保育士経験を活せる仕事!学童保育(指導員・支援員)の仕事内容・資格・求人情報
※当ページには広告が含まれています。
「保育士経験を活かせる転職がしたい」「保育士以外の子どもと関わる仕事がしたい」という方には、学童保育もそのような仕事の一つです。
自分が子どもの頃に通っていたり、お子さんを通わせていたりして学童保育についてある程度知っている方も多いでしょう。
ただ、仕事として見たとき、雇用形態、資格やお給料、求人情報など気になることもたくさんあります。そこで今回の記事は「学童保育(指導員・支援員)」の仕事について詳しくご紹介します。
学童保育の先生(指導員・支援員)の仕事内容
学童保育士や学童指導員と呼ばれている学童の先生は、小学生を放課後に預かり保育するお仕事です。対象年齢は小学校の低学年~中学年までが一般的です。
学童の施設は学童クラブや児童クラブ、放課後クラブや学童保育所といった様々な名で呼ばれています。施設の場所は学校の敷地内やその周辺、学校の余裕教室、または児童館や公民館などに設置されています。
近年、学校施設を徹底活用しようという方向にあり、政府は、新規開設分の約80%を小学校内で実施するという目標を立てています。
学童保育は実際にどれくらいあるの?
平成29年5月現在、クラス数は24,573カ所にあり、登録児童数はおよそ117万人あまりとなっています。
そして保育園と同様、利用できなかった児童数(待機児童数)は17,170人という多さに至っています。共働き、ひとり親の家庭が増加するなか、政府は約30万人分の新たな受け皿を確保などの取り組みを行っています。
かつてのイメージでは学童といえば「小学校のついでの預かりサービス」といった感じでしたが、現在、「放課後子ども総合プラン」のような政策が示すように、次代を担う子どもたちを育成するための場として、学童保育は量・質ともに水準を高めていくことが求められています。
【学童保育】仕事の1日の流れ
時間 | 学童保育のスケジュール(一例) |
---|---|
~13時 | 出勤 |
14時~ | 子どもたちの来所、宿題 |
15時~ | おやつ、自由時間 |
17時(~18時) | 子どもたちの帰宅 |
18時~19時 | 退勤 |
学童保育は平日だけでなく、夏休みや土曜日などもありますし、地域や施設によってその形態が異なります。ここでは平日のスケジュールの一例を挙げています。
学童保育では小学校低学年の子どもたちを中心に預かるので昼過ぎから仕事開始になります。子どもたちの自主的な行動によって放課後を過ごす場であるといえるので、学校の授業のように時間ごとにプログラムをこなしていくというわけではありません。
しかし、宿題をするように促したり補助したりといったことはもちろんのこと、子どもたちの様子や状態を観察したり、人間関係にトラブルはないか、遊びのなかで危険がないかなど見守ったりすることをしなければなりません。
子どもそれぞれが自由に行動できる開放的な場所であるため、ある意味、学校の授業のような秩序だった空間よりも複雑な状況で子どもをサポートする立場にあるといえます。
【学童保育】学童の先生(学童指導員)になるためには?
学童保育の先生になるために特別な資格は必要ないので、誰でも学童指導員の求人に応募することが可能です。保育士の資格を持ち、保育士経験があれば選考で有利になりやすいかもしれません。
ただ、どの地域にも学童が設置されているうえ無資格でも応募ができるので、応募数も多く、採用までの競争が高い可能性もあります。
特に正規雇用となると、採用のハードルは高くなるかもしれません。そもそも、正規の方は募集していないという学童も多くあるため、常日頃から情報収集をし、いつでも選考を受けられるように準備を整えておくことも大切です。
学童の求人はどこで探せる?
学童の求人は公立学童については市のホームページの「放課後児童育成室」などで募集していることがあります。また、ハローワークでも募集しています。また、市の広報誌などもチェックしてみるといいでしょう。
民間の学童保育については、保育士の転職サイトや一般求人サイト等でも求人が見つかります。
民間の学童保育とは?
いわゆる学童といえば公立の施設のことをさしますが、そのほかに民間の学童保育というものもあります。民間学童は企業・法人が運営しています。
利用料を徴収しますし、入所の条件についても年齢制限や親の就労の有無など特になしといった塾などの習い事の施設に近いものです。また、民間学童ではその施設独自のプログラムが備わっているなど特色も様々です。
なかには認定こども園での学童保育スタッフ募集などの求人もあります。また、学校内にある学童保育でも、民間会社に委託して派遣しているといった場合もあります。
学童保育指導員のお給料は?
一般的な相場としては月給で20万円くらいで、手取りでいえば16万円前後といわれています。ただし先に少し触れたように正規雇用の募集は比較的少ないといってよく、パート・アルバイトでの募集しかかけていない施設もあります。
また、民間学童の場合であればその施設によって給料は様々です。こちらの方では求人の量も多く、正規雇用の募集も探しやすいかもしれませんが、労働時間や雇用形態など会社によってばらつきがあるので、詳しくチェックしましょう。
放課後児童支援員とは?
正規雇用を目指しているなら「放課後児童支援員」という資格をとることをおすすめします。「放課後児童支援員」は2015年度より新しく制度化された資格です。
これまで学童は無資格者のスタッフのみでも運営は可能でしたが、現在、2名以上の放課後児童支援員を配置する義務があります。
仕事内容は一般の学童の先生と変わりありませんが、より専門性を持ったスタッフとして学童での保育を充実させる立場にあります。
「放課後児童支援員」の資格取得の条件
放課後児童支援員の資格を取得するためには「放課後児童支援員都道府県認定資格研修」を受講しなければなりません。そして以下の条件を満たしている者だけが受講可能です。
- 保育士資格あり
- 社会福祉士資格あり
- 高卒以上の学歴で、かつ2年以上児童福祉事業に従事した者
- 幼稚園教諭や小中高の教員資格あり
これは条件の一部であって、この他にも様々な条件があります。例えば「大学で、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学、体育学を専修する学科・研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した方」などです。
詳しく知りたい方は資格受講のガイドライン等でチェックしてみてください。
研修制度について
「放課後児童支援員都道府県認定資格研修」の研修内容については放課後児童クラブについての知識や技能を深めるためのものです。
都道府県にもよって違いますが、1回の研修は4日間~8日間、研修期間としては2~3ヶ月以内とされています。カリキュラムは6分野16科目、1科目90分の計24時間です。
まとめ
今回の記事は「学童保育(指導員・支援員)」の仕事について詳しくご紹介しました。学童保育士や学童指導員と呼ばれている学童の先生は、小学生を放課後に預かり保育するお仕事です。対象年齢は小学校の低学年~中学年までが一般的です。
保育園と同様、利用できなかった児童数(待機児童数)は17,170人という多さに至っています。共働き、ひとり親の家庭が増加するなか、政府は約30万人分の新たな受け皿を確保などの取り組みを行っています。
学童保育の先生になるために特別な資格は必要ないので、誰でも学童指導員の求人に応募することが可能です。学童の求人は公立学童については市のホームページの「放課後児童育成室」などで募集していることがあります。
また、ハローワークでも募集しています。また、市の広報誌などもチェックしてみるといいでしょう。お給料については手取り16万円前後といわれています。民間学童の場合であればその施設によって給料は様々です。
こちらの方では求人の量も多く、正規雇用の募集も探しやすいかもしれませんが、労働時間や雇用形態など会社によってばらつきがあるので、詳しくチェックしましょう。