「保育士資格を通信で取得して転職」通信教育のメリット・デメリット
※当ページには広告が含まれています。
正職員の保育士として働くのに必須となるのが保育士資格です。保育士の市区を取得するには学校に通うのが早いですが、他にも方法はあります。特に保育士に転職をしたい人にとっては、通信教育があるとありがたいでしょう。
実際に保育士資格を取得できる通信教育は以下の2つです。
- 通信制大学
- 通信講座
この2つのどちらでも資格の取得は可能です。ではこの通信制を選ぶメリットやデメリットについて見ていきます。
保育士資格を通信で取得して転職!通信教育には2種類ある
保育士の資格を取得するには、原則として指定保育士養成施設である大学や短大、専門学校を卒業しなくてはいけません。
ですが転職で保育士を目指す人だと、学校に通うのは難しいでしょう。そのため通信制で学べる講座があるのですが、どういう特徴があるのか確認します。
【種類1】通信制大学
通信制で保育士の資格を取得する方法の1つが通信制大学です。通信制大学とは社会で働きながら勉強したい人や、子育てをしながら資格取得をしたい人に向けた教育施設になります。
では特徴を確認しましょう。
- 通信大学は入学のハードルが低い
- 通信制大学の卒業に必要な単位取得は2年~4年かかる
- 単位取得後に学校の卒業と同時に国家試験を受験する
- 国家試験に合格できれば保育士資格が取得できる
- 大学卒業の資格を得ることもできる
- 基本的にはテキストやDVDを使って独学で勉強する
- 定期的に課題やレポートを提出することで学習深度をはかる
- まとまった休みが取れる期間にスクーリングが設定される
- スクーリングは通学が必要になる実技試験対策授業が行われる
といった特徴があります。
【種類2】通信講座
次に通信講座についても見ていきます。保育士の資格を取得するための通信講座は、資格学校や出版社などが発行する教材で勉強をします。
保育士以外にも様々な資格を取得できるのが特徴で、よくテレビなどでも宣伝をしていますので、馴染みがある人も多いでしょう。特徴は以下のようなものがあります。
- 通信講座は費用を支払えば誰でも受講できる
- 教材やDVDを使って独学で勉強を進める
- 特に決まった学習期間はないが、サポート期限はある
- 自分のペースで勉強をし、国家試験の準備をする
- 準備が完了したら国家試験を受験する
- 合格できれば保育士の資格を取得できる
- スクーリング授業はない
- 通信制大学よりも比較的に費用は安い
- 追加費用がかからない
- 国家試験対策問題などが徹底している
以上のような特徴があります。
通信教育で勉強して保育士試験を合格する者は多い
保育士の資格を取得するルートは大きく分けて2つです。
- 大学や短大、専門学校を説業する
- 通信講座や通信制大学で学んだ後に国家試験を受験して合格する
一般的に考えると大学や短大に通って取得する人の方が多いと考えるかもしれません。確かに統計的に見ると20代は圧倒的に大学や短大、専門学校で取得する人の方が多いです。
ですが30代や40代になってくると、少し様子が違ってきます。いずれ年代も大学などで取得する人が6割強となり、通信講座などで勉強して取得する人も3割強という数字になるのです。
やはり30代や40代ともなると、学校に通学するのは仕事の都合で難しくなります。そのため時間に都合がつけやすい通信制を利用する人が多いのでしょう。また近年では保育士不足の面もあり、30代や40代でも未経験がNGにならない求人が多いのも特徴です。
保育士資格の通信教育の費用相場
転職のために保育士の資格を取得するとして、どのくらいの費用がかかるのかも考えてみます。
通信制大学 | 年間で30万円~50万円程度 |
---|---|
通信講座 | 教材費として3万円~50万円程度 |
というのが相場となっています。通信制大学については、一般的な大学よりも年間の費用は安いです。支払いに関しては原則として一括となりますが、学校によっては分割納入も可能でしょう。他にも教育ローンなどが利用できますので、そちらも検討するといいです。
通信講座の場合は教材費として一括で納入します。ただし通信制大学と同じく分割での支払いに対応しているケースもあるでしょう。価格差がかなり大きいですが、これは教材やサポートの充実度によるものだと考えてください。
《スケジュール表》通信教育で保育士資格の修了までの期間
次に通信教育で保育士の資格を取得するまでの期間についても考えてみます。
通信制大学 | 2年~4年 | 長期間の休暇中には3日~1週間程度のスクーリングあり |
---|---|---|
通信講座 | 1年~2年 | スクーリングなし |
といった形です。通信制大学ではスクーリングにて実技や実習の対策をします。夏季や秋季、冬季やGWなどの期間中にスクーリングで対応する形です。短い期間ですが、実際に通学をして実技試験対策を教えて貰えるのが大きな特徴だと言えます。
一方で通信講座では原則としてスクーリングがありません。そのため実技や実習については自分で対策しないといけません。
通信教育で保育士資格を取得するメリット・デメリット
通信教育で保育士資格を取得するメリット・デメリット | |
---|---|
メリット | デメリット |
仕事をしながら学習できる | セルフマネジメントが苦手な人には向かない |
フィードバックがあるので具体的な学習ができる | 途中で投げ出すとお金が無駄になる |
学費が安くつく | 対面よりも質問がしにくい |
時間が節約できる | – |
次に通信教育で保育士の資格を取得するメリットとデメリットを考えます。働いている人にとっては便利なものですが、メリットばかりではありません。デメリット部分もあるので、事前にしっかりと把握しておくことが大切です。
通信教育で保育士資格を取得するメリット
通信教育で転職に向けて保育士資格を取得するメリットから考えます。
- 仕事をしながら学習できる
- フィードバックがあるので具体的な学習ができる
- 学費が安くつく
- 時間が節約できる
通信教育を選択するメリットとして大きいのは、自分のペースで学習できる点です。仕事をしながら空いた時間で対応できるので、気分転換になってちょうど良いという人も少なくありません。
また通信教育では課題などを提出した後に、担当からフィードバックが受けられます。学校や講座によっては個別にカウンセリングを行うケースもあり、具体的にどういった点を学習するのかを相談できます。
一般的な大学などよりも学費が安くつくのもメリットでしょう。通学にかかる時間を節約できるので、その空いた時間を勉強に回すことも可能です。
通信教育で保育士資格を取得するデメリット
反対に通信教育で保育士資格を取得するデメリットも調べてみました。
- セルフマネジメントが苦手な人には向かない
- 途中で投げ出すとお金が無駄になる
- 対面よりも質問がしにくい
通信教育で最も大きなデメリットは、個人のペースで学習する点です。セルフマネジメントが上手な人なら、なに1つ問題はありません。ですが強制されないとやれない、できないといった人にはかなり難しくなるでしょう。
また途中でモチベーションが尽きてしまって、投げ出してしまう可能性もあります。通信大学にしても通信講座にしても、決して安い学費ではありません。
最後に対面よりも質問がしにくい点をあげておきます。一般的な学校なら授業終わりなどで質問ができます。近年ではチャットやメールで質問できるところが増えていますが、慣れない人にとっては難しいでしょう。
保育士資格の取得で通信教育を選ぶべき『4つのポイント』
最後に保育士の資格を取得するには、どの通信教育を選べばいいのか4つのポイントを調べてみました。1つ前提として先に通信制大学を選ぶか、通信講座を選ぶのかを選んでおいてください。その次にくるポイントを紹介します。
- 教材はどういうものなのか
- 添削はどの程度の頻度で受けられるのか
- 国家試験対策はどのように行われているのか
- サポート期間はどの程度あるのか
通信教育では使われる教材が重要です。例えばテキストとDVDというのが主流ですが、最近ではウェブで講座を配信するケースもあります。スマホなどを使って配信を見たいと考える人や、テキストの方がいいと考える人もいるので、自分にあったものを選びましょう。
もう1つ気にしたいのは添削の回数です。もちろん多ければ多いほど評価が高くなります。また質問は何回できるのかにも注目しておきましょう。気軽に質問できるかどうかは、学習のモチベーションにもつながってきます。
他にも国家試験対策についても考えるべきです。無料でセミナーが受けられるケースや、全国統一模試があるケースなどがあります。
まとめ
転職をするのに保育士の資格を取得するのに通信教育が選ばれています。30代や40代で資格を取得する人の、約3割強が通信教育経由で取得しているといったデータもあるほどです。そのため通信教育のメリットとデメリットを知ることが大切です。
メリットとしては以下のものがあります。
- 学費が安くつく
- 自分のペースで学習できる
- 仕事をしながら資格取得を目指せる
デメリットは次の通りです。
- セルフマネジメントができない人に向かない
- モチベーション低下で投げ出す可能性がある
- 質問しにくい
これらを総合的に考えて、自分にあったものを選択してください。