【保存版】保育士転職の履歴書&職務経歴書の書き方《完全ガイド》
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保育に限らずどの業界においても言えることではありますが、転職の成功を左右させる要素として履歴書の良し悪しがあげられます。履歴書は自分と保育園を繋ぐ最初のツールになりますので、保育園側としても当然重視しています。
とはいえどのような履歴書なら評価が高くよい印象を与えるのか、普段から書き慣れているわけではないため難しい問題でしょう。今回は成功を勝ち取るために押さえておきたい履歴書の書き方のポイントをまとめてみました。
保育士の履歴書の書き方見本(テンプレート&例文)
パート・非常勤でも履歴書の書き方は正社員と同じ
履歴書は正職員の転職に限らず、パートや非常勤であっても重要なアイテムであることに違いはありません。
書き方においても特別違いはなく、基本的には正職員で応募する際と同様に書くことを意識するようにしましょう。パートや非常勤の場合には、前職でどのくらいの時間勤務していたのかというのは保育園側としても知りたい情報です。
具体的にどういうことを書いたらいいのかな?
勤務可能な時間と、担任の経験の有無など、これまでに担った役割を具体的に記載するとよいでしょう。
わかりにくいやつは採用しないからな!
履歴書を書く前に準備するもの一覧
いざ履歴書を書き始める前に、どんなものを準備しなければならないのか知っておく必要があります。履歴書作成にあたって基本的に必要になるものとして主に以下があげられますが、意外と準備するものが多いことに気づくでしょう。
- 履歴書本体
- ボールペンあるいは万年筆など記入する筆記用具
- 証明写真
- 印鑑
- 履歴書を入れる封筒
- 両面テープあるいは糊
まず履歴書そのものですが、履歴書により項目が違いますのでしっかりとPRしやすい内容のものを選ぶようにしましょう。
また綺麗に書くことが大事ですから、書きやすい筆記用具の準備も忘れてはいけません。証明写真の添付と印鑑の押印も必要な履歴書がほとんどのため用意しておきましょう。
履歴書の項目ごとの正しい書き方
履歴書にはさまざまな項目がありますが、それぞれの項目ごとに押さえておきたいポイントがあります。より質の高い履歴書をつくりあげるためにも、細かいことにはなりますがポイントごとの基本的な書き方をマスターしましょう。
基本情報の書き方(氏名・住所・年齢・連絡先・日付等)
指名や住所などの基本事項に関しては虚偽偽りなく記入すればよいだけですので、内容に関して特に頭を悩ませる必要はありません。とはいえ単純な基本事項の記入であっても書き方に関しては注意を払う必要があるでしょう。
ポイントとして日付は記載日ではなく提出日を書くこと、住所は省略せずマンション名なども記入する点などが間違いやすい点になります。
提出日を書いて省略はしないようにしないといけないんだね!
そうです。印象を良くするために、黒の読みやすい字ではっきりと丁寧に書くようにしましょう。
学歴・職務歴の基本的な書き方
学歴の記載は基本的には高校から書くようにし、学校名や学部名などは省略せず正式名称を記載するのがルールです。学歴の記載が終わったら一行間をあけて職歴を記載しますが、特に職歴は担当者もよく読む事項になります。
こちらも名称は省略せずにきちんと記載し、職務経歴書の提出がないのであれば簡単な職務内容を添えることでアピールに繋がります。特に保育関連の仕事であれば、アルバイトの経験などであっても記入しておくとよいでしょう。
免許・資格欄の基本的な書き方
免許や資格の場合には取得と記載し、検定の場合には合格という言葉で締めるのが基本の書き方です。一番上の欄に書くものはアピールに繋がりやすいですから、重要な資格や取得の難易度が高いものを記載するのがおすすめです。
また保育士の転職において、保育士の資格や幼稚園教諭の免許など保有が当たり前のものも忘れずにきちんと書くようにしましょう。実用性の低い趣味的な資格に関しては、あえて記載せず避けてもよいかもしれません。
志望動機・自己PRの基本的な書き方
履歴書の作成において特に難しく書きづらい項目が、まさに志望動機や自己PRの欄でしょう。ポイントとしては簡潔に、まとまった内容で熱意をアピールすることで、前向きな気持ちで転職したいのが伝わるようにしましょう。
事前にその保育園のホームページなどで情報を収集し、どんな人材を欲しているのか、また経営方針や保育方針はどんな内容なのかを確認しましょう。その保育園の方針に共鳴して志望したというアピールが大事です。
やはり大切なのはなぜその保育園でなければいけないのかという点で、明確なビジョンを持って志願しているということを上手に伝えなければなりません。その保育園に自身が何を還元できるのかをしっかり盛り込みましょう。
通勤時間・扶養家族や配偶者の有無の書き方
通勤時間は最寄り駅までの徒歩の時間や乗り換えの待ち時間なども含めた、全所要時間を記載しましょう。一般的に所要時間が1時間30分以内であれば通勤圏内とみなされ、転居の予定ある際にはその旨も書いておくとよいです。
扶養家族や配偶者の記載は間違えずに正確におこなうように心がけましょう。と言いますのも、扶養家族の人数により保険や税金の金額、他にも手当の金額などが変わってくるため、間違いがあると処理が大変になるからです。
本人希望欄の基本的な書き方
本人希望欄という名ではあるものの、何でもかんでも思っていることを自由に書ける欄ではありません。基本的には貴園の規定に応じる旨を記載し、いろいろと要求せず従う意思を示した方が当然ですが印象はいいです。
とはいえ配属先が複数ある場合の、エリアの希望などは書いても特に問題ありません。
子供がいるからある程度融通が利いてほしいとか書いてもいいのかな?
子供がいる場合ですと、行事の際や突然の体調不良の際のお休みの考慮など、こちら側としても譲れない条件はしっかりと書きましょう。
気を使って書かないやつもいるが、予定が組みにくくなるからやめてくれ。
保育士の転職を成功させる履歴書の書き方5カ条
転職活動を成功に導く履歴書の書き方には、やはり共通点やコツが少なからずあります。思わず採用したくなる履歴書を作成するためにこだわりたいポイントの中でも、特に大事なのを4点ほどまとめましたので参考にしましょう。
書き方の絶対的基本(手書き・キレイ丁寧に)
保育士という仕事は職業柄、書類を手書きする機会が非常に多く、それゆえに履歴書の字に関しても間違いなく評価されると思ってよいでしょう。そのため履歴書はワープロではなく手書きで作成するのがまずは基本です。
字はもちろん上手な方がよいですが、それよりも大事なのは丁寧に書きあげているかどうかです。
写真は証明写真機もしくはスマホアプリの撮影でOK
写真の写りは履歴書の印象を大きく左右する大事なポイントになります。近年では自分で修正可能な証明写真用のスマホアプリもあるため、そのような物を活用するのも一つの方法ですが、主に以下に気を付けて写真を撮りましょう。
- 顔色が明るくなるよう全体の明るさのバランスを調整する
- 目にクマがないよう修正する
- 修正のしすぎは実物との印象がかけ離れるため要注意
- 3か月以内に撮った最新の写真を提出する
- あごの引き具合や頭の位置など細かな点も注意する
志望動機は具体的かつ前向きに
合否が左右するといっても過言ではない志望動機は、履歴書の中でも最もこだわりたい項目になります。採用担当者の心に響く志望動機をどのようにして書けばよいのか、非常に神経をつかう項目だけに時間をかけて取り組みたいです。
主に採用担当者は志望動機の中から以下のポイントに着目して読むことが多いです。そのためいかにして具体的に、かつ前向きに文章を表現するかが鍵となってきますので、きちんと文章を整理して書くようにしましょう。
- 園の方針をしっかりと理解しているか
- なぜ退職をすることに至ったのかという経緯
- 園で活躍できる人材かどうか
- 将来的なビジョンをしっかりと見据えたうえでの転職なのか
- どうしてこの園を選んだのかという理由
合否に影響する『職歴』の書き方とルール
職歴も採用担当者が真剣に読む項目の一つのため、どのように書くか手腕が問われます。まず基本事項になりますが正社員あるいは正職員として働いた経歴に関しては、短期間であったとしても全て書かなければなりません。
転職回数が多いと悪い印象を持たれないか心配ですが、記載すべきものを書かないと場合によっては虚偽の報告と取られてしまいます。アルバイトは必ずしも記載する必要はなく、アピールになりそうなものがあれば書くとよいです。
アピールといっても履歴書の職歴欄は職務経歴書のように詳しい内容を記載できる充分なスペースがないんだよね…。
ですから簡潔にどのような業務にあたっていたのか、採用担当者がイメージしやすい表現で業務内容を付け足すのがおすすめです。
自己PR・特技・趣味で差をつける
自己PR・特技・趣味の項目は自分の個性をアピールできる欄ですから、空白にすることなく自分の熱意を伝えましょう。特にウケがよいのが保育に関連のある、ピアノや歌やイラストなどの趣味は喜ばれる傾向にあるようです。
ただ単に趣味はピアノと記入するのは少々物足りない印象を与えてしまいます。具体的にどんな曲を弾くのか、他にも一日どのくらい練習するのかなど、何か具体的なエピソードを盛り込むことで話もふくらましやすくなります。
たとえ保育に関連のある趣味がなかったとしても、別の趣味であっても必ず記入することが大切です。
保育とは関係のない趣味でも書いておいたほうがいいの!?
そうです。もしかしたら面接官も同じ趣味の可能性もありますし、そのエピソードをきっかけに話がつながることもあるからです。
応募書類が郵送の場合の書き方・送り方(応募封筒・添え状)
履歴書の作成が無事完成してもそれで全て終わりというわけではなく、まだやらなければならないことが残っています。それが応募封筒と添え状の準備で、初めての作成の場合少し時間もかかるため余裕を持って準備しましょう。
まずは応募封筒ですが、持参の場合にも郵送の場合にもどちらであっても履歴書を折らずに入れられるA4あるいはB5のものを用意します。そして表の左下に赤文字で、履歴書在中もしくは応募書類在中と記載するのがマナーです。
市販の封筒の中には、この文字が最初から記載されているものもあるためそちらを利用すると便利です。また郵送の場合には住所の記載も必要ですから、都道府県名から略さずに書き、会社名や法人名も正式名称を書きましょう。
また履歴書と併せて添え状も同封するのが、社会人としてのマナーでもあるため、一緒に入れるようにしましょう。
絶対NG!履歴書作成でやってはいけないこと一覧
履歴書の作成にあたってはやってはいけないNG事項があり、残念な印象を与え採用が遠のいてしまいますので避けるようにしましょう。基本的なNG項目としては以下になりますので、作成する際には注意しましょう。
- 修正テープを用いて誤字を直す
- 日付などの項目において西暦と和暦が統一されていない
- 誤字脱字や略語を用いている
これらの基本項目に加え、やはり空白が目立つ履歴書もやる気がないように感じられ、決して印象はよくありません。対策としては最初から埋めにくい項目の取り扱いがない履歴書を選んで、それを用いることです。
他にも本人希望欄や志望動機の項目に、自分本位な要求や理由が書かれている履歴書は好ましくないです。園の規定に従う心つもりであることを書いておくのがベターで、もし何か希望があるのであれば面接の際に伝えましょう。
職務経歴書は必要?履歴書と職務経歴書の違いと書き方
転職の場合には新卒とは違い職務経験があるため、職務経歴書の提出を求められる場合があります。とはいえ保育業界の場合ですと職務経歴書の提出が必要な場合は少ないものの、求められる時もあるため覚えておきましょう。
職務経歴書は自身のこれまでの就業先の情報や、職務内容を詳しく記載した書類になります。履歴書はいわば自己紹介のような書類のため職務に関すること以外も記載するため、その点が職務経歴書との違いになるでしょう。
職務経歴書は履歴書とは異なり手書きではなく、パソコン入力でも問題ないです。と言いますのも、職務経歴書は情報量が膨大なため手書きは相当大変でパソコンを用いた方がよく、パソコンを使えるというアピールにもなります。
職務経歴書には基本的な職歴に加え、どんなところで働きどのような仕事に従事したのかを記入します。
具体的にどういうことを書けばいいのかな?
仕事に従事した年数や、何か経験がある際にはそれも加えたり、力を入れた業務があれば記載するとよいアピールになるでしょう。
書く必要ある?と思うかもしれないが、書いていないやつよりは詳しくわかる人のほうがわかりやすくて採用しやすいからな。
お悩み解消!履歴書作成のQ&A
【Q1】転職回数が多いのですが全部記載する必要はあるのでしょうか?
Aたとえ働いた期間が短いものであっても、正社員で働いた経歴に関しては全て記載しないと偽証となり、最悪採用が取り消されることもあるので記載しましょう。
【Q2】字が汚いため手書きは避けてもよいでしょうか?
A字が汚くても保育士の場合は手書きで書いた方が印象はよいです。保育士は書き物が多い職業のため、字の綺麗さや丁寧さも評価対象の一つですから、せめて丁寧に書きましょう。
【Q3】書くことがなく空白が目立ってしまいますがそれでも大丈夫でしょうか?
A余白はない方がイメージはいいです。インターネットから書きやすい項目が多い履歴書を選び、それをダウンロードして使うのがおすすめです。
履歴書作成に困ったときは転職サイトの活用を!
履歴書は書き方にミスがないよう配慮しないといけませんし、内容も頭を悩ませる作成に時間がかかる書類です。困った際にだれかのアドバイスが欲しいと感じることも多く、そんな時に利用したいのが転職サイトになります。
転職サイトを利用することで履歴書作成のアドバイスをもらえるのはもちろんのこと、他にも以下のようなメリットがあります。履歴書作成時には具体的な指導もしてもらえるため、ぜひ転職サイトに登録しておくとよいでしょう。
- 非公開求人への応募ができる
- 担当者が履歴書以外にも面接対策もおこなってくれる
- 何か困ったことがあれば、何でも相談できる
- 自分の希望条件を満たしている保育園を紹介してくれる
- サイトによってはお祝い金のプレゼントなどサービスがある