保育士の面接で『転職理由』はなんて答えるべき?本音と建前が大事!
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転職をする保育士は沢山います。離職率が高く、また、女性が多い職場なので結婚や出産に伴い働き方を変えたり、一度職場を離れてから再就職をする人も多いでしょう。
そこで気になるのが転職に関する悩みです。転職は決して簡単ではありません。保育士の転職理由、そして面接対策について説明します。
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保育士の転職理由ランキング
保育士が転職をしたいと思う理由は何が多いのでしょうか。現役保育士の意見の中で多いものをまとめてみました。
1位:給与面に関する悩み
保育士は給与が安いという印象があるかもしれませんが、確かに給与は決して高くはありません。手取りにすると毎月15万円以下で働いているという人も多いでしょう。また残業代がつかない、休日出勤をしても給与が増えないなどの悩みを抱えている人もいます。
そして保育士の給与はなかなか上がりにくいとも言われています。これらのことから、現在の職場よりも少しでも良い給与の職場で働きたいと考え、転職を考えるのです。
2位:労働時間に関する悩み
保育士は働いている方のための仕事です。そのため、働いている人が出勤をする前から子供を預かり、退社をするまで見てくれています。
その間ずっと働くとなると長期勤務になってしまうのも仕方がありません。また、土日も出勤になる場合やお盆や年末に思うように休みが取れない場合も多いでしょう。
給与の少なさ、待遇の悪さから保育士を辞める人が多く、常に人手不足だといわれています。人手が足りないからこそ、労働時間が長くなってしまい一人ひとりの負担も増えていきます。そういった環境に悩み、仕事を止めてしまうのでしょう。
3位以降の悩み
3位以降には、仕事の責任、人間関係といったほかの職業でも多い悩みから、キャリアアップが望めない、研修制度がないといった将来への不安を抱えて転職を考える人が多い傾向です。
また、保育士のなかには、保育士という仕事が合わないと感じて保育士以外の転職活動を行う人も少なくはありません。しかし保育士から一般職への転職はなかなか難しいのです。
本当にその理由で退職すべきか考える
保育士として転職を考えるときは、まずは本当に退職をするべきかを考えるべきです。転職理由は本当に変わらないことなのか、将来的に改善する見込みはないのかをもう一度良く考えましょう。
仕事を止めたいと思っている人はとても多いです。しかし冷静になって考えてみると退職をするべきではなかった、転職に失敗をしてさらに環境が悪くなった、ということもあります。
本当に転職をするべきなのか、転職で現状を改善することが出来るのか、もう一度考えてみることが大切です。
転職理由は素直に答えても問題ない?
転職理由の大半は、仕事内容、給与、人間関係だといわれています。保育士に関してもこれらが原因で転職活動を始める方が多いでしょう。
しかしここで気になるのが、転職活動をする際に転職理由を聞かれたとき、正直に答えてもいいかどうかです。転職理由は素直に答えても印象が悪くはならないのでしょうか。
転職理由は本音と建前が重要
まず大切なのが、転職をする上で悪い理由があるという点は仕方がないことです。保育士から保育士に転職するということは、以前働いていた保育園に何らかの不満があったということになります。不満がなければ転職を考えることはなかなかないので、仕方がないことでしょう。
しかしここではっきりと給与面といってしまうのは難しいものです。保育士の転職で大幅な給与アップをすることは出来ません。そこでおすすめしたいのが、経営理念や方針が合わなかったという点です。保育園は、園によってさまざまな理念や方針があります。
自分自身の目指している保育士像と保育園の掲げている理念、方針が合わなければ、どうしても働きにくさを感じてしまうはずです。そういった部分をアピールすることで、メリットのある転職活動につながるのではないでしょうか。
面接でなぜ転職理由を聞かれるのかというと、自社が合っているかどうか、すぐに止めてしまわないか、どんなスタンスで応募しているのかを汲み取るためです。
待遇の良い職場を探している人が激務の仕事に応募をしたとしても、すぐに止めてしまう可能性があります。だからこそ、自分の職場で本当にやっていくことが出来るのかどうかを面接で見るのです。建前を言うことも大切ですが、適度に本音を交えつつ面接に挑みましょう。
転職理由でよく聞かれる質問
転職活動をしていると、さまざまな質問を面接で聞かれます。その点は保育士でも同じです。では、保育士の転職活動の面接ではどんなことをよく聞かれるのでしょうか。
前の仕事を辞めた理由
第一に仕事を辞めた理由です。これはさまざまな仕事の面接で聞かれる項目でしょう。やはり離職理由は大切です。自社で本当に良いのか、お互いのすり合わせのために聞かれることが多いのではないでしょうか。
そのため、この質問は適度に本音を隠しつつ、ある程度本音を交えて話すことが大切です。全てを隠してよい印象の言葉ばかりを使っていると、実際に働いたときに困ってしまうかもしれません。
給料が原因
仕事をやめた理由の中でも多いのが給与面です。特に保育士は給与が安い職場が多く、給与面に悩んで退職をする人が多い傾向です。そのため、給与面についても聞かれるのでしょう。
その点に関しては、転職活動をする上でもとても大切なことです。実際に働いてみると、求人票に記載されていた給与とは異なる場合もあります。
そのため実際の給与は働いてみないとわかりません。その点を詳しく聞くことが出来るかどうかは面接官や自分次第です。もし余裕があれば聞いてみてください。
仕事の忙しさが原因
仕事が忙しくて辞めたというのも、保育士の転職理由で多いことの一つではないでしょうか。勤務時間が長いのは仕方がありませんが、その分残業代は出るのか、休日出勤の代休はあるのかなどについても大切です。
また、働いている人に人数が多ければ交代で働くことが出来るので、そこまで激務にはならないでしょう。働いている人の人数と保育園の規模を確認すれば、忙しすぎない保育園を見つけることが出来るのではないでしょうか。
人間関係が原因
人間関係で転職を考える人は保育士だけではありません。どんな仕事でも、どんな人でも、人間関係で悩む場合はあります。そして仕事の人間関係で悩まない人はほとんどいません。
転職をするほどの人間関係の悩み、というのはとても深刻です。そして面接をしていく中でも、人間関係が原因で辞めたといわれると、また同じことを繰り返すのではないかと不安に感じられてしまう可能性もあるでしょう。
だからこそ、この部分は適度に隠しながら面接官に相談をすることをおすすめします。本音も建前も交えつつ、どんな人間関係に悩んでいたのか、どんな人と合わなかったのかなどを話してみましょう。
志望動機
転職活動の面接で特に多いのが志望動機です。数ある保育園の中からなぜこの園を選んだのか、理由はとても大切です。この志望動機が前職を辞めた理由につながる場合もあります。
ここで重要なのは、きちんと企業についての確認をして、本音と建前を上手く話すことが大切です。
本音を言うと、給与が高く勤務時間も短く安定していたから、という理由で志望をする方が多いでしょう。働いていく上ではとても大切なことですが、本音ばかりを話していてはいけません。
前の職場で大変だったこと
前の職場で大変だったことを聞かれることも多いでしょう。なぜ転職を考えたのかきっかけはとても大切です。この部分が合わない園だと、転職活動をしてもまたすぐに辞めることになってしまうかもしれません。
この際、どこの園でも起こることを話すのはおすすめできません。保護者との対応が慣れなかったから、園児と上手く接することが出来なかったから、という理由で辞める人はいるかもしれませんが、これはどこの保育園でもぶつかる壁なのです。
そのため、前の園では大変だったけれど志望先の園に勤めることで変われる、ということを念頭に答えるようにしてください。
転職するのはいつがおすすめ?1月ごろから始めるのがおすすめ!
転職活動をする上で大切なのが、時期です。保育士の求人は1月から3月に特に多くなるといわれています。なぜなら4月から働ける人を募集するためです。
年度が切り替わる時期だと、働き手も雇い手も一番やりやすいのでしょう。だからこそ、4月から仕事開始の求人を1月から出し始める企業が多いのです。この時期であれば、豊富な求人数から自分好みの保育所を選ぶことが出来るのではないでしょうか。
一番おススメなのはやはり年度の切り替わりです。雇い手側からしても、保護者側からしても、やはり年度の途中で担任が入れ替わるのは複雑に感じるのでしょう。そのため、出来る限り年度単位での転職をおすすめします。
もし年度途中で転職したいと考えているようであれば、7月から8月もおすすめです。この時期も比較的求人が出始める時期だといわれています。働き手側もボーナスを貰ったら辞めよう、と考えている人が多いでしょう。そのため、この時期も転職にはおすすめです。
転職活動は出来るだけ早めが良いといわれています。そのため、求人が増える少し前から転職活動を始めたり調査をしだして、求人が増える時期にすぐに動き出せるように準備をしてみてはいかがでしょうか。
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面接対策のような一人ではなかなか難しい準備も、転職エージェントのサービスを使えば助けてくれるのでとても役立ちます。
まとめ
勤めている園の勤務条件や環境が嫌になって、転職を考える保育士は沢山います。しかし、ただなんとなく転職活動をするだけでは理想の職場に出会うのは難しいでしょう。現状を変えるために転職活動をしたのに、結局変わらないままの状態になってしまうかもしれません。
そのためにも、保育士の転職活動をする前にはきちんと対策をしましょう。特に面接対策は大切です。保育士は人柄を見ることが多く、経歴等よりも面接を重視されると考えた方がよいでしょう。
待遇が不満、給与面や勤務時間に悩んでいるという場合も、事前の調査をしっかりと行うことが大切です。
保育士は激務かつ勤務時間が長く、給与が安いという印象があるかもしれませんが、全ての保育園がそうという訳ではありません。しっかりと転職活動をすることで、現状よりも給与面がアップしつつ、勤務時間を短くすることだって可能です。
まずは転職活動について調査をしてみてください。同じように給与、人間関係、忙しさ等が理由で転職活動をする保育士は沢山いますが、現状を改善し、良い転職活動が出来たという人も沢山います。