もしかして私って適応障害?保育士に多い適応障害となる理由&改善法
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保育士の中には、精神的なダメージを受けて悩んでいる人もいます。仕事をしていても楽しさややりがいを感じられず、どんどん悪い方向に考えてしまうのです。中でも保育士に多い精神疾患は、適応障害でしょう。
調子が悪くても簡単に休めないのが仕事です。特に年々人員が不足している保育園での仕事は、1人休むだけで他の保育士に迷惑がかかってしまいます。
ただ心の病は、すぐに治るものではありませんし、適切な治療をしなければなりません。保育士に多い適応障害はどのようなもので、どのような対処法があるのでしょうか。
なぜ保育士に適応障害が多いのか?職業病なの?精神的負担が多い
現代社会では様々な精神疾患を抱えている人が多く居ますが、保育士は特に精神的負担を抱えやすい職業です。それは終わりのない仕事が原因になります。保育士は園内で子供の世話をする他にも、様々な業務があるのです。
しかし1日の大半が子供の世話になってしまい、こなしきれなかった仕事は持ち帰って行うことになります。それに加えて保育士同士の人間関係や保護者との交流で、多くのストレスを抱えてしまうでしょう。
ストレスフルな仕事量と人間関係が、適応障害を発症してしまうのです。デスクワークを主とする職業の人よりも、保育士の方が適応障害にかかりやすいため、ある意味では職業病ともいえます。
適応障害を改善するためにはどうしたらいいの?
適応障害を改善するためには、ストレスの原因となる要因から遠ざかる必要がありますが、保育士の仕事をしている間は、なかなか難しいです。
仕事をしているかぎり適応障害を改善するのは難しいと思うんだな!
1年目で適応障害になる保育士さんが多い
適応障害にかかりやすい保育士は、ベテランよりも1年目など若い人の方が多いです。特に以下のような人は、適応障害にかかりやすくなっています。
- 責任を感じやすい
- 物事をまじめに受け止める
- 悩みを抱え込んでしまう
憧れの保育士として仕事をはじめたのは良いものの、仕事量も多く人間関係にも気を使わなくてはならないため、理想と現実とのギャップに苦しむ人は少なくありません。
特に保育士として働きはじめた人は、覚えなくてはならないことも山のようにあります。一般的に保育士の仕事内容に慣れるまでは、3年程度の時間が必要と言われています。
そのため仕事に慣れているベテラン保育士よりも、1年目の初心者保育士の方が精神疾患にかかりやすいのです。
保育士に多い適応障害の症状と原因
保育士がかかりやすい適応障害は時に仕事を休まなければいけないくらい辛い症状を引き起こします。具体的にどのような症状を引き起こし何が原因となっているのでしょうか。症状や原因を知ることは、適応障害の対処法を考えるために大変重要になってきます。
適応障害になったときの症状
適応障害の精神的症状は、以下のようなものが挙げられます。
- 抑うつ・無気力
- 不安感情
- 興味や喜びの喪失
- 思考力や集中力の低下
- 罪責感
適応障害で特に多い精神的症状は、抑うつや無気力感でしょう。長時間ストレスフルな環境に居るのが原因で、落ち込んでしまい何も考えたくなくなります。どんどん悪い方向に物事を捉えてしまい、心が暗くなってしまうのです。
また適切な判断ができなくなる不安感情も、適応障害の代表的な症状になります。自分の挙動1つ1つに不安を感じ、何度も同じことを確認してしまうなどがこれにあたるでしょう。これも原因はストレスフルな環境下に居ることになります。
適応障害は精神的症状だけではなく、以下のような身体的症状も引き起こすのです。
- 異常に汗をかく
- 全身のだるさ
- 頭痛
- ふらつき
- 寝付きが悪い・不眠
- 肌荒れ
- 心臓がドキドキする
- 吐き気
どれもストレスが原因で引き起こされる代表的な身体症状になっています。
保育士が適応障害を引き起こす原因
適応障害を引き起こす1番の原因は、ストレスフルな環境下に居続けることです。特に以下のようなものが原因となるでしょう。
- 同僚や先輩に意見ができない
- 自分とは考えの違う保育園
- 割に合わない仕事量
- 思ったように成果が出せない
自分の意見を思ったように相手に伝えられない人は、モヤモヤとした感情を自分の中に閉じ込めることになります。緊張して言葉が出てこなかったり、相手の意見に流されやすい人は、適応障害を発症しやすいです。
またそもそも自分の考えと異なる保育園で働いている人も、ストレスを抱えやすいでしょう。考え方の相違がある環境下での仕事は、「やらされている」と感じやすく、やりがいを感じられません。
さらに適応障害を抱えている全ての保育士に共通しているのが、割に合わない仕事量と思ったように成果を出せない点です。
保育士が適応障害になった場合の対処法
適応障害になった場合の1番の対処法は、何と言っても医師に相談することでしょう。これは適応障害だけではなく心の病全般に共通するものです。
苦しい症状をそのままにしておくとうつ状態が長く続き、他の精神疾患を引き起こす原因にもなります。今後の人生にも影響を及ぼす可能性があるので、少しでもおかしいと感じた場合、すぐに医師に相談しましょう。
病院に行って適応障害が認められれば、診断書をもらって休めるようにもなります。環境を変える理由にもなるでしょう。
本当に病院に行けば適応障害は改善されるの?
病院で適切な処置を行ってもらうことで、心も身体も楽になる方法が見つかります。
思い切って環境を変えてみるのも1つの方法です。今の保育園と考え方が合わない、人間関係が上手くいかずに悩んでいる人には、特におすすめの方法になります。適応障害の原因は、ストレスフルな環境に居続けることだからです。
実際に適応障害に苦しんでいた保育士が、環境を変えただけで症状が治まったという事例も多く存在します。休日に症状が落ち着くという人は、環境を変えるだけで苦しみから解放される可能性が高いでしょう。
ただいくら環境を変えても症状が治まらない人もいます。そんな人はまず、適応力を高めていく必要があるでしょう。人付き合いが苦手な人は、対策を講じて少しずつ慣れて行かなければなりません。
適応障害で保育士を休職できる?復職はできるの?
適応障害は、保育士であれば誰でもなり得る病気です。心身の状態や職場の状況によっては、しばらく仕事から離れて生活しなければ治らないことも多いでしょう。場合によっては、職場を変えなければ体調が戻らないこともあります。
この時「求職は可能なのか」「しばらく休んでまた復職できるのか」という悩みが浮上するかもしれません。実際に保育士は適応障害で休職することが可能なのでしょうか?またスムーズに復職できるのでしょうか。
適応障害で保育士を休職
適応障害は、ストレスのかかる場所から離れることで改善されるケースが非常に多いため、休職は必要だと考えられています。心身共に負担がかかる環境下にずっと居続けると、症状が重症化してしまうため、1度現場から離れるのが好ましいです。
病院を受診して適応障害が認められれば診断書も貰えるので、これを機に休職すると良いでしょう。ただ休職をするには様々な手続きが必要になります。
このような手続きをしに保育園へ足を運ぶのも難しい場合は、その旨を伝えましょう。
適応障害から保育士を復職
現在勤めている保育園での仕事が、自分の精神を蝕んでいる原因となっている場合は、復職が最もおすすめになります。環境を変えたところ、適応障害の症状が落ち着いたという事例は数多く、根本的な治療に繋がるのです。
復職をする際に考えなければならないのは、保育士として次の仕事を探すか否かという点になります。保育士として仕事を始めたものの、理想と現実にギャップが生じて適応障害になってしまった人は、1度保育の現場から離れてみてください。
他職に転職することで、そちらの方が向いていると感じるかもしれませんし、やっぱり保育の現場に戻りたいと感じるかもしれません。
保育と比較できるのがないとどうなっちゃうんだろう…。
比較対象が無いければ、本当に就きたい仕事が分からなくなることもあります。
保育園は人手不足だからいつ戻ってきても構わないぞ。
休養を取り転職・退職で環境を変える
適応障害を抱える保育士にとって何よりも大切なのは、休養を取り心と身体を十分にリフレッシュさせてあげることです。休職をして力を取り戻したら、現場に復帰するのも良いですが、前と同じ園では再発のリスクがあるのを忘れてはいけません。
「また同じ園に戻って適応障害が再発したらどうしよう」と悩んでいる人は、思い切って転職するのをおすすめします。上記のような悩みを抱えているとそれがストレスになり、適応障害を発症しやすくなるためです。
不安のある保育園を退職して、新しい環境で1からやり直すのも大切でしょう。仕事を探す際には、自分の保育観と合った園や、人間関係が良好な園を選ぶと良いです。
適応障害に悩むなら転職をしたほうがいいんだね!
そうです。1人で探すのには限界がありますから、保育士転職サイトを利用してみると良いでしょう。
まとめ
「憧れの保育士になれたのに、思ったように仕事ができない」という若手保育士は、特に適応障害にかかりやすいです。中でも以下の特徴がある人は、心身の健康に注意して生活をしましょう。
- 責任を感じやすい
- 物事をまじめに受け止めてしまう
- 悩みを抱え込んでしまう
何事にも真面目に取り組み、冗談も真に受け止めてしまいがちな人は要注意です。また以下のような症状が起きた場合は、適応障害にかかっている可能性があります。
- 抑うつ・無気力
- 不安感情
- 興味や喜びの喪失
- 思考力や集中力の低下
- 罪責感
- 慢性的な頭痛や吐き気
- ふらつき
- 寝付きが悪い・不眠
- 心臓のドキドキ感
上記のような症状が続く場合は、適応障害を発症しているかもしれません。すぐに医師に相談し、適切な処置を行いましょう。
保育士が適応障害にかかる原因として、職場の環境や仕事量が挙げられます。治療にはストレスを解消する必要があるので、休職をしたり職を変えるのが最善です。