元0歳児担当の保育士が教える!ミルクの正しい飲ませ方
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保育士を目指してるけど、赤ちゃんと触れ合ったこともなくどう関わったらいいか不安に思っていませんか。また不安のまま保育士になった方もいると思います。
赤ちゃんにミルクをあげるのも決して難しいことではありません。
実際に0歳児の担任をしていた元保育士の私が実践していた、ミルクの正しい飲ませ方やコツを紹介していきたいと思います。
元0歳児担当の保育士が教える『ミルクの正しい作り方と6つの手順』
1.手を洗う
ミルクを作る前に手を洗いましょう。清潔に心がけてください。
あかちゃんと関わるクラスを担当することになったら、抱っこしたり触れ合うことも増えます。装飾品がついた服や、チャックつきの服はなるべくやめておきましょう。
赤ちゃんの肌は柔らかいので、少しすれただけでも顔が赤くなったりすることもあります。
2.粉ミルクをはかる
粉ミルクをはかるときは付属のスプーンを使います。
例えば、120ml分作りたいときはスプーン1杯が20mlのため、計6杯入れます。
ミルクが薄いと赤ちゃんの便がゆるくなってしまうこともあります。そのため、自己判断で濃くしたり薄くしたりするのはやめてください。私が働いていた園では自宅で飲んでるミルクと同じメーカーのものを園であげていました。
クラスに園児が10人いて、みんなそれぞれメーカーが違う場合もあります。飲んでる量なども保護者と連携をとり量を増やしたり、減らしたりとその子にあった成長で進めていきます。
3.冷凍母乳
自宅で搾乳した母乳を凍らせて持ってくる方もいました。凍った状態のものを園で預かり、時間になると湯煎して温め哺乳瓶にうつして飲ませます。
冷凍母乳なので、あげるタイミングを間違えてそのまま置いておくのは衛生上よくありません。その場合は破棄しなくてはならないので注意が必要です。
4.お湯を注ぐ
一度沸騰させたお湯を使います。調乳ポットなどに入れておくと便利ですよ。お湯は哺乳瓶のメモリを見ながら3分の2程のお湯を入れます。次に乳首をつけて哺乳瓶を振ってミルクを溶かします。
この時に激しく振ると泡ができるので、なるべく泡ができないように優しく振ってください。ミルクが溶けたら出来上がり量まで湯を足します。出来あがりの量は泡の下の目盛りであわせてください。
この時に注意してほしいのが保育所などでしたら調乳室があるかと思います。
また抱っこをしながらミルクを作るなど危険なのでしないでください。
5.人肌まで冷ます
哺乳瓶を水につけるなどして人肌くらいまで冷やします。熱いと火傷をしますし、ぬるすぎると飲まない子もいます。
母乳も同じでお母さんが熱を出していると熱くてあかちゃんがおっぱいを飲まないということもよく聞きます。
6.ミルクの温度を確認
自分の手首内側にミルクを少したらします。このときほんのり温かく感じるくらいで大丈夫です。もしも熱く感じたならもう少し冷まして確認します。
保育士直伝!ミルクの正しい飲ませ方と4つの手順
1.あかちゃんを抱っこする
ミルクの準備ができたら赤ちゃんに「ミルクできたよ、飲もうね。」などと話しかけながら抱っこします。抱きあげて保育士の体と平行になるように横抱きにします。この時にミルクが垂れて服が汚れないように顎にガーゼを挟んでおくといいですよ。
2.飲ませる
哺乳瓶の乳首を口に入れます。乳首の中をミルクで満たしましょう。ミルクが満たされていないと空気も一緒に飲み込んでしまい、吐き戻しの原因にもなります。
この時に赤ちゃんと目を合わせ笑顔を向ける。「美味しいねー」などと話しかけコミュニケーションをとる。
3.ゲップをさせる
ミルクを飲んですぐに寝かせると、胃にたまった空気がミルクを押し出すのでミルクを吐いてしまうこともあります。吐き戻しを防ぐためにゲップをさせましょう。
赤ちゃんを縦抱きにし優しく背中をさすってゲップをさせます。我が子が実際にそうだったのですがあまりゲップをしない子で、おならをよくしていました。検診のとき聞くと「おならで空気を外にだしてるから問題ないよ」と言われました。
4.哺乳瓶の消毒
飲み終えた哺乳瓶、乳首を洗って消毒します。
園によって消毒方法は違うかと思いますが、私が働いていた園は自宅から哺乳瓶を1本持ってきてもらい使いまわすという方針でした。ですので、使用したあとは薬液消毒していました。
ミルクをあげる時も大切なコミュニケーションの時間
保育士として働いていた時に、子どもを預かる身として粉ミルクに対して何も抵抗なく考えていました。仕事に行ってる保護者の方に変わってミルクをあげるんだくらいに思っていたのです。
そんな時に保護者の方から本当は母乳をあげたいけどあげられない罪悪感があると言われたのです。その時はまだ子育てを経験したことがなかった私はそこまで保護者の気持ちに寄り添えていなかったと思います。
ただ、ミルクの時間も保護者にかわって大切にしていこうと、子どもに対しての関わり方をまた一つ気づかせてもらうことができました。
実際に自分が母親になったときに母乳の出があまりよくなく、ミルクと混合で飲ませていました。周りの人たちから「母乳の子はよく育つ」「風邪ひかない」「ミルクは楽してる」など心無い言葉を言われ何度傷ついたことか・・・。
母乳を飲ませてあげられなくてごめんね。と自分をせめてなんだかダメな母親な気がして涙がでることもありました。事情は違いますがあの時の保護者の方もこんな気持ちだったのだろうと気付きました。
また、友達は「こんなに小さい時から預けないで自分で育てたらいいのに。」と言われて傷ついたと言ってました。きっと周りからの心無い言葉で今現在苦しんでるお母さんもいると思います。
仕事に行って預けるためにミルクにするお母さん。そんなお母さんの気持ちを知った上でミルクの時間は赤ちゃんとのコミュニケーションを十分にとれる時間なので保育士のみなさんにもその時間を楽しんでもらいたいと思います。