元保育士「ピアノが弾けなくても問題なかった」そのレベルと上達方法!
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保育園では、保育士がピアノを弾きそれに合わせて子どもたちが歌うというイメージがありますよね。だから、
- ピアノが弾けないと保育士になれないの?
- 高いレベルでピアノが弾けないと合格は無理?
このように思われてませんか?でも実際はピアノが弾けなくても保育士になることは可能です。働くこともできます。なぜなら、実際に私がそうだからです。
元保育士の私がその経験を通して、実践した上達方法もここでお伝えします。
「ピアノが弾けない…」そんな私が保育士に
私は保育士になりたくて保育課のある短大に行きました。ただ入学して気づいた苦手な授業が1つ。それは、ピアノの弾き語りの授業です。小学校の時に少し習っていただけでそれ以来ピアノにさわることもなくそれきり・・。
その状態から毎週の授業では、課題曲をクラスみんなの前で披露しないといけなくて。何度授業をさぼりたいとおもったことか。
ただピアノを弾くだけでも必死なのに、歌も歌いながらとなると相当な練習が必要でした。ピアノが必修科目になっており、ピアノができないと単位が取れずに卒業することができません。
私の学校では、バイエルの本を全部合格しないといけませんでした。もちろん、ピアノは授業でも教えてくれるので、最初から必ずしもピアノが弾けなければいけないということではありません。
ただそれだけでは追いつかないので慌てて電子ピアノを買って自宅でも練習をしました。
苦手なピアノを上達するコツは”簡単な動揺”から
私が実際にそうだったのですが先ほども言ったようにただただ練習に限ります。毎日、暇さえあればピアノを触り、練習をすることです。周りの友達の中にはピアノ教室に通っていた子もいます。
私はとりあえず簡単な童謡から始めました。同じ曲を繰り返し練習するうちに弾けるようになって楽しく自信にもつながりますよ。
他にも、楽譜を読むのが苦手な私は音階のルビがついた本や、楽譜を弾きやすく簡単にしてくれてる本などを見つけて購入しました。
保育士になってピアノが弾けないと困る2つのこと
1.実習先で困ること
在学中に幼稚園や、保育所、保育園に実習に行く機会があります。
実際にそれぞれのクラスに入って保育に参加するのですが、園によっては楽譜を渡され初見で弾くこともあるかもしれせん。実際私が楽譜を渡された経験があります。
初見ではなかったのですが、年長クラスということもあり課題曲も難しいものだろうなと各語していたのですがラッキーなことに一度授業で弾いたことがある曲だったので、子どもたちの前で自信をもって弾くことができました。
実習では、学ぶのはもちろん園側が気に入ってくれると採用試験を受けないか?と声をかけていただけることもあります。なので、自分をアピールできる場でもあることを覚えていてください。
2.就職してから困ることもある
まず大きいクラスを受け持つと子どもたちが、
- 先生○○ひいてー
- ○○歌いたいー
このようにリクエストをされます。そんなときに子どもたちの期待に応える為にもピアノは弾けた方がいいです。
ピアノ実技の有無で就職先を探すのも一つの手段
求人の情報が短大にきます。そこで私がエントリーする際に重要視したのは、試験時にピアノ実技が有無できめました。それぞれの園によって試験内容が違います。
友人が選んだ園は課題曲を渡されるのと、当日曲が知らされてその場で披露する初見だったそうです。また違う友人は、自由曲で自分の得意な曲を弾いたそうです。
私がピアノに自信があればきっと他の園を選んでいたかもしれないことを考えるともったいないことをしているなーとも思ったこともあります。
ただ就職した後はこの園で良かったと思うとピアノが弾けないからこの園に出会えたのだなとも思いました。
ピアノ実技が無い保育園だとピアノ弾かなくていいの?
「ピアノの実技がないからと言って就職してピアノを弾かなくていいのか?」と言われたらそういうことでもありません。
やはりピアノは弾けるにこしたことはないと思います。それとは逆にピアノの実技があるからといってピアノに厳しい園かも分かりません。実際鼓笛隊や合奏・合唱に力をいれてる園もありますが、なかにはピアノの実力は見る程度のものの場合もあります。
私が実際に採用していただいた理由は「笑顔がよかったから」でした。その園はピアノなど技術だけでなく先生自身のキャラというか、得意なことを生かして楽しく保育しましょうという考えでした。
ただ年齢が上のクラスにつくと卒園式でピアノを弾くという大役があり、その年私の同期が当たり毎日毎日遅くまで残って泣きながら練習していました。
ピアノが弾けるようになると
自分の弾いたピアノに合わせて子どもたちが歌ったり踊ったりしてくれるととても幸せな気持ちになりますよ。わーこの子たちの先生なんだなー。と改めて実感します。
何よりピアノを弾けることで保育の幅が広がります。例えばリトミックという、音楽に合わせて教育を行う音楽教育なども取り入れることができます。最大の特徴は、子どもたちが自分から感じて音楽を学ぶということです。
ただ音楽はピアノでなくても構いません。自身の歌とタンバリンでも指導方法はあります。もちろん私もそうでした。
ピアノが苦手な私が気を付けてたこと
ピアノが苦手な私が主任の先生に言われて子どもたちの前で気を付けていたことがあります。それは、
- ピアノが途中で止まってもそのまま何事もなかったように続ける
- 一番よくないのが演奏を止めること
少し間違えるとテンパってしまいがちですが大きい声で自信もっていたら子どもたちも気にしません。なにより一生懸命に歌っている子どもたちの子気持ちを下げることがよくないと教わりました。
本当にその通りだと思います。プレッシャーをかけるようですが参観日は保護者の方が後ろに並んでいるのでとっても緊張します。とりあえず言えることは、練習あるのみです。あと緊張で間違ってもそのままやりきることです。
ピアノ以外の楽器でも大丈夫なことも
友人が働いていた園では男性の保育士さんもいました。友人によると、その方はギターが得意だったそうでギターを弾いていたそうです。
子どもたちも珍しさなどから「ギター弾いてー」「僕も○○先生みたいに弾けるようになりたい」と人気があったそうです。
またギターのいいところはピアノと違って持ち運びができるので園庭であったり、園外行事などでも子どもを楽しませられるので重宝されてたみたいですよ。
ピアノは苦手だけど他の楽器なら・・・というかたは、アピールされたらいいと思います。
楽譜を作ることもある
年長のクラスになってくると行事などで合奏があります。その時に楽器ごとに子どもが演奏しやすいように楽譜を作らないといけません。
もしかすると本などを参考にしてもいい園もあるかもしれませんが、私の働いていた園はそれがだめでした。また、本を参考にしても子どもが演奏しやすいようにアレンジすることが必要になってくると思います。
一人だと不安だと思うので先輩方に相談したらアドバイスをくれます。私はピアノが得意な同期がいたので相談していました。
実際、行事を終えてみて毎回思うのが保護者の方にとって子どもたちの成長を見るいい機会でもあるのでとても素敵なことだなと思います。
また子どもたちにとっても、自分ひとりではなく周りのお友達の音を聞きながら一体になり子どもたちもみんなで頑張ったと達成感を味わうことができます。
まとめ
保育士を目指すにあたり、色々と書いてきましたが、やはりピアノは弾けるのか弾けないかなら弾けるにこしたことはないと思います。
ただ保育士を目指そうとしていてピアノが苦手で不安だと悩んでいたかたがこの記事をみて保育士の夢をあきらめようとならないでください。私が実際にそうでしたので絶対に大丈夫です。
ピアノが弾けても同僚の足をひっぱるような人や相手が困ってるのにしらないふりする人より、ピアノが苦手でも優しく、周りをみて動ける人の方が大事だと思います。
何度もいますがピアノが弾けないからと言って保育士を諦める必要はありません。私みたいに学校に入ってからでも全然遅くないですし、簡単な楽譜にけて弾くことだって可能です。
それでも弾けないという方は、ピアノを弾かなくてもいい保育環境を選ぶ方法もあります。実際友人がピアノもそうですが、制作なども苦手でそういうことをしなくてもいい、美容室の託児で働いていましたよ。
色んな働き方があるのでぜひ、保育士という夢をあきらめずに頑張ってくださいね。