改めて知りたい!保育士へ転職するのに『年齢制限』はあるか徹底解説
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転職をするうえで気になるのが年齢制限だと思います。どんな仕事でも、年齢が高ければ高いほど転職のハードルは高くなります。保育士に関しても同じです。
年齢を追うごと経験値は高くなりますが、どうしても年齢が若いほうが転職しやすい傾向にあるようです。
保育士の転職をするうえで、年齢はどれだけ関わってくるのでしょうか。また何歳まで転職をすることができるのでしょうか。
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保育士として働いている人の平均年齢はどれくらい?私立と公立で違いがある
保育士は平均年齢が低い仕事だという印象があります。実際に、平均年齢は他の仕事に比べると若干若いようです。全国保育協議会の調査によれば以下の割合になっています。
- 20代:32パーセント
- 30代:25パーセント
- 40代:20パーセント
- 50代以上:23パーセント
また、私立保育園と公立保育園では平均年齢が変わってきます。公立保育園の場合は平均年齢が若干高くなり、50代以上が30パーセント以上となりますが、私立保育園の場合は20代の保育士が42パーセントとかなりの数になるようです。
これは、公立保育園は公務員なので年齢を追うごとに給与が上がる、産休や育休などの体制もしっかりとしているという点があるはずです。
私立保育園は勤続年数と給与が比例するというわけではなく、また、産休育休制度が整っていない保育士も多いため、結婚出産のタイミングで仕事を辞める保育士が多いからでしょう。
平均年齢が低いけど保育士に年齢制限はある?制限はないが低い理由が存在
保育士の平均年齢は決して高くありませんが、保育士という仕事自体に年齢制限があるという訳ではありません。求人にも年齢制限が記載されていることはないでしょう。
公立保育士の場合は公務員試験を受けなければいけないので年齢制限がかかわってくる場合もありますが、私立保育園は関係ありません。しかし、保育士の平均年齢が低いのにはいくつかの理由があるのです。
働いている人の平均年齢が低い大きな『2つの理由』
なぜ保育士の平均年齢が低いのかというと理由はいくつかあります。まず第一に、結婚出産で離れてしまうからでしょう。保育士のほとんどは女性です。そして女性が働く上で重要なのが妊娠出産のタイミングです。
もちろん育児休暇などの制度がありますが、私立保育園で人手の足りないところは以下の制度が整っていない場合が多いのです。
- 産休
- 育休制度
産休育休に入るとその期間だけパートを雇うなどして人員を確保しなければいけません。
しかしそういう制度が十分に整っていない保育園だと、産休育休をとることができずにそのままやめてしまうでしょう。そのせいで再就職をすることができずに、妊娠出産のタイミングで職を離れてしまう場合が多いのです。
続いて体力面です。保育士は子供と遊ぶ仕事、と思っているかもしれませんが、子供と遊ぶことは想像以上に体力を使います。そのため、40代50代と年齢を重ねるとどんどん仕事がつらくなることが多いんです。
子供をおんぶしたり抱っこをしたりするのも頻繁に行いますし、子供の遊びに付き合うのにも体力を要します。そのせいで体力的に限界を感じて仕事を離れるという場合が多いのでしょう。
年齢が高くなると求人は減り正社員の募集は少なくなる
ここで気になるのが、求人数に関してです。確かに保育士の平均年齢は低いですが、40代50代でも働き続けている人はたくさんいます。
その年齢になってから転職を考える人も中にはいるはずです。では、年齢に応じて求人数は減ってしまうのでしょうか。
正社員としての求人は減少
保育士に年齢は関係ありません。ただし、正社員として働く場合は違います。これは保育士以外の仕事でも同じです。年齢を追うごとに求人数は減っていきます。
キャリア形成のため、できるだけ長く働いてほしいから、などさまざまな理由がありますが、どうしても正社員としての求人だと年齢制限が出てきます。
正社員の募集には年齢制限があることも
正社員の求人に年齢が明確に記載されていることは少ないです。ただし求人の中には、年齢制限がはっきりと記載されている場合もあります。20代から30代の方、と記載されていることもあるはずです。
保育士に年齢制限はありませんが、やはり保育士側もある程度条件を付けての求人を出すことがあるのでしょう。ただし、年齢制限の記載はないものの若い人しか採用しない保育園よりは、最初から年齢制限の記載があったほうが応募もしやすいのかもしれません。
正社員になるなら早めに転職したほうが有利
もし保育士としての転職を考えていて、正社員としての求人を探しているのであれば、20代もしくは30代前半までに探すことをおすすめします。年齢制限の記載がなかったとしても、年齢が若いほうが転職には有利です。
今後長く働いて欲しいからこそ、年齢が若い人の応募を待っているんです。40代50代でも十分保育士として働くことができますが、求人数はどんどん減ってしまいますし、転職も成功する確率が下がってしまうでしょう。
若いうちに自分にあった保育園を見つけて正社員の転職活動をすることで10年20年先まで働くことができる職場に出会えることができるかもしれません。
パートとしての需要はある
保育士すべての平均年齢が低いという訳ではありません。正社員としての仕事を探すうえではネックになってしまいますが、実はパートに絞ると40代50代でも働いている保育士はたくさんいます。
40代50代の保育士の多くは、子育てがひと段落したり少し落ち着いてきたからという理由で再就職をするのでしょう。正社員よりもパートのほうが時間の融通が利くから、子育ての合間にだけ働きたいから、という理由でパートを選び働いている人が多いのです。
再就職もしくは転職をする際、パートとしての働き方を希望するのであれば、年齢はそこまで関係ないといっていいでしょう。確かに正社員とパートを比べると違う部分はたくさんあります。給与面はもちろん待遇面でも変わってくるでしょう。
しかし扶養の範囲内で働きたい場合や、あくまで育児の合間に働きたいという場合には一番良い働き方です。
もし正社員の求人を希望していないのであれば、そして年齢が気になるのであれば、パートとしての求人を探すこともおすすめします。実はパートタイムジョブとしての求人を出している保育園はとてもたくさんあるのです。
保育士に採用されにくい年齢はない
保育士は年齢で採用されにくい、ということはありません。もちろん求人の時点で年齢制限の記載がある場合や、求人に記載はないものの保育園側で雇う予定の年齢を決めている場合もあるでしょう。
しかし保育士は年齢でキャリアがついている場合もあります。年齢が上だからこそ、今までの保育士としてのキャリアを生かすことができるのです。
若手の保育士は慣れていない部分も多いでしょう。また、自分自身で子育てを経験することで保育士としてのスキルアップにもつながります。そういった部分で、年齢が逆に転職を有利に進める可能性もあります。
最近は保育士としてのキャリアアップのために転職活動を考える人も増えているようです。だからこそ、年齢で転職をあきらめずに続けてみてはいかがでしょうか。
保育士は人手不足なので求人が増え続けている
保育士は現在人手不足です。求人を少し検索してみるとわかりますが、本当にたくさんの保育園が求人を出しています。そして人手不足の保育園が求めている人材が、即戦力です。
もちろん保育士の資格を取りたての若い人が保育士としてのスキルがないという訳ではありません。しかし、やはり即戦力となるのはある程度の経験がある保育士ではないでしょうか。
そのため、すぐに働ける実力があれば年齢は決してネックにはなりません。年齢が気になるという人も安心して転職活動を行ってください。保育園の中には、年齢よりも経験値や即戦力を重視している場合もあります。
保育士の資格に年齢制限なし
保育士は、これから保育士を目指したい、と思っている人にもぴったりの仕事です。なぜなら保育士の資格に年齢制限はありません。そのため、資格に合格をすることができれば40代でも50代でも保育士の資格を取得して保育士として働くことができるのです。
保育士の求人を見てみるとわかりますが、雇用条件で重要なのが保育士としての資格です。逆に年齢に関しての記載はないことが多く、実務経験や年齢で求人に応募できない、ということはほとんどないでしょう。
特に正社員ではなくパート職員としての求人を探しているのであれば、問題なく働くことができるはずです。
年齢がネックで悩んでいるという人も安心してください。実際に最近は、保育士不足という話を聞いて、子育て中の方、子育てがひと段落した方が保育士の資格取得のために勉強をすることも増えてきました。
資格は学校もしくは試験を受けて取得できる
保育士の資格取得方法は大きく分けて二つあります。一つ目は保育士の資格が取得できる学校を卒業することです。保育士の資格を取得できるところは以下の3つがあります。学業を行う中で保育士としての研修も出てきます。
- 専門学校
- 短大
- 大学
学校さえ卒業することができれば、そのまま保育士の資格も取得することができて、保育士として働くことが可能です。
続いて資格試験に合格をするということです。これは、年齢問わず誰でもできる方法です。そのため最近はこの方法で保育士の資格を取得する人が増えているようです。しかし試験を受けるためには受験資格を満たす必要があります。
受験資格に年齢制限はありませんが以下の3つが受験資格となっています。ちなみに大学や専門学校は保育士が関係のないところでも問題ありません。
- 大学卒業者
- 短大卒業者
- 2年以上の専門学校卒業者
最終学歴が大学、短大、専門学校であれば問題なく受験をすることができます。また、平成3年4月1日から受験資格が短期大学卒業程度にまで引き上げられたため、年齢によっては最終学歴が高校の場合でも受験をすることができます。
これらの条件に該当している方であれば、保育士試験の申込を行うことができます。
- 前期:1月下旬頃
- 後期:7月下旬頃
毎年2回試験が行われています。筆記試験を受験し、筆記試験の合格者のみ実技試験に進むことができます。実務試験の合格発表は8月下旬と1月中旬となります。保育士試験に合格をすることができれば合格通知書が送られてきます。
これで晴れて保育士として働くことができるというわけです。資格を取得したら、保育士登録簿に必ず登録をするようにしましょう。
保育士の試験は決して簡単ではないです。ただし年齢制限のない試験なので幅広い年齢の方が受験をしています。保育士の年齢別合格率を算出することは難しいですが、20代から70代の人まで幅広く合格をしているようです。
筆記試験はとても難しく課題も多いためハードルは高いでしょう。だからこそ最近は通信教育で勉強をしたうえで受験に挑む人が増えていて、合格率も若干上がってきています。もちろん実技も大切ですが、学科が特にハードルが高いです。
しかし、しっかりと勉強さえしていれば無理な資格という訳ではありません。年齢制限がないので、保育士になりたいと思ったら年齢を理由にすることなく、受験をすることをおすすめします。
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まとめ
保育士に年齢制限はありません。就職や転職はもちろん、資格の取得にも年齢制限のない仕事です。そのため、年齢を言い訳にせずに転職や就職、資格取得をすることをおすすめします。
特に最近は保育士不足を聞いてパートとして再就職を考える人、専業主婦から保育士資格取得を目指す人が増えているようです。保育園の数はどんどん増え続けます。だからこそ、これからも保育士の資格を生かせる場所はたくさんあるはずです。
保育士の年齢は若い人が多いですが、実際に保育園を見てみると40代や50代でも現役で働いている人がたくさんいます。だからこそ、気負いせずに転職活動をしてみてはいかがでしょうか。保育士不足だからこそ、良い求人を見つける確率も高いんです。