからないのです。
そのため、実際にキャリアアップ研修を積んだとしてもキャリアアップの経験を生かすことができるかどうかわからない、実現しにくい、という難点があります。
キャリアアップ研修をする人はキャリアアップしたいという一心で受けるかもしれませんが、実現しにくい現実が待っているんです。
【2】望んでいない人もいる
保育士として働くうえでキャリアアップを望んでいないという人もいます。人によって働き方はさまざまです。特に保育士は女性が多い仕事であり、妊娠や出産をきっかけに一度退職をするという人がとても多いようです。
子育てが少し落ち着いてから再就職をするというときには、正社員ではなくパートを選ぶという人が多いのでしょう。だからこそ、キャリアアップはそこまで望まず、正社員として普通に働きいずれはパートになるという考え方の人が多いのです。
そのため、キャリアアップは特に望まずに研修を受けないという場合があります。向上心がないという訳ではなく、保育士としての働き方として一番多いのが正社員からのパートなので仕方がないのでしょう。
保育士のキャリアアップするためには『2つの方法』がある
キャリアアップを目指す保育士はあまり多くはありません。狭き門であり、またキャリアアップを考えることなく働いている人が多いからです。
そして保育士のキャリアアップ制度はまだまだ始まったばかりの制度で知らないという人、やってみたいと思う人が少ないというのも現状でしょう。しかし、キャリアアップを目指す保育士は今後増える可能性があります。
だからこそ、これからも保育士として続けていきたいのであればキャリアアップを考えてみてはいかがでしょうか。そして、保育士がキャリアアップを目指すためにはどうするのが一番なのでしょうか。
【方法1】現在の職場でキャリアアップを目指す
まず第一に、現在の職場で働きながらキャリアアップを目指すという方法です。現在の職場であれば仕事にも慣れているので、働きながらキャリアアップ研修も行いやすいはずです。また、万が一今後転職活動をしたいと思ったときもの役立つのではないでしょうか。
転職をするうえでキャリアアップ研修を受けている、というのはとても心強いです。転職先としては、キャリアアップ研修を受けていてこれからも保育士として働きたいと思っている人、向上心のある人は雇いたいと思うでしょう。
仕事を離れる人が多い、結婚や出産のタイミングで離れる人が多い仕事だからこそ、今後のことを見据えてキャリアアップ研修を受けている人、これからも向上する意欲のある人と働きたいと思うはずです。
現代の職場でキャリアアップを生かすことができなかったとしても、今後必ず役立つはずです。そのため、キャリアアップに興味があるのであればぜひ研修を受けてみましょう。
【方法2】キャリアアップしやすい職場に転職する
キャリアアップを受けるために転職をすることもお勧めします。現在の職場でキャリアアップを受けれたり、転職活動をするためにキャリアアップを受けるのも良いかもしれません。しかし保育士は激務の職場が多いでしょう。
働きながらキャリアアップ研修を受けるとなるとなかなか時間が取れない場合もあります。また、保育園側がキャリアアップについて意欲的ではない、詳しくないという場合は、キャリアアップ研修を受ける支援をしてくれない場合も多いです。
そのため、働きながらキャリアアップ研修を受けることが難しい場合もあります。けれどもキャリアアップ研修に力を入れている職場であれば違います。
キャリアアップ研修に力を入れている職場であれば、実際にキャリアアップ研修を受けたことがある人も多くいて、どのようなことをしたのか、どのように生かすことができているのかを聞くこともできるはずです。一緒に向上心を持って働くことができるはずです。
転職活動をするときも、キャリアアップ研修に理解のある職場だから、支援をしてくれそうだから、ということで志望動機を伝えやすいのではないでしょうか。このように、転職をするきっかけとしてキャリアアップ研修を伝えることはとても良いことだと思います。
失敗しない転職にしよう!理想の職場探しは転職エージェントに相談
まとめ
保育士のキャリアアップ制度はまだまだ始まったばかりの新しい制度です。そのため制度のことを知らない人や興味のないという人も多いでしょう。しかし今後も保育士として働くのであれば必ず役立つ制度であり、転職をするうえでも有利に働きます。
保育士のキャリアアップ制度以外にも、保育士としてもっていると役立つ資格はいくつかあります。もしキャリアアップや給与アップを見据えての転職を考えているのであれば、ぜひキャリアアップ制度を活用してみてください。
保育士のために作られた制度なので今後保育士として働くうえで生かせる部分がたくさんあるでしょう。そして、これからはセミナーを受けた経験のある人を優遇してくれる保育園、キャリアアップ制度を支援してくれる保育園も増えていくはずです。
まずはキャリアアップ制度について知り、自分がどの分野に興味があるのかを考え、キャリアアップ制度を活用してみてはいかがでしょうか。