【徹底調査】保育士の園長のなり方!年収・業務・必要な資格を解説!
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保育士としてのキャリアを積みたい人にとって憧れのポジションと言えば、保育園の園長ではないでしょうか。
園長は、保育園で働く保育士たちをまとめる管理職的な立場であると同時に、施設の運営や公的機関の対応など、運営にも携わるお仕事です。
保育士の資格を活かすことができますが、実際に現場で保育のみに専念してきた人にとっては、仕事内容が大きく異なるお仕事と言えるでしょう。
ここでは、保育士の園長になりたい人が知っておくと便利な情報をご紹介しましょう。
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保育園の園長の平均年収・給料
保育園の園長が稼ぐ平均年収は、公立の保育園と私立保育園とでは大きく異なります。公立の保育園の場合には、保育士も延長も公務員という扱いとなり、平均年収は700万円程度が多いですね。
地方公務員の場合、お給料は公務員規定によって定められているため、園の規模に関係なく自治体からお給料が支給されることになります。
私立保育園の場合には、園によって園長が稼ぐ平均年収には大きな差があります。一般的な私立認可保育園だと、年収は平均して525万円程度で、地方公務員の平均年収と同じくらいです。
資金が豊富な私立の保育園や、人気がある保育園の場合だと、園長で年収1000万円を稼ぐ人もいるのです。保育園の園長というポジションは、50代から60代にかけての年代が多いと言われています。
この年代で保育士以外で働いている人の年収と比べても、それほど大きく変わることはありません。保育士のお仕事は給料が安い傾向にありますが、園長クラスになれば、他の職種と大きな差はなくなります。
そのため、保育士として働いているけれどお給料が低くてうんざりしている人は、キャリアアップとして園長を目指すというのも一つの選択肢ではないでしょうか。
幼稚園の園長の平均年収と比較
就学前の子供を預かる施設には、保育園以外にも幼稚園があります。保育園の場合には厚生労働省が管轄で、幼稚園の場合には文部科学省の管轄です。
さらに、子供達に提供するサービスも、保育園の場合には保育をメインにするので外遊びなど遊びが中心になるのに対し、幼稚園の場合には教育的な要素も取り入れたカリキュラムが多くなるという違いがあります。
また、働く際に必要となる資格も、保育園で働く保育士と幼稚園で働く幼稚園教諭とでは異なりますよね。
保育園と幼稚園は、どちらも園長がいます。年収を比較すると、幼稚園の園長になると、公立の場合には平均600万円程度です。
一方で私立幼稚園になるとエリアや施設の資金力によって大きく異なるものの、年収は500万円~1000万円程度と開きがあります。
保育園の園長と幼稚園の園長の年収を比較すると、公立の施設では保育園の方が100万円程度多くなります。
保育園でも幼稚園でも自治体からの補助金がありますし、園長は地方公務員という扱いになるので、園の資金繰りが困窮しているから園長のお給料にも影響が出るということはありません。
保育園の園長の業務・仕事内容
保育士のお仕事は、子供の保育がメインとなりますが、園長の場合には子供たちを直接保育することはほとんどありません。しかし保育をしないから時間的にも体力的にも余裕があるお仕事かと言えば、必ずしもそういうわけではないのです。
園長の1つ目の業務内容は、保育園の資金管理や経営があります。働いている保育士たちへの給料等、経理に関する計算や、補助金についての交渉を行うのも、園長の仕事です。
2つ目のお仕事は、施設の安全管理や衛生管理です。子供達が安全に過ごせるように施設内の設備の安全確認を行ったり、給食の味をチェックする検食なども園長が行わなくてはいけません。
3つ目のお仕事は、保育士の管理や指導です。保育園の園長は保育士の資格を持っていますし、保育士としての経験は十分なベテランです。保育士の指導や教育を行うこともまた、園長の大切な仕事の一つとなります。
4つ目の仕事は、他の保育園や自治体、保護者などとの交流や対応があります。他の保育園と一緒にイベントを開催したり、父母の会などへ出席するのも園長の仕事となりますし、自治体で開催される会議へ出席することも業務なのです。
5つ目のお仕事は、保護者への対応ですね。日常的な部分に関しては、クラスの担当保育士が対応しますが、クレーム対応や育児に関する相談、そして入園に関する相談などはすべて、園長が対応することになります。
園長になることのメリット・デメリット
保育園の園長になると、実際の保育現場で働く保育士とは働き方が大きく異なります。
保育士にとっては、キャリアの最終ゴールを園長に設定している人が多く、保育士として働く人にとっては憧れのポジションと言っても良いでしょう。
しかし、実際に園長として働くことには、「園長になってよかった」と感じることもあれば、「思っていた園長像と違う」と感じることもあるものです。ここでは、園長になることのメリットとデメリットをご紹介しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
お給料が良い | 子供達と直接かかわる機会が少なくなる |
体力的な負担が軽減される | 重責による精神的な負担が大きくなる |
保育園の方針や理念を自分で決められる | ー |
【メリット1】お給料が良い
園長になることの最大のメリットは、なんといってもお給料が良いということではないでしょうか。保育士のお給料は一般的に低いことが多いのですが、園長クラスになると管理職となり、年収は600万円程度となります。
人気の私立保育園やリッチな地域になると、年収1000万円を稼ぐ園長もいるほどですよ。これが1つ目のメリットですね。
【メリット2】体力的な負担が軽減される
2つ目のメリットは、体力的な負担が軽減されるという点です。
保育現場で働く保育士の場合には、小さな子供達と一緒に外遊びをしたり、抱っこするなど体力的にかなりハードなので、若い人でも腰痛持ちになってしまうことが少なくありません。
それに、体力に自信がない人だと、毎日の業務で疲労困憊になってしまい、仕事を続けられないというケースもあるのです。しかし園長になると、園児と直接かかわることが少なくなるので、体力的な負担は軽減されるでしょう。
【メリット3】保育園の方針や理念を自分で決められる
3つ目のメリットは、保育園の方針や理念を自分で決められることです。保育園の園長は、園の頂点に君臨する存在ですし、方針を決める際には園長が中心となって理想の実現に向けて保育士たちを指導することができます。
保育園の理想像があったり、こんな風に保育園が運営できたら良いのにな、というアイデアがある人にとって、それを実現できるチャンスとなる園長のお仕事は、大きな魅力と言えるでしょう。
【デメリット1】子供達と直接かかわる機会が少なくなる
園長になることのデメリットもあります。1つ目のデメリットは、子供達と直接かかわる機会が少なくなるという点ですね。
小さな子供が大好きで保育士になって人にとっては、保育よりも事務的な作業が多くなる園長のお仕事は、それほど魅力的には映らないかもしれません。
【デメリット2】重責による精神的な負担が大きくなる
2つ目のデメリットは、重責による精神的な負担が大きくなるという点があります。園長は保育園の管理者で、施設の運営や経理などすべての事務作業をこなすことになります。
同時に、保育士の管理も行わなければいけませんし、保護者への対応なども業務の一環です。
園長次第では保育園の経営が上手くいかなくなってしまうリスクもありますから、園の運命は園長にかかっていると言っても過言ではないのです。
その精神的なプレッシャーは、実際に園長として働いてみなければ分からないものなのかもしれません。
園長になるために必要な資格・経験の例
園長というお仕事は、誰でも気軽になれるというわけではありません。園長として働くためには保育士の資格は持っていたほうが良いですし、いろいろな保育園を経験している保育士のベテランでなければ勤め上げることは難しいでしょう。
また、保育園には一般保育士と園長の他に、主任というリーダー的な存在もあるため、主任の経験を持っていることも園長になるために必要な素質かもしれませんね。
性格的な部分でも向き不向きはあります。園長は園のリーダーとなるため、人をまとめることに長けている人が向いていますし、保育士たちを一つのチームとしてうまくまとめ上げるスキルや人徳なども求められます。
【1】勤続年数
園長として働くためには、保育士としての実務経験が必要です。いくら保育士の資格があっても、保育士として働いたことがない人は、残念ながら園長として働くことは難しいでしょう。
勤続何年以上でなければ応募できないという具体的な線引きはありませんが、園長の求人募集ごとに、保育士としての経験が何年以上ある事、という条件が設定されていることが多いため、ある程度のベテランであることが求められます。
園長として働く際の勤続年数は、一般保育士としてどのぐらいの勤続年数があるのかという点に加えて、主任やクラス担任、副園長などのポジションをどのぐらいの期間勤めていたのかという点も合わせて考慮されます。
【2】保育士資格
保育園の園長というお仕事は、これまで保育士として働いてきた人たちの最終ゴールに設定されているポジションの一つです。そのため、保育士として働いた後に園長になるという人が大半ですね。
しかし、園長になるためには、実は保育士の資格を持っていることは絶対条件ではありません。場合によっては、保育士としての経験がゼロの人でも園長として就任することはあるのです。
ただし、園長のお仕事はたくさんの保育士をまとめることも仕事となるため、自分自身が保育士として働いた経験を持っていたり、保育園の事情に精通している人の方が、園長になれる可能性は高くなります。
保育士の資格を持っていることは法律で義務付けられているわけではなくても、認可保育園のこうした条件がある場合には、保育士の資格がない人は残念ながら応募できないということになってしまいますね。
園長として働くためには、持っていると便利な資格は保育士の資格以外にもいくつかあります。例えば、幼稚園教諭1種免許や社会福祉主事、そして子育てアドバイザーなどの資格です。
特に幼稚園教諭免許と保育士の資格を両方持っている人は転職の際には有利で、近年増えている「認定こども園」等への転職ではかなり優遇してもらえるようですね。
【3】主任の経験
園長として働くためには、保育士として働いた経験があることは大きなプラスとなりますが、主任などの役職として働いた経験がある人は、さらに有利となります。
園長の仕事は、保育現場で園児たちの保育に専念するだけではなく、他の保育士たちの管理業務や教育業務など、保育士たちをまとめるスキルが必要です。主任のお仕事は管理職なので、リーダーシップのスキルをアピールすることができますね。
もしも現在保育士として働いているけれど、将来は園長を目指したいという人は、転職などで主任を何回か経験しておくことをおすすめします。その他にも、キャリアアップとして主任のさらに上となる副園長も経験しておくと、なお良いですね、
【4】園長の経験
園長として働く場合には、園長としての実務経験がなければ採用されないということはそれほど多くはありません。その理由は、園長というポジションは、一つの保育園に一つしかありません。
そのため、園長になることを希望していてもなかなか昇進のチャンスに恵まれないベテラン保育士たちは大勢います。それに、園長の年齢は50代から60代と高く、それまでの履歴書を見れば園長としてやっていけるかどうかは、面接官には予想しやすいのです。
園長として働きたいけれどなかなかチャンスに恵まれない人は、待遇や条件が良いところを選り好みするのではなく、条件面では少し妥協してでも、採用される確率が上げられる保育園を選ぶほうがよいでしょう。
【5】その他の経験
園長のお仕事は、保育園と管理運営するのに加えて、園の方針や理念を決めて、保育士たちが「あの保育園で働きたい!」と思えるような職場、そして園児や保護者たちから「あの保育園に通ってよかった」と思ってもらえるような保育園づくりが任務となります。
こんな園を作りたいなという夢や希望を持っていることは、園長として働く際には大きなプラス要素となるでしょう。
園長に向いている人の特徴
園長に向いている人の特徴は、主に3つあります。
- 【特徴1】誰とでもコミュニケーションをとれる能力
- 【特徴2】多方向からアプローチできるフレキシブルさを持っている
- 【特徴3】判断力や冷静さ、そして実行力があること
1つ目は、誰とでもコミュニケーションをとれる能力に長けていることですね。
園長は園児や保育士、保護者はもちろん、行政や地域の住民とも密接な関係を築かなければいけません。そのため、どんな人とでもすぐに打ち解けてコミュニケーションが取れるスキルは必要不可欠です。
2つ目は、多方向からアプローチできるフレキシブルさを持っていることです。保育園に関わる人は多く、園児、保護者、保育士、行政などそれぞれが異なる立場で保育園に携わります。
3つ目は、判断力や冷静さ、そして実行力があることですね。その場の気分や雰囲気、勢いで流されることなく、長期的なビジョンを持って冷静に物事を判断し、そして実行することができるスキルは、園長に求められる素質となります。
園長や管理職にチャレンジしたい人は転職エージェントのサポートを受けよう
まとめ
保育士にとってはあこがれの職業でもある保育園の園長は、保育士の資格がなくても着任することは可能ですが、やはり保育士経験や主任、副園長などの経験がある人の方が、転職では有利になります。
保育の仕事よりも施設運営などの職務が多くなりますが、地方公務員の平均年収と同じぐらい稼げる魅力的な仕事ですし、私立保育園なら年収1000万円稼ぐことも可能です。