退職挨拶をする順序は誰から?保育士を辞める挨拶の例文《まとめ》
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保育士が保育園を辞める場合、これまでお世話になった園長や上司、同僚の保育士、そして保護者や園児にもしっかりと挨拶しなければいけません。
ただ挨拶をする場合にはその順番も重要になってきますし、その内容もとても大切になってきます。ここでは保育士が退職の挨拶をする場合には、どのような順番で誰からすればいいのかをまとめています。
また園長、上司や同僚保育士、保護者、そして園児それぞれに挨拶をする際の例文もまとめていますので参考にしてみてください。
保育士を辞める際に退職挨拶する順序と例文《まとめ》
保育士が保育園を辞める場合、他の施設へ転職する場合、お世話になった先生方や保護者、そして園児にも挨拶をしなければいけません。ただ退職の挨拶をする場合には以下の順番で挨拶をするのが基本です。
【順序1】園長
まず一番初めに挨拶をしなければいけないのは園長です。そもそも退職の意思を伝えるのが園長ですから、退職の挨拶も園長になります。ここで注意してほしいのは、園長には退職の意思を伝えているから、挨拶は他の保育士と一緒でいいというわけではありません。
しっかりと1対1の場面でお礼を伝えましょう。ただ園長への挨拶のタイミングが難しいので、一般的には以下のような順序で挨拶するのがおすすめです。
- 退職願を出し、話し合いを持つ
- 退職届を受理されたらすぐに退職の挨拶をする
- 後日退職届を持っていく
園長への挨拶《例文あり》
園長への挨拶は、上司や同僚の保育士への挨拶のように挨拶の機会を設けてもらうことは少ないです。退職届を受理された時に挨拶する場合もあるので、どのように切り出したらいいか分からない場合もあります。園長への挨拶の一例ですので参考にしてみてください。
「この度は一身上の都合により退職することになりまして、大変申し訳ありません。園長先生には〇年間大変お世話になりました。
働き始めた頃は何もわからずに迷惑をかけたこともたくさんあり、その度に適切なご指導・アドバイスをいただいたことは、今後の私の仕事にも役立つことと思います。
これからは園長先生に教えて頂いたこと、この保育園での貴重な経験を胸に刻み、新しい人生を歩んでいきたいと思っております。残りの勤務も最後まで精いっぱい務めさせていただきます。本当にありがとうございました。」
【順序2】上司・同僚の保育士
上司や同僚の保育士には、朝礼などの時に時間を設けてもらえるケースがあります。もちろんその前に退職する旨は伝わっている事と思いますが、最後にしっかりとお礼を込めて挨拶しましょう。
上司や同僚の保育士に挨拶する時には以下のポイントを押さえておきましょう。
- これまでの仕事に対しての感謝を伝える
- 退職理由は「一身上の都合」で
- 辞めることへの謝罪
- 保育園へのダメ出しはしない
- 挨拶は30秒から1分程度で
退職する理由は保育士それぞれ何かの原因があるはずです。他の保育園へ移る、家庭の事情などありますが最後の挨拶では一身上の都合でOKです。
上司・同僚への挨拶《例文あり》
上司・同僚へ退職の挨拶をする場合の一例は以下の通りです。
「この度、一身上の都合で○○保育園を退職することになりました。○○保育園には〇年間お世話になりました。これまで皆さんにはいろいろとご迷惑をおかけしたことも多かったかと思います。その度にいろいろ教えて頂き、支えていただき本当に感謝しています。
皆さんのおかげでここまでやってこれました。またこの忙しい時期に退職する事になりまして、大変申し訳ありません。この保育園で学んだことを今後の人生に生かしていきたいと思っています。皆さんもお体に気を付けて、○○保育園を支えていってください。」
ただ挨拶する時間帯によってはまだ出勤していない保育士や休んでいる保育士もいます。そんな時にはメールで済ませるのではなく、後日でもいいので直接会って挨拶をしましょう。
【順序3】保護者に対して挨拶
保護者への挨拶ですが、これは必ずしなければいけないわけではありません。年度末で辞める場合には、園だよりなどで伝え、その後保護者会などがあればそこで時間を取ってもらい挨拶することもあります。
そして保育園の方針や退職理由によっては挨拶しないケースもあります。ただ年度途中でやめる場合には、クラス担任になっていれば、担任が急遽変わることになるので保育園側に相談した上で保護者にもしっかりと挨拶したほうがいいでしょう。
保護者への挨拶をする場合は以下のポイントを押さえておきましょう。
- 子どもを預けてもらったことへのお礼
- 行事などに参加していただいたことへのお礼
- 退職する事、自分が未熟だったことに対しての謝罪
- 今後も保育園を支えてほしいというお願い
- 挨拶は30秒から1分程度で
保護者への挨拶《例文あり》
園児の保護者に退職の挨拶をする場合の一例は以下の通りです。
「この度、一身上の都合で○月をもって○○保育園を退職することになりました。保護者の皆様にはお忙しい中、園行事にご参加・ご協力いただきありがとうございます。○○クラスの子ども達と一緒に過ごさせていただき、いろいろ学ぶこともありました。
この度、年度途中で退職となってしまい、また担任としていたらないところもたくさんあり、ご迷惑をおかけした点もたくさんあったと思います。大変申し訳ありませんでした。今後とも○○保育園をよろしくお願いいたします。
子ども達の成長を直接見られないのは残念ですが、一生忘れず陰ながら応援しております。短い間でしたが本当にありがとうございました。」
【順序4】クラスの園児に挨拶
保育園を退職する際、最後に挨拶するのがクラスの園児です。保育士の先生は自分の両親のように特別な存在です。それが急にお別れになるのですから、大人以上に感情が表に出てくることもあります。
また年齢によっては保育園を辞めることがよくわからない子供もいますから、大人との挨拶とは内容も変える必要があります。クラスの園児に挨拶する場合は以下のポイントを押さえておきましょう。
- 子どもの年齢に合わせてわかりやすく話をする
- 楽しかったこと、嬉しかったことを伝える
- 個人個人のエピソードは避ける
- 挨拶が終わった後は元気に切り替える
おそらく園児に挨拶するのが一番悲しくなるものです。ですが園児と一緒に泣くのではなく、園児が早く新しい担任に慣れるよう、切り替えられるようにするのも大切です。
クラスの園児への挨拶《例文あり》
クラスの園児に退職の挨拶をする場合、大人に挨拶するのと違って『辞める』ではなく『遠くに行く』というような表現の方がわかりやすいようです。一例は以下の通りです。
「今日は先生からみんなに大切なお話があります。先生は今日でみんなとバイバイして遠くに行くことになりました。なので、みんなと一緒に遊ぶのは今日でおしまいになります。
これまで絵本を読んだり絵をかいたりしていっぱい遊んだよね。先生はみんなからいっぱい元気と笑顔をもらいました。とても楽しかったよ。今まで本当にありがとうね。
これからも元気いっぱい笑顔いっぱいの○○組のみんなを先生は遠くで応援しているからね。みんなのことは絶対に忘れないから、みんなも先生のことを忘れないでね。ほんとうにありがとう。」
まとめ
このように保育士が保育園を退職する場合には、園長や保育士、保護者、そして園児にもしっかりと挨拶したほうがいいでしょう。
ただ立場によって挨拶する順番も挨拶する内容も違いますから、前もってどんなことを話すのか考えておきましょう。
退職する理由は人それぞれですが、立つ鳥跡を濁さずということわざがあるように、残された人が困ることがないようにしっかりと挨拶をしましょう。最後の仕事がみんなへの挨拶ですから、しっかりと締めて新生活をスタートさせましょう。