【保育士】嘘はダメ?転職で辞めるための退職理由の伝え方!
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保育士不足が社会的な大問題となっている原因の一つが、せっかく勤めているのに退職してしまう保育士がたくさんいることです。
職種にかかわらず退職するのには悩みがつきものですが、特に不足している保育士となると退職するのが難しいこともあります。
退職の理由を話すにしても、素直にいうべきかどうか悩んでしまうのではないでしょうか。
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保育士の退職理由は正直に話すべき
退職に悩みはつきものですが、まずは退職する理由を正直に話すべきか、濁らせるべきかで迷うことでしょう。
しかし、基本的には正直に話すのがベストです。もちろん、何でも言ってよいというわけではありませんが、言葉を選んで正直な気持ちを言うのがベストです。
例えば、上司でどうしても馬の合わない人がいるのであれば、方針が自分と違い過ぎて、努力をしたもののどうしてもついていくことができないと説明すれば良いのです。
退職すると決めたからには、出来るだけトラブルを避けて円満に辞められる方向にしっかりと持っていきたいものですが、まずは正直な気持ちを伝えることが大切なのです。
保育士の退職理由をいつ・誰にどうやって伝えるのか解説
では、退職を希望していることやその理由について、いつ誰にどうやって伝えれば良いのでしょうか。
タイミングや言うべき相手というのは非常に大切なポイントなので、もしも間違ってしまうとトラブルになりかねません。
スムーズに退職するためにしっかりチェックしておきたいものです。
保育士を退職するときは主任に伝える!伝える人と伝え方に注意
最初に誰に伝えるかというのは、直属の上司が一般的です。保育士であれば、園でもっともえらいのは園長ですが、まずは主任に伝えます。もしくは、同じクラスを2人で担当しているのであれば、最初に打ち明けてから主任に伝えるというケースも考えられます。
主任も多忙なことは容易に想像できるものの、少し時間を作ってもらって切り出しましょう。相談を持ち掛けるタイミングとしては、就業時間が終わってからがベストです。
ただし、終業後にいきなり本題に入るのではなく、就業中にタイミングを見計らって相談があるので時間を作ってほしい旨を伝えておくようにします。お互いの業務が一段落した時に、落ち着いて退職について相談するようにします。
主任の次に伝えるべきなのが園長です。主任に言ったのと同じように、まずは時間を取ってもらえるように伝えてから切り出しましょう。または、主任から園長に伝えるようなシステムのところもあるでしょう。
その後は、園長と主任と自分との3者で面談が行われるなど、園によって異なります。園長と非常に近い関係にある小規模なところであれば、園長にダイレクトに伝えるというケースもあるでしょう。
いずれも、伝える際にはメールやLINEなどでは失礼なので、直接会って切り出すのがマナーです。
また、主任にだけ伝えて園長には伝わっていないといったことになると希望の時期に退職できなくなってしまうこともあるので、最後まで気を抜かないようにしましょう。
保育士を退職するなら年度末!1ヶ月前に退職理由を相談する
法律で決められているのは退職希望日の2週間前で、一般企業ですとだいたい1か月前というのが基本です。
しかし、人員が欠けるというのは、よほど余裕のあるところでない限り、代わりの人を見つけなければならないなど事業所にとっても一大事なので、2週間前では遅すぎるといって良いでしょう。
退職の時期や意思が固まった時点で時期に余裕を持たせて相談するのがベストですが、遅くとも1か月前までには申し出るようにしたいものです。また、退職する時期も重要です。
保育士であれば、クラスの編成に支障をきたさないことが大切なので、できれば年度末に退職した方が迷惑をかけずに済みます。
保育士の退職理由を伝えるときの『3つの注意点』
退職理由を伝えるときは非常に緊張するものですが、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてからしっかり自分の気持ちを伝えたいものです。また、その際には注意すべき点がいくつかあります。
1.嘘はなるべくつかない(正直すぎるのもNG)
どうしても退職したいとなった時、絶対に受理してもらえる理由を伝えたくなるものです。例えば、結婚や妊娠、両親の介護、病気などであれば、園としても受理せざるを得なくなります。
しかし、本当であれば問題が生じることはありませんが、そうでない場合には注意が必要です。嘘を言っている時はたいていの人はぎこちなくなるもので、相手が百戦錬磨の方であればすぐに見抜かれてしまいます。
また、遠方にでも行くのであれば良いですが、近くにいるのであればついた嘘が後でバレてしまうこともあります。その時は言いやすいからという理由でも、見え透いた嘘をいうのは自分が後々困ることになるものなのです。
正直に伝えることで、もしかしたら状況が改善されて働きやすくなることも考えられ、結果的にあの時に退職しなくてよかったということだってあり得るのです。とはいえ、正直すぎるのも良くありません。
例えば、人間関係についてあまりにも詳しく伝えたり、残業や業務が多すぎる、お給料が安すぎるといったことは事実であってもそのまま伝えてしまうと角が立つことがあります。
何より、相手への伝わり方によっては自分の立場を悪くしてしまいます。すると、退職できたとしてもそれまでの期間、居づらくなって困るのは自分なのです。
2.マイナス要素を言わない
基本的に、あまりマイナスな内容の理由は言わない方が良いです。不満ばかり並べるのは避けて、相手の感情を逆なでするような言い方も良い印象を与えません。
例えば、「お給料がもっと良いところに転職したいと思っています。」とか、「持ち帰り残業があまり多すぎてプライベートな時間が取れません。」といったストレートな物言いは避けるようにしましょう。
それによって改善案が出されることも考えられますが、保育士同士の間で変な噂が広まってしまうこともあります。不満はたくさんあったとしても、他の職種でも大なり小なり不満はあるものです。
また、絶対に退職したいと考えていても、このような退職理由では、改善するからと強く引き止められてしまうこともあります。
3.前向きな理由にする
退職理由を伝える時には、不満をストレートに話すのではなく、ポジティブな考えとして話すようにしましょう。転職先の面接で伝えるのと同じようなイメージです。
何かトラブルがあってそれが退職の気持ちを後押ししたとしても、そのトラブルにどう向かい合ったのかということも一緒に伝えるのです。そして、解決しようとしたけれども難しかったという流れの話しであれば、非常にポジティブと受け取ってもらえます。
転職時の面接では、転職先にどのくらい貢献できるのかをアピールしなければなりません。職場に対する不満や愚痴ばかり並べたのでは良くないことがわかるでしょう。
保育士の退職理由を前向きに伝えるための例文
例えば、残業や持ち帰り残業が多いので事業所を退職したいというのはよくある話しですが、そのまま伝えたのでは難色を示されてしまいます。できれば他の理由を挙げたいところですが、どうしても思いつかない場合は細心の注意が必要です。
このような場合は、「業務が効率よく進むように努力していましたが、なかなか改善できず体調管理が難しくなってきたため、退職したいと考えるようになりました。」などと、自分も残業が少なくなるように努力をしていたことを一緒に伝えるようにします。
保育士の残業の多さはテレビでもよく取り上げられているので、事業所としてもさまざまな取り組みをしているところが多いです。それでもなかなか改善されないというのが現実なので、体調が良くないということも付け加えるとスムーズに話しが進みます。
退職を引き止められた場合の『2つの対処法』
それでも、ただでさえ人員が不足している現場では、辞められてもすぐに代わりの人を見つけるのが難しいことから引き止められることが考えられます。さまざまな理由をつけて説得されることが考えられるので、時には気持ちが揺らいでしまうこともあるでしょう。
特に、子どもたちのためにもといったことを理由にされると、保育士としてはもっと頑張らなければならないのかと思ってしまうかもしれません。しかし、状況が改善されない中、どこかで区切りをつけない限りは再びつらい毎日を送るだけです。
自分はここで退職をするのだという強い意思を示して、きっぱりとした態度で臨まなくてはならないのです。
引き止め工作をされても辞めることをしっかりと伝える
引き止め工作でよくあるのは、待遇の改善や業務内容の見直しをしていくからという提案をされることです。しかし、そこで改善されるものなら既に改善されていていいはずなのはよくあることで、ただ退職時期が先延ばしにされてしまうだけという場合もよくあります。
さらに、この状況で退職するだなんてあまりに無責任だと責められることも考えられます。このような時には、自分なりに状況が良くなるように努力したけれども、どうにもならなかったということをしっかりと伝えるようにしましょう。
とにかく、近年の保育業界の事情を踏まえると、退職するには強く押し切るという気持ちがなければうまくいきません。辞める気持ちは固まっている、もうここで働いていくことはできない、という強い気持ちをはっきりと伝えるようにしましょう。
転職先を決めてしまうのも一つの方法
もしも退職した後にすぐ働こうとしているなら、辞める前に転職先を決めてしまうというのもありです。
ただし、最初から決まっていることを伝えるのはあまり良い印象ではないので、引き止めがあまりに強い場合の手段として使いましょう。決まっているのであれば、辞めざるを得なくなります。
しかし、もしもどんなことをしても辞めさせてもらえない場合は、労働基準監督署に相談するという方法もあることを覚えておくと良いでしょう。退職することは労働者の権利として認められています。
保育士の退職理由ベスト3
退職しようかと本気に悩んだ時、他の保育士がどのように理由で退職したかを知ることはとても参考になるはずです。そこで、実際に保育士の退職理由についてのアンケートをした結果のベスト3を挙げてみます。
- 【1位】子どもが嫌いになった
- 【2位】保育士同士の人間関係
- 【3位】持ち帰り残業が多い
保育士の退職理由でもっとも多かったのは、子どもが嫌いになったから、という内容でした。嘘ばかりつく子、いたずらばかりしてくる子、陰ひなたのある厄介な子など、四六時中世話をしていればストレスがたまるのも無理はありません。
次いで多いのは保育士同士の人間関係です。他業種以上に多忙な業界であるため、ストレスからぎくしゃくしてしまうことがあるようです。その次は、持ち帰り残業が多いからという結果でした。
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まとめ
多くの人が高い志を持って保育業界に飛び込んだ中、そこを退職するというのは自分にとっても一大事であるはずです。
悩んで悩み抜いた結果を貫くには、しっかりとした段取りを踏み、落ち着いて理由を話さなければなりません。
すぐに見抜かれてしまう見え透いた嘘をいうのではなく、言葉を選びつつも自分の正直な気持ちを伝えるようにしましょう。人手不足が深刻な保育の世界では引き止められることもよくありますが、そこは信念をしっかり持つことが大切です。