保育士の臨時職員とは？正社員と給料や仕事内容に違いはある？

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保育士の臨時職員とは期間が決まっている職員

正社員は正規の社員ですが、臨時職員はあくまで臨時として採用されている職員です。そのため、正社員とは立場が違います。急に空きが出た場合や、緊急の場合に採用されることが多いです。

臨時職員にはさまざまな待遇がありますが、基本的に任用期間は6ヶ月だといわれています。その後、更新などがあり最長で1年間勤務することがあるようです。

もちろん、人によっては1年間の雇用のあとに再雇用などがある可能性もあります。基本的には同等の立場ではありますが、正社員とは違い期間が決まっている職員なのです。

保育士の臨時職員は公立保育園で募集されやすい

基本的に、臨時職員は公立の保育園で募集されています。なぜなら臨時職員は公務員でよく募集されている要項だからです。

公立以外の保育園の場合は、臨時職員ではなくパートやアルバイト社員として募集されていることが多いのではないでしょうか。

公立保育園で働く臨時職員は、地方自治体、社会福祉法人などが半年もしくは一年の期限付きで採用している職員です。しかしその間ずっと保育園で働けるという訳ではありません。

保育士の臨時職員と正社員での仕事内容の違い

保育士の正社員と臨時職員の仕事内容はほとんど変わりありません。どちらの立場であっても、子供を預かり保育するという仕事になります。

臨時職員は足りない枠の補充のために雇用されることが多く、人手が足りない場所に補助として入るフリーの立場になることが多いようです。

ただし、全ての臨時職員がフリーで入るという訳ではなく、担任業務を任される場合もあります。

正社員と臨時職員に違いはあまりない

保育士の中でも、指導計画や担任業務を行うのは正社員が多いといわれていますが、人手が足りない保育園や担任が不足している保育園の場合は、臨時職員だったとしても指導計画を立てたり担任業務を行います。

そのため、臨時職員でも、正社員でも、変わらない仕事をこなすことも多いでしょう。臨時職員のほうが時間の融通が利きやすいとも言われていますが、そんなことはありません。

仕事に関する責任も同じくらい重く、また、融通が利きやすいという訳でもないようです。

保育士の臨時職員と正社員に給料･待遇の違い

臨時職員はあくまで期間限定の雇用となっています。そのため正社員とは待遇も変わってくる部分があります。給与面に関しては、臨時職員は時給制であることが多いでしょう。

正社員は月給制ですが、臨時職員はたとえ正社員と変わらない仕事内容や拘束時間であっても、時給制となっています。保育園によっては、時給制の臨時職員のほうが給与が高くなる可能性もあるでしょう。

ただし、あくまで時給のみなので各種手当てなどがつかず、手取りは多いけれども待遇が悪いというのが臨時職員でよくあることです。また、自治体の方針によっては働いていると時給がアップする可能性もあります。

保育士の臨時職員として働くときの注意点

ただし臨時職員は基本的には半年から一年ほどの期間限定のため、給与がアップする前に契約が切れてしまう可能性も高いでしょう。

臨時職員として働いていると正社員になれるのかというと、そんなことはありません。臨時職員はあくまで公務員のアルバイトのような立場です。公立保育園で働いている人は地方公務員試験に合格した公務員です。

たとえ公立保育園で働いていたとしても、臨時職員は公務員ではないのでそのままの状態では正社員になることはありません。

臨時職員のメリット・デメリット

臨時職員はあまり良くない印象がありますが、実はメリットもあります。そのため、正社員ではなく保育園の臨時職員として働きたいと思っている人もいます。では、臨時職員にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット	デメリット
残業が少ない	立場はアルバイトやパートと変わりない
残業代が出る	給与は時給のみ
シフト制なので時間の融通が利きやすい	各種保険が完備されていない

メリット

臨時職員は時給制で働いています。そのため正社員に比べると残業が少ないようです。保育士は激務だといわれている仕事で、正社員だと残業代が出ない、残業が多い、などの印象があるはずです。

ただし臨時職員はシフトで働くことが多く、正社員よりも残業が少ない、残業代が出る、ということがあるようです。また、シフト制なので時間の融通も利きやすく、ダブルワークをしやすい、家庭との両立がしやすいなどのメリットがあります。

臨時職員にはさまざまなシフトがあり、短時間性、早朝のみ、夕方のみ、などに分けて募集がある場合もあります。そのため、育児の合間に保育士として働きたい、フルタイムではなく時短で働きたい、という人でも働きやすいのではないでしょうか。

デメリット

臨時職員は、立場はアルバイトやパートと変わりません。そのため、給与は時給のみで役職手当や各種保険などがつかないことが多いのです。保育園によっては、手取り額だけを見ると臨時職員のほうが多い場合もあります。

しかし正社員は額面から各種手当てが引かれた上での手取り額です。各種保険が完備されていないので、安定はしていません。

また、残業代が出る、もともと正社員の給与が高い、という保育園の場合は、臨時職員のほうが給与が低いという場合もあります。全く同じ業務をしているのに給与面で差が出るのは大きなデメリットです。

臨時職員は給料のデメリットが大きい

正社員だったら出るはずの交通費や退職金が出ない場合もあります。交通費支給の保育園は増えているものの、臨時職員は期間が決まっている職員なので、退職金が出ることは稀です。

また、臨時職員はあくまでアルバイトやパートなのでボーナスは出ません。正社員であればもらえるはずのボーナスが出ないので、やる気が出ないと感じる方も多いのではないでしょうか。

ボーナスが付与される臨時職員保育士もいるみたいですが、全体の2パーセント程度だといわれています。このように、待遇が正社員と比べて悪い点が臨時職員としてデメリットです。

保育士の臨時職員として働く方法

臨時職員として働きたい場合は、市区町村のホームページをチェックするのが一番です。市区町村のサイトを見てみると、保育士の臨時職員の募集が記載されています。保育士はとても不足した状態にあります。

特に正社員ではなく、部分的に人手不足になっている保育園は多いでしょう。そのため正社員としての募集を行って公務員保育士を配置するのではなく、足りない部分に臨時職員を雇うという形を取っている保育園が多いのです。

市区町村によってどれだけの保育園が募集しているのか、時間帯や時給は異なりますが、一度今すんでいる地区の自治体ホームページを参考にしてみてください。ちなみに、臨時職員で必要な物は保育士としての資格のみです。

臨時職員と正社員それぞれの立場からの口コミ

臨時職員、正社員、それぞれの立場で働く保育士の口コミをいくつかご紹介いたします。

口コミ1

市の臨時職員として働いています。人手が足りず、1年契約だったのが気付けば5年ほどの期間が経っていました。しかし5年の間時給が上がることはありません。

ボーナスもなく立場も弱いですが、仕事内容は正社員と変わりありません。好きな仕事だから続けていますが、このまま正社員になれる可能性もないまま働き続けるのが少し辛いです。

口コミ2

結婚出産をきっかけに一度退職し、その後育児の合間に臨時職員として働いています。同じ立場で働く臨時職員の方が数名いますが、皆さん育児中の方や子育てをひと段落終えた方ばかりです。

割と気軽な気持ちで、パート感覚でやっている人が多いので私も気軽な気持ちでやっています。確かに立場は弱いですが、正社員よりは少し気軽だし、シフト制だから時間の融通も聞くし、生活が掛かっていない、主婦のパートとしては十分な仕事だと思います

口コミ3

私立保育園の正社員に疲れて退職し、今は公立保育園の臨時職員として働いています。1年後には別の保育園の正社員を、と考えているものの待遇の良い募集もなかなか見つからず、幸い契約延長が出来そうなので延長を考えています。

給与は決して高くはありませんが、公立保育園だからか中身がしっかりとしていて環境も良いです。

このまま地方公務員試験を受けてここの保育園で継続して働きたいものです。臨時ではありますが担任も持つことが出来て、忙しいけれども充実した毎日を送ることが出来ています。臨時職員ではありますが、給与面以外の待遇は結構悪くないんじゃないかと思います。

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まとめ

保育士は人手不足です。保育士不足で悩む保育園が多いからこそ、臨時職員を募集している保育園が多いのでしょう。公立保育園は公務員だから、とはいっても、公務員保育士として働きたいと思っている人もどんどん減ってきています。

そんな保育士不足を補うためにあるのが、臨時職員です。待遇や給与面など、正社員とは違った部分がたくさんあるので、それぞれの違いを良く知った上で臨時職員としての働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

特に、正社員保育士としての立場に疲れたという人が、臨時職員としての働き方を選択するようです。