知っておきたい!保育士の転職で気をつけたいブラック保育園の特徴!
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従業員を精神的に追い詰めるブラック企業はたくさんありますが、保育士の職場となる保育園にも、ブラック保育園と呼ばれるところはたくさんあります。
実際に転職した後でなければ分からないことはありますが、気を付けて観察すれば転職前でもどの保育園がブラックなのかを見分けることは可能です。
ここでは、ブラック保育園と呼ばれる保育園の多くに共通する特徴をいくつかご紹介しましょう。
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ブラック保育園とは?特徴がいくつかある
ブラック保育園の特徴はいくつかあります。1つ目の特徴は、保育士の残業時間が長いという点があります。
実際に働いてみなくてもこの点はチェックすることができるので、転職を考えている人は、ぜひ複数回その保育園に足を運んでみて、残業時間がどのぐらいなのかを確認することをおすすめします。
夜間保育を行っている保育園でも、一般的な園では夜19時ぐらいにはすべての園児たちは帰宅しているものです。そうした環境の中で、夜21時を過ぎても園に明かりがついている場合には、保育士が残業をしているということです。
ブラック保育園は公式ホームページを見てもある程度判断することができます。それは、イベントの数です。
通園する児童や保護者にとっては、行事が多いということは楽しいイベントが盛りだくさんなので魅力的に映りますが、働く保育士にとってはイベントが多いということは、それだけ準備作業に追われるということでもあります。
イベントが多い保育園の全てがブラック保育園というわけではありませんが、ブラックの可能性はかなり高めと考えても間違いはないでしょう。ブラック保育園の多くに共通する特徴は、働く保育士を「安く」「長く」働かせるという点にあります。
残業や休日出勤が多いというのは分かりやすい見分け方ですが、その他にもタイムカードは一切なく労働時間の管理や把握がしにくかったり、保育士随時募集などいつでも求人募集が出されている園も要注意です。
ブラック保育園・企業の見分け方
ブラック保育園を見抜くためには、ブラック企業を見抜くポイントを理解していると役立ちます。ブラック企業を見抜くポイントはいくつかありますが、いつでも求人募集を出していたり、離職率がとても高い職場は危険信号です。
また、業務の効率化を図るシステムなどを一切導入せず、すべての作業を手作業で行うような職場もまた、ブラック企業の可能性が高いですし、社長がワンマンな職場もまた要注意です。
ブラック企業かどうかを見抜くポイントは他にもあります。面接に足を運んだ時に、いくつか質問をすれば、すぐに判断することはできます。
求人募集には年間休日が何日と記載されていることは多いのですが、労働基準法では週の労働時間は40時間までと決められていて、それを超える場合には残業代を支給しなければいけないというルールになっています。
もしも求人募集にはっきりと休日についての明記がない場合には
- 土日はお休みなのですか?
- 残業代の取り扱いはどうなっていますか?
などと具体的な質問を投げかけることによって、ブラックかどうかを見分けることが可能です。
ブラックの場合には「お休みは交代で、休日出勤の分は代休でカバーしています」とか「残業という考え方はしていないので、仕事が終わらなかったら持ち帰っても良いことになっています」などという返答が多いです。
求人からブラック保育園を見抜く『5つのポイント』
実際に転職をした後で、その職場がブラック保育園だと知ると、そのショックは計り知れません。
転職してしまった後だと、たとえそこがブラック保育園だったとしても、またすぐに転職するのは自分にとってマイナスになるため、グッとこらえて3年程度我慢するという選択をしなければいけないかもしれません。
もちろん、すべてのブラック保育園を転職前に見抜けるというわけではありませんが、求人募集を見ただけで見分けられるブラック保育園もたくさんあります。
待遇だけに惑わされず、冷静かつ客観的な視点で求人を見極め、ブラックでないことを確信した上で転職することがとても大切です。求人募集からブラック保育園を見抜くポイントは以下の5つです。
【ポイント1】常に人手が不足して求人が出ている
ブラック保育園は保育士が長く務めずにすぐに辞めてしまうため、常に人材不足の状況に陥っている所が多いものです。そのため、求人募集が随時出されているという傾向があります。
一般的な保育園では、退職する保育士が出たら、そのニーズに合わせて求人募集をするため、働きやすくて保育士がなかなかやめない職場では求人募集もそれほど頻繁には出ません。
随時求人募集が出されている保育園というのは、いつ保育士が辞めてもOKなように、少し多めに雇用しておくなどの対策が取られていると考えられます。
随時求人が行われているブラック保育園の中には、求人募集要項に「随時募集」と記載されている所もあります。こうした所は、できるだけ避けたほうが良いかもしれません。
【ポイント2】未経験者歓迎なのに給料が高い
保育士の仕事に限らずどんなお仕事でも、スキルや知識を持つ経験者はお給料が高く、資格を取得したばかりの新人や経験値が低い未経験者は、お給料は低めに設定されているものです。
しかしブラック保育園の場合には、未経験者大歓迎とうたっておきながら、設定されている給料が高待遇だったり、他の求人と比べて美味しく見えるものが多いという特徴があります。
これは、好条件で保育士を確保したいというブラック保育園の姿勢によるもので、給料がいくら良くても労働時間が信じられないほど長かったり、残業代がいっさいでなかったりするため、実質的には高待遇というわけではありません。注意しましょう。
【ポイント3】保育園の見学をさせてくれない
これから自分の職場になるかもしれない保育園は、雇用契約する前に自分の目で一度見ることがとても大切です。多くの保育園では、求職者でもアポを取れば見学できるシステムになっていますが、ブラック保育園の場合には見学をさせてくれる所は少ないようです。
これは、見学をすると雰囲気によってブラックだということがバレてしまうのを恐れているからです。もしも見学したいとリクエストした時に「うちは、そういうのはやっていないんですよ」なんてかわされたとしたら、そこはブラックの可能性が高いと考えて良いでしょう。
【ポイント4】求人誌の情報が少ない
保育士が仕事探しをする際に、最初に何をチェックするかと言えば求人誌などの求人情報です。
できるだけ詳細な労働条件が記載されているほど、保育士にとっては具体的にその職場が自分に合っているかどうかを判断しやすくなりますが、ザックリとした情報しか書かれていないと、実際にそこで働いている自分をシミュレーションしづらいです。
求人誌の情報が少ない所が絶対にブラック保育園というわけではありませんが、意図的に情報をあまり記載していない場合にはブラックである可能性は高いと言えるでしょう。特に休日日数に関しては注意が必要です。
しかしブラック保育園の場合には、週休2日でなかったり、残業してもサービス残業ということが多いため、求人誌にかかれている情報が少ない時には、面接でしっかりと質問することが必要です。面接のときには求人誌を持参して
- 土日がお休みと理解してよいのですか?
- 残業代の取り扱いはどうなっていますか?
- 月の平均的な残業時間はどのぐらいですか?
などと質問してみましょう。保育園側の返答によって、ブラック保育園かどうかを予測できるはずです。
【ポイント5】精神論ばかり書かれていないか
ブラック保育園に多いのが、精神論を力強く説くという特徴ですね。
例えば、残業代の取り扱いについても「子供達への奉仕という気持ちで行っています」と力説したり、イベントの準備にかかる費用についても「保育士の気持ちで」と自己負担を肯定するような説明をするところが多いです。
もちろん、そうした気持ちで働くことは間違ってはいないのかもしれませんが、精神論を盾にして保育士を過酷な労働条件で働かせるということは、ブラック保育園に他なりません。そうした所には転職しないように気を付けたいものです。
園見学したときに見ておきたい『3つのポイント』
保育士が転職する際には、実際に雇用契約する前に園を見学することをおすすめします。昼間に見学するのもOKですが、できれば園児たちが確実に帰宅した後の夜9時以降などにも外からチェックすることで、その園がブラックでないかどうかを判断することも可能です。
保育園の見学は、基本的に事前のアポが必要となります。アポなしで言っても断られることが多いので注意してください。
アポを取って園見学をする際には、いくつかのポイントを抑えてチェックすると、そこがブラックかどうかを見極める判断材料となります。いくつかご紹介しましょう。
【ポイント1】保育園の清潔感
保育園が清潔に保たれているかどうかという点は、とても大切なポイントです。小さな園児たちを保育する施設なので、水回りにカビが生えているなんて言うのは論外ですし、隅々まできちんと清潔に掃除されているかどうかはチェックしましょう。
また、園見学では自分用のスリッパやうち履きを持参することをおすすめしますが、園の入り口に来客用のスリッパがあるかどうかという点もチェックポイントとなります。
【ポイント2】他の保育士の表情や身なり
ブラック保育園は、そこで働く保育士たちが疲れ切っていることが多いものです。園見学に来た人に対して「ここはブラックですよ」と親切に教えてくれる人はいませんけれど、やる気がなさそうに働いていたり、笑顔が少ない職場は注意したほうが良いですね。
また、保育士たちがどのように園児と接しているかという点も要チェックです。保育士がイライラしていると、どうしても園児に対して声を荒げたりすることが多くなり、園全体の雰囲気が悪くなりやすいため、園見学をする際にはそうした部分もよく観察したいものです。
【ポイント3】夜遅くまで電気がついていないか
園見学は、園児たちがいる昼間に行うのが一般的ですし、その時間帯を選ぶのがおすすめです。昼間に見学することによって観察できることはたくさんありますし、他の保育士たちがどんな風に働いているのかを見ることによって得られる情報は多いです。
しかし、ブラック保育園の場合にはそれだけではなく、保育士の残業時間が長いという特徴もあるため、その点もできればチェックしたいものです。
保育園では夜間保育を取り入れている所が増えているため、夕方の5時や6時ぐらいではまだ施設に明かりがついていても不思議ではありません。
しかしほとんどの保育園では、園児たちは夜7時ぐらいまでには全員が帰宅しているため、その時間よりも遅くに園内に電気がついているということは、保育士が残業しているということになるでしょう。
夜に園に足を運んでみて、外から明かりの様子を観察することによって、その園で働く保育士たちの残業事情を知ることができます。足を運ぶ目安の時間としては、夜9時過ぎがおすすめです。
また、イベントの前日などはどうしても残業をする保育士が多くなるため、もしも可能なら複数回別の機会に足を運んでみて、残業が日常的なものなのかどうかもチェックしておきたいものです。
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まとめ
近年では、ブラック保育園が増えていると言われています。求人募集を見ただけでブラックかどうかを予測することはできますし、面接のときにポイントを抑えた質問をする事でも判別することは可能です。
その他にも、園見学をするとか夜間に外から電気がついているかをチェックするなど、実際に働く前の段階でその職場がブラックかどうかをある程度予測することはできるので、転職先を選ぶ際にはブラックではないことを確認する作業を忘れずに行いたいものです。