主任保育士の全てがわかる!年齢や仕事内容&気になる給料事情まで!
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保育園には主任保育士という役職があります。一般的にはクラスを持たずに、保育士の指導や園の運営をおこなうことが主な役割です。園児を直接保育しないので楽に思うかもしれませんが、非常に仕事量も多く責任もある役職です。
また主任保育士はすぐになれるものではありません。ここでは主任保育士の役割や仕事内容、給与面を含めたメリット・デメリットを紹介しています。いずれ主任保育士になりたい方は、参考にしてみてください。
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主任保育士とは?役割と仕事内容について
主任保育士とは園全体を運営し、保育士をまとめるリーダー的存在で、園長に次ぐポストです。
実質的には園を仕切る重要な役割を担っています。その仕事内容は多岐にわたり、園児を直接保育する保育士とは変わってきます。
主任保育士の役割とは?5つの役割がある
主任保育士は、保育士のリーダー的な存在で保育園では様々な役割を担っています。園長・施設長が保育園全体の責任者ならば、主任保育士は現場の最高責任者という立場になります。主な主任保育士の役割は以下の通りです。
- 園長の補佐、代理
- 保育士の指導、補佐
- 園全体の運営、まとめ
- 保育士の悩みの相談
- 保育士と園長とのパイプ役
これはあくまで大まかな役割であって、簡単に言えば保育園全体をまとめるのが主任保育士になります。保育士が自信をもって園児の保育にあたれるように全体を取りまとめながら、時には園長の代わりにもならなければいけません。
基本的にクラス担任を持たないので、他の保育士よりも責任を感じることが少ないと思われがちですが、管理職という立場ですから、保育士を指導・補佐する立場ですから責任は大きいでしょう。
主任になると保育士全体の指導や補佐をしないといけないんだ!園長の仕事だと思ってた。
園長ももちろん保育士や園の管理をしているが、主任保育士にも指導や補佐をしてもらうぞ。
主任保育士の役割・仕事は多岐にわたるので、保育だけでなく経営や指導などさまざまな能力が求められます。
主任保育士の仕事内容・業務内容
主任保育士は園で働く保育士たちのリーダー的存在で、一般企業で言えば管理職にあたります。そのため仕事内容は一般の保育士とはちょっと異なります。主任保育士の主な仕事内容・業務内容は以下の通りです。
- イベントや行事の企画・運営
- 保育士のシフトの作成
- 保育士の指導
- 保育計画・指導書の作成
- 気になる園児の対応を保育士と検討
- クラスのサポート
- 教材や備品の選定
- 保護者の相談窓口・対応
- 園内の人間関係の改善
- 園全体と家庭状況の把握
このように主任保育士の仕事は多岐にわたり、管理職として園全体を把握する立場にあり、責任も大きい役職です。主任保育士はリーダーとして保育士にとって頼れる存在であり、園長と保育士、保護者と保育士の懸け橋にもなります。
それでいて、人手が足りない時にはクラスに入って保育を行うこともあります。
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主任保育士になるまでの経験年数(日本保育協会)
主任保育士になるには、保育士としての経験が重要になります。主任保育士になるための経験年数は決まっていませんが傾向としては、20~30年が最も多いようです。日本保育協会に調査による主任保育士になるまでの経験年数は以下の通りです。
25~29年 | 18.9% |
---|---|
20~24年 | 16.7% |
10~14年 | 14.3% |
15~19年 | 14.2% |
30~34年 | 12.9% |
5~9年 | 12.2% |
~4年 | 5.7% |
35年 | ~2.0% |
このように、主任保育士になるには少なくとも20年のキャリアは必要かもしれません。また、一般的な保育士は短期大学を卒業し就職しますが、短大卒業後すぐに保育士として働けば40代で主任保育士になることが多いようです。
主任保育士になるための要件
主任保育士になるには、特別な資格は必要ありませんし、経験年数も決められていません。そのため、20代だからといって主任保育士になれないわけではありませんし、実際に経験年数4年以下で主任保育士になっている方もいます。
ただ、園によって経験年数など方針や条件が決められていることが多く、主任保育士を選ぶのは基本的に園長や施設長になります。主任保育士になる要件としては、経験年数を積むことは重要です。
それとともに、保育士のリーダー的存在になれるのか、園の運営を任せることができる人材なのか、など主任保育士に適しているかがポイントです。
主任保育士になるためには経験年数以外になにかある?
スキル向上のためには、実績はもちろんスキルアップのための研修や保育に関する資格の取得も有効です。
主任保育士の『給料』と『主任手当て』
主任保育士は一般企業では管理職に相当する役職ですし、仕事の量や責任も大きいという点を加味すれば、一般の保育士よりも給料は多くなります。ほとんどの主任保育士は『主任手当』という形で給与に加算されます。
主任手当は保育園の規模によっても異なり、明確に決まっていません。ただ3~5万円程度というのが一般的な主任手当の額になるようです。主任保育士になる経験年数として多いのが20~29年、年齢でいれば40代です。
この年代の保育士の平均月収は26~30万円程度で、そこに主任手当がプラスされるので月給は29~35万円というところでしょう。給料が安いと言われる保育士の中では、比較的高いと言えるでしょう。
その一方で主任保育士でも月給が20万円に満たないケースもあるようです。
主任手当てが3~5万円程度って良いの?仕事内容と見合っている?
主任保育士の仕事は多岐にわたりますし、園長に次ぐポストで保育士のリーダーという責任もある役職。それに見合う給料なのかと言われると、決して高いとは言えないかもしれません。
主任保育士になる『5つ』のメリット・デメリット
さまざまな仕事を行い責任も伴う主任保育士。ただ主任保育士にはたくさんのメリットがあります。
- 【メリット1】主任手当がつくので給与が高い
- 【メリット2】保護者や地域との交流もあり、人脈を広げられる
- 【メリット3】園を運営していくことでやりがいを感じられる
- 【メリット4】保育士や保護者からの信頼を得られる
- 【メリット5】経営面でのスキルや経験を積める
以上のように、主任保育士にならなければ得られない魅力がたくさんあります。ただしその一方でデメリットもあります。
- 【デメリット1】仕事量が多いためプライベートの時間確保が難しい
- 【デメリット2】保育士の指導や教育、保育士をまとめるのが大変
- 【デメリット3】人間関係を円滑にするのに気苦労する
- 【デメリット4】園児と触れ合う機会が少なくなる
- 【デメリット5】仕事量や責任に相当した手当てがもらえない
このように、主任保育士はやりがいがある反面、仕事量が多く、園を運営していくためには気苦労もたくさんあります。
それに見合った手当てがもらえないことも。主任保育士を目指す方はメリットだけでなくデメリットも知っておきましょう。
主任保育士の仕事に対するやりがいや悩み
主任保育士になると主任手当がつき、給料も高くなると言われますが、仕事内容・責任からすれば決して高い手当額とは言えません。それでも主任保育士になるのは、お金の面以外にやりがいを感じるからでしょう。
主任保育士の役割は多く非常に大変ですが、園児だけでなく保育士も人間として成長し、さらに保育士が一丸となってイベントを大成功に終わった時の感動はまさに主任保育士冥利に尽きます。その一方で多くの悩みもあるようです。
- 一般の保育士ほど園児と関わりを持てない
- 複数の保育士を指導するストレス
- 管理職のため、自分のミス以外で頭を下げることが増える
- 園長と保育士、保育士と保護者など人間関係がうまくいかないことも
このように主任保育士は大きなやりがいがある一方で悩みも多い役職です。
主任保育士の求人・転職について
主任保育士は経験や実績があれば必ずなれるというものではありません。仮に経験年数だけでなく、さまざまな研修を受けたり保育に関するいろいろな資格を取得していても、すでに主任保育士がいればなれない場合もあります。
もし主任保育士になりたいというのであれば、転職するのも一つの選択肢です。保育園によっては、若い保育士を指導し園を運営していけるスキルを持った人材を主任保育士として採用したいところもあります。
場合によっては経験年数が少なくても採用してくれるかもしれません。
今の保育園のままか、転職して探すべきなのかどっちのほうがいいんだろう…。
今の保育園で一生働くつもりなら、いずれは主任保育士のポストが空くかもしれませんが、もしこだわりがないのであれば、主任保育士の求人を探して転職するのも一つの方法です。
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まとめ
主任保育士は保育士のリーダー的存在であり、保育士の指導や園の運営をおこなうなど重要や役割を担っています。仕事量も保育士の比ではありませんし、責任も大きく抱えるストレスも非常に多いものです。
悩みも多い主任保育士ですが、やりがいを感じられさらに手当もつくので主任保育士を目指す方もいるでしょう。経験年数が重要にはなってきますが、園によって主任保育士になれるかどうかはわかりません。
もし本気で主任保育士として働いていきたいというのであれば、現在の保育園の状況を確認することも大切です。園によってはなかなか主任保育士になれないこともあります。そんな時には主任保育士として雇ってくれる施設への転職も考えてみましょう。