9割の保育士が”辞めたい”と悩む『3つ理由』私が転職決意した体験談!
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「保育士辞めたい。もう行きたくないなあ…」
私の場合、ある保育園で働き出して半年も経たないうちに、毎朝そんな風に思うようになりました。
どうして保育士なんてやってるのかな…。
当時そう感じていた私ですが、これには一つ、大きな間違いがあることがのちになって分かりました。
それは、あのころ保育士を辞めたかったわけではなく、あの保育園を辞めたかったんだ、と。
思い切って別の園へと転職してみて、初めてそう気づけました。保育園選びの良し悪しが、保育士という仕事を好きにも嫌いにもさせるのです。
今は一緒に成長したい同僚がいます。一緒に子どもの成長を見守りたい保護者もいます。ずっと働き続けたい教室があります。
私は保育士を辞めずに職場だけを変えるという選択をしましたが、そんな職場は誰にでも必ず見つかりますよ!
これから、私が保育士を辞めたくなった理由や、どんな風に転職活動をすれば理想の職場と出会えるのかについて、私自身の経験を踏まえてお話ししたいと思います。
【保育士辞めたい理由①】人間関係の悩み
今からこの3つの人間関係による大変だった体験談をお話ししていきます。
【人間関係の悩み1】同僚・先輩に気を遣う
まずは同僚や先輩について。私の職場では「これって何が目的の上下関係なの?」みたいな規律がありました。
園の仕組み、仕事の本来の目的、仕事量、人間関係、このすべてがばらばらで、誰のための保育園なの?と感じる瞬間ばかりでストレスが溜まりに溜まりました。
ふと気づくと、子どもたちと楽しく過ごすというより、怪我をさせたりしないように見張りになっていたように思います。自分の気持ちに余裕がなく子どもたちの前でも笑顔を忘れてしまうこともあったと思います。
今そんな風に働いているのであれば笑顔になれる職場を探すべきです。
自分の仕事もまだ終わってないのに…
年上の先生に「制作物など何か手伝うことはないか?」気を使わないといけないこともあります。もちろん自分のクラスの制作物も終わっていないんです。
新人の頃から常に緊張が途切れない
先輩に物を運ばせるなど雑用をさせるのはだめでした。
「仕事をとってでも代わりにする。」
新人の頃から言われてずっと周りをみて常に気を張っていました。
勤務後も先輩保育士が残って仕事をしていたら「何かすることはないか?」一言聞いてから帰らないといけません。
仕事の効率を悪くする”上下関係”
先輩と話すときは、作業をしてても手をとめる。何かしながら話はしてはいけない。世間でも当たり前のことですが、たくさんある仕事が止められるのでどんどん仕事がたまります。
それ以外にも、保育中にトイレに行ったときに注意されたこともあります。以来、トイレにすら行きづらくなり、膀胱炎になったこともあります。
仕事量が多くて余裕がないのに…
保育中も自分のクラスだけではなく、他のクラスも円滑に回るように考えないといけなくて気が休まりません。
例えば上のクラスの担任は人数が少ないので複数担任のクラスから休憩など回らないといけなかったりします。ただそのことが分かっていても他のクラスに回れるほど余裕がないんです。
そうするとどうなるか…ほぼ100%怒られます。
理不尽な先輩の嫌味
親と離れるのが嫌で泣いていた子がいました。年上の先生のところだと余計に嫌がって離れなかったのですが、私が「おいでー」と声をかけると手を出してきてくれました。
その時のきまずさが半端なく先輩の顔は見れなかったです。もちろんそのあと年上の先生から嫌味を言われました。子どもたちが自分になつくととても気を使います。
同期の保育士は、子どもたちと遊んでると「遊ばないように」と注意をうけたそうなんです。子どもたちが同期の保育士と楽しそうにしているのに嫉妬したんだと思います。実際こんな、理不尽な先生もいるんですよ。
こういったことでへとへとになり、子どもが好きで保育士になったのに保育中も先輩先生に怒られないかびくびくしていました。
【人間関係の悩み2】保護者との関係
今世間では、モンスターペアレントという言葉があるように、本当に色んな保護者の方がいます。
保護者からの世にも奇妙なクレーム!その変な親心は何心なの?
自宅から持参した飲み物しか飲ませないようにと言われたり、子どもが転んで怪我をしただけで、どういう状況でどうなったのか詳しく説明を求められる。また、行事内容に変更があった場合納得がいかないと、怒られることがありました。
皆さんがそんな方ばかりでは決してないです。とても心が広くて預かってくれてありがとうとおもってくれてるんだろうな…という方も実際にいます。
もちろん、こちらも丁寧に関わっていきたいと思えることが何度もありましたが、世にも妙なクレームをつけてくる方も現実的に存在します。
もう少し他の子どもにも気を遣ってほしい親
働いてる方が多いので簡単には仕事を休めないということは十分分かっているつもりです。
ですが、インフルエンザのあと熱が下がったからとすぐに保育園に子どもを連れてこられたり、感染症の疑いがあるのに病院に行かないで保育園に連れてきたりと…自分勝手な保護者の方もいました。
新卒あがりの保育士を相手にしない保護者
保護者によっては、新米保育士のいうことは聞いてくれなかったりします。
こういう時に年上の先生に対応していただきたいのですが、相談できる関係ではなく、むしろ相談したら保護者と年上の先生の間に挟まれ余計に立場が辛くなることもありました。
自分ばかり必死になっていて何してるんだろうと切なくなりました。
【人間関係の悩み3】複数担任ストレス
小さい年齢のクラスは担任、副担任、パートの先生など複数担任で保育をします。
分担するのはかえって大変
担任は、クラスの保育が円滑に回るように他の先生方に何をしてもらうか指示を出さないといけません。
私は人にお願いすることに、気を使ってしまい全部一人で抱え込んでしまってこれなら一人担任の方が気が楽だなと思ったこともありました。
ただ他の先生にもっと信頼して頼った方がいいとアドバイスをもらってから自分が変わり、複数担任で保育するのが楽しくなりました。
恐ろしい担任…そして仕事ができないパート先生…
中には担任の先生がとても怖くてそのクラスについた副担の子が必ず辞めるということもありました。
友人は、パートの先生がずっと保育中に喋っていたり、人任せで全然仕事をしないとなげいていました。
複数担任は、情報の共有だったり、報告などをしない自分勝手な保育をしていると大変です。
【保育士辞めたい理由②】激務で疲れた
この4つは多くの園で共通する不満ではないでしょうか。
1.労働時間が長い
保育士は本当に労働時間が長いです。
労働時間が長くても残業代として給料に反映されればいいいんですが大体の園が無報酬です。
シフトで勤務時間がきちんとありますがそんなのあってないようなものです。
先輩より早く出勤して朝の用意や、掃除をして保育が始められるように用意をしておく。また行事前などは保育が終わってからもやること多くて帰れない。
持ち帰れるものなら持ち帰ってしますが、結局自宅に帰れても仕事に追われて睡眠時間が削られます。また仮に仕事が早く追われても先輩先生が残っていると早く帰ることが出来ません。
こういった女の職場特有の心理的な問題も絡んできます。また、先輩が仕事をしていたら自分の仕事があってもそれよりも先に、先輩を手伝うという暗黙の了解がありました。
定時で帰る=仕事をさぼってる。やる気がないと見えるのです。
2.休憩がない、給食の早食い
子どもの年齢があがると食べさせてあげるという仕事がなくなりますが、ご飯を一緒に食べるようになる園もあります。実際に私の園がそうでした。
それも、その子どもと一緒に給食を食べる時間がお昼休憩となります。15分くらいでご飯を食べ終わって、後は子どもたちのテーブルを回って残さないように声掛けしたり、片づけを促したり…。
これって保育ですよね?!休憩とは、名ばかりで全く休んでいる気がしません。
ただ休憩中と言っても、スマホを触ったり、同期の先生同士くだらない世間話をすることさえできません。休憩室で休憩がとれても制作物をしたり、印刷物をしたりで一切ゆっくりできません。
休憩も先輩がゆっくり行くことができるように後輩は気をつかってゆっくりできなかったです。
3.持ち帰りの仕事が多い
保育士といえば子どもと遊んでるだけだと思ってる方も多いようです。
私自身子どもが好きだったので子どもと楽しく過ごしたいと思って入社しました。理想と現実の差に何度辞めたいとおもったことか。
もちろん主には子どものお世話です。でもそれだけではなくて、保育日誌、保育案、個人記録、クラスだよりなどの、書類作成。行事やイベントごとの準備に月ごとの制作物作り。
また、昼寝中も連絡帳を書いて誰かが途中で泣くとあやしに行き連絡帳を書くのも中断。昼寝中の3分に一度は、子どもが息をしているか確認。うつ伏せ寝をしている子には仰向けに体制を変えます。
本当に体力的にも精神的にも落ち着く暇もありません。こういった仕事を保育中に終わらせないといけないのです。もちろん終わることができないので持ち帰ります。
4.体力的に辛い
毎日残業の生活が当たり前になってくると、知らないうちに心と体が潰れてしまいます。
肩こりや腰痛がひどかった
私自身肩こりと、腰痛がひどかったです。月に一度は、同期と一緒にリラクゼーションに行くのが楽しみでした。
子どもたちを一日中相手にしているので、本当に体力を使います。腰と肩こりがひどいと思ってたのですが、足もぱんぱんに疲れていたみたいです。
これだけ体を使ってその分休めていないので、体だけでなく心にも余裕がなくなってきます。心にも余裕がないと、子どもの些細な変化などにも気づくことができなくて、とても危険だと思います。
体調不良なら無理しない
友人で病院に行って診断書を出してもらって赤ちゃんのクラスから上のクラスに回してもらった子もいます。もちろん辞めるといいやすい内容でもあります。一番大事なのは自分の身体なので無理はしないでくださいね。
【保育士を辞めたくなった理由その3】給料が安く、休日が少ない
最後に、辞めたくなった理由としては雇用条件。
いくら保育士が自分のやりたかった仕事であっても、プライベートの充実も大切です。
月末になると食費や生活費が気になってしまう。欲しいものがあっても自由に買えない。休日は仕事のストレスを発散したいけどお金がないから遊びにも行けない。
仕事もプライベートも何一つ楽しめない!私は退職を決心する直前、そんな気分になっていました。
1.安月給
今の園はまだ納得のできるくらいのお給料ですが、辞めた職場はかなり安かったです。
働き始めの頃はあまり給料のことは気にしていなかったのですが、違う職種の友人らと初任給の話をしている時に気づきました。
他の友人の働き方と比べても「こんなに体力、気力使って働いてるのに。」と辞めたくなりました。自宅に戻ってから明細を見て、交通費で増えてるようにみえて、社会保険、所得税が引かれ正直手取りで月12万~14万。
勤続年数などでも変わってくるかもしれませんが、それでも微々たる金額だと思います。給料の高いに越したことないんですが、保育士の友人とよく話してたのが「給料安くてもいいから人間関係がいいところで楽しく働きたいね。」です。もう感覚がおかしいですよね。
2.休みがない
まだ求人を探していた時に「土・日休みがきちんとある方がいいな」と思って選びましたが、実際入社してみると、ほとんど土曜日出勤がありました。
研修のせいで休めない
また、研修があって参加したあとレポートを提出しないといけないので休日もずっと仕事に追われていました。
有給もありますが、自分の私用で休みをとるなんてできません。暗黙の了解で、身内の不幸、インフルエンザなどでしか有給は使えませんでした。
保育士として働くうえでこの暗黙の了解はあらゆるところに存在します。保育士になったおおかげでその場の空気をよむことは上手になったと思います。
こんな場合は辞めるべき?その他の辞めたい理由
以上、私の経験に基づいた辞めたい理由を書きましたが、次に、そのほか辞めたくなる理由を見ていきましょう。
辞めたい状況が転職すべきか、もう少し働いてみるべきかなど私なりの意見を書きたいと思います。
1.保育士が向いてない気がする
保護者とコミュニケーションするのがどうしても苦手で大きなストレスを感じるなど、向いてないと感じる部分が経験の積み重ねや職場の変化で解消できないかを考えてみるといいです。
経験不足や仕事の成長スピードの遅さを、向いてないと勘違いしている場合もあります。そうであれば保育士を辞めてしまうのはもったいないかもしれません。
2.ピアノ弾けないなど能力不足を感じる
能力不足を感じる場合、自分の力に合った職場を探すのも一つの方法です。転職する場合には、園が求めている人材をリサーチするのが重要になってきます。
また、人にはそれぞれ得意不得意があり、役割分担することで補い合うこともできます。同僚と密に連携できるような職場環境を選ぶのもポイントです。
3.仕事に自信がない
自信をつけるには、結果や成功体験を作ることが大切です。
何に自信がないかをまずははっきりさせ、その改善のためにはどうしたらいいのかを考えてみましょう。場合によって、経験豊富な先輩などに相談するのもいいでしょう。
4.子どもに怪我をさせてしまったなど仕事の失敗
どんな仕事でも失敗はつきもので、どれだけ失敗しないように気をつけていても人間なので失敗するときはしてしまいます。
失敗に関して大切なのは、失敗したときにどう対処するかを事前に想定しておくことです。
もし何か大きな失敗をして、その職場にいることでずっと引きずってしまう状況であれば、気持ちをリセットする意味でも転職するのもいいでしょう。
5.人手不足で仕事が多すぎ
人手不足は過労の原因だけでなく、同僚たちとの人間関係まで悪くしてしまう原因でもあります。
転職で求人を探す時には、園児数や保育士の数を調べることもできます。人手不足だと辞めにくいですが、自分の心身を最優先させて、在職中に少しずつ転職の準備を始めるのがいいでしょう。
転職を考えているけど、こんな時はどうすればいい?
転職したいけどうまく言えない、いつから転職の準備を始めるのがいいかなど転職活動の悩みについて説明します。
1.辞めたいけど言えない場合
辞めると言えない理由が言いにくいのであれば、言い出しやすい退職理由を作っておきましょう。
仕事の影響で心療クリニックに通っている、このまま働き続けるのは難しい、など理由を考えておくといいです。
相手に迷惑をかけてしまう気になりますが、「辞める権利があるし、自分の人生が最優先だ」と割り切りましょう。
2.突然辞めるのはあり?年度途中はだめなの?
明日辞めるといって辞めてしまうのもさすがにできませんが、年度途中で辞めることも可能です。
さすがに、なんとなく嫌だから、などという理由では厳しいですが、心のバランスを崩すなど生活に支障があるような場合にはまず自分を大切に行動しましょう。
3.1ヵ月で辞めるのは?一年目、三年目など考える期間も必要?
保育士の経験年数や辞める時期は気にする必要はありません。
特にいじめやパワハラ、過労などで心身の調子が不安定にあるような場合であれば、無理しないようにしましょう。
保育士1年目で辞めるのは早すぎじゃないか?と感じる人は、今抱えている不満が3年後、5年後になら改善されるようなものかを考えて退職か現状維持かを判断するのもいいかもしれません。
4.辞める理由は嘘をついても?
基本的には、退職理由をこまかく説明する必要はありません。
なので「どうして辞めるの?」と聞かれたら、「精神的な理由で前から体調を崩し、通院しています」など当たり障りなく答えておけばいいでしょう。
5.辞められない場合には?
退職を申し出したのち2週間経てば辞められるという法律があります。
ふつうの流れでは、園の就業規則にしたがって、退職したい時期の何か月前かに辞めると伝えなければなりません。
そうして行動したのにいつまでも辞めさせてくれないのであれば、退職届を園に郵送し、そのまま辞めてしまうこともできます。
転職の方法はこだわろう!理想の職場と出会うためにまずはコレから始める
これまで書いてきたように私は保育士を辞めたくなる瞬間がたくさんあって、別の職業にチャレンジしようか迷っていましたが、もう一度だけ、別の園で働いてみることにしました。
ただ、なんとなくで求人を探すのではなく、辞めたくなった理由を解消できる職場を見つけるつもりで転職活動を行いました。求人探しにとことんこだわった感じです。
冒頭でもお伝えしたように転職したことで、あのころ保育士を辞めたかったわけではなく、あの保育園を辞めたかったんだ、と気づけました。
保育士という仕事を辞めようかと悩んでいる人も、一度、別の園でチャレンジしてみることもおすすめできます。保育園選びの良し悪しが、保育士という仕事を好きにも嫌いにもさせるので、求人探しの正しい方法を知っておきましょう。
この点をいいかげんにしてしまうと、転職後に後悔するはめになります。これから紹介するやり方で転職活動を進めてみてください!
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お給料、人間関係、雇用条件など妥協のない転職を成功させましょう!
まとめ
保育士を辞める気はないけど職場に不満を抱いている人は、正しい転職活動をするときっと満足いく毎日を過ごせるようになるでしょう。