【例文あり】保育士の退職メッセージの書き方~保護者・上司・後輩向け
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保育士の退職メッセージは大きく分けて2つの場面があります。
- 自分が退職する場合
- 園長先生、上司(先輩)、部下(後輩)が退職する場合
送る者と去る者の立場では当然メッセージの書き方が違いますし、誰に対して書くかによっても対応は変わってきます。
そこでこの記事では場面別、立場別に応じた退職メッセージの書き方をご紹介します。例文や注意点も挙げながら解説しますのでぜひ参考にしてください。
【自分が退職】保育士退職メッセージの書き方・退職の挨拶のしかた
自分が今勤めている保育園を退職するとき、直接の挨拶やおたよりなど様々な形で辞めるという報告をすることになります。
自分が辞める場合、メッセージを送る相手で気になるのはやはり保護者かと思います。普段のやり取りから気を遣う相手ですから、最後までしっかりと対応したいという想いも強いでしょう。
そこでまずは保護者への退職メッセージから見てみましょう。
1.【保護者への退職メッセージ】基本は「保護者」と「子ども」に対するお礼
例文を挙げて解説する前に大事なポイントをまとめておきます。おたより・手紙でのメッセージにしろ、保護者の前での挨拶にしろ、意識するポイントは1つだけです。それは「保護者と子ども」に対しての感謝の気持ちを伝えるということです。
保護者と子どもについて心をこめて述べることができればそれで十分といえます。へたにおたよりの形式や文章表現に凝ろうとすると、かえって事務的な報告になってしまいがちです。
【例文】保護者への退職おたより文・退職の挨拶
〇〇により、△月末をもって退職することになりました。
保護者の方々にはお忙しいなか、ご協力いただきありがとうございました。お話しした時間も今、楽しく思い出されます。
日々成長する子どもたちと触れることで貴重な毎日を過ごすことができました。学ぶことがたくさんあり、自身の成長にもつながりました。
保護者のみなさま、子どもたちに心より感謝を申し上げます。本当に今までありがとうございました。
この例文の場合、おたよりの流れは次のようになっています。
- 退職理由と退職日
- 保護者への感謝
- 子どもへの感謝
- 保護者と子どもへの感謝
例えばこれを子どもへの感謝、保護者への感謝という順にひっくり返してもかまいません。大切なのは両方に触れることです。
保護者に対して報告するので子どもへの言及が抜けてしまいがちですが、子どもへの感謝はそのまま保護者への感謝をも意味します。
むしろ、保護者の部分よりも子どもの部分に力を入れて書くといいでしょう。
「直接の挨拶」でも同じような流れになります。話す時にはもう少し具体的な体験を含めるなどしてもいいでしょう。また、長文を書く必要がある場合にも、この4つの流れに詳しい話を付け加えるといいでしょう。
保護者に向けた「退職理由」はどうやって書けばいい?どうやって話せばいい?
退職理由の書き方、話し方で迷う方も多いかもしれません。先の例文では「○○により」の部分ですが、これは園によってどこまで外部に報告していいか違うこともあるので、迷ったら上司に相談するのがいいでしょう。
ただ一般的にいえば「シンプル」でかまいません。あまり細々とプライベートを明かす必要はありません。
- 私事により
- 家庭の事情により
伝えにくいケースではこういった表現にしておくといいでしょう。
【年度途中の退職】保護者への退職メッセージ・挨拶
年度途中での退職理由が何であれ、子どもの環境がいきなり変わることになるので保護者は不安を覚えてしまいます。
ただ、だからこそ退職メッセージや挨拶の際、途中退職について詳しく説明し過ぎず、先の例文をベースにしてお詫びを添えておくのがいいでしょう。
急なお知らせになりますが、△月末をもって退職することになりました。
以前より体調不良が続き、健康状態が安定しないため療養することにいたしました。保護者のみなさま、お子様方にはご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。
短い間でしたが日々成長する子どもたちと触れることで貴重な毎日を過ごすことができました。学ぶことがたくさんあり、自身の成長にもつながりました。
また、保護者の方々にはお忙しいなか、ご協力いただきありがとうございました。
保護者のみなさま、子どもたちに心より感謝を申し上げます。改めて、このようにご迷惑をおかけしたことお詫び申し上げます。
本当に今までありがとうございました。
退職理由については、触れるとまずいものは「私事により」「家庭の事情により」で構いません。また、病気など体調を崩して退職する場合にも、長々とした事情説明はせず、簡潔に状況を伝えましょう。
途中退職の場合、「後任の保育士について触れた方が保護者が安心する」ともいわれていますが、その説明は園長など上司が報告する役割ですから、保護者の不安をやわらげようとして、わざわざ言及する必要はありません。
迷った場合はそういう文言を入れておいた方がいいか上司に相談しましょう。
2.上司や同僚・後輩への退職挨拶
自分が辞める場合、最後に保育園のスタッフに挨拶することになります。
この園で働いて〇年になります。
当初は右も左も分からず、多くのご迷惑をおかけしたことと思います。みなさんに助けていただいたことには感謝してもしきれません。この園で多くのことを学ばせていただき、貴重な経験をさせていただきました。
お世話になったみなさまのご活躍とご健康を心からお祈りしています。
本当にありがとうございました。
退職挨拶はあまり長くならないように気をつけましょう。この例では全体を通して抽象的な表現ばかりなので、もう少し具体的に業務などについて触れてもいいでしょう。
【相手が退職】保育士退職者へのメッセージの書き方・挨拶のしかた
退職者へのメッセージは相手への感謝やこれからの幸せを祈りますといった内容で、温かく書くのがポイントです。
メッセージを書く際、大切なポイントは相手の立場がどうであれ、普段の関係や距離感に応じた表現を使うことです。たとえ歳の離れた先輩であっても、普段から親し気に接しているのならその調子で書くといいでしょう。
今から場面別のメッセージの書き方をみていきましょう。
退職・転職する後輩・同僚へのメッセージ
長い間、お疲れ様でした。
一緒に働けて楽しかったです!
これからも元気な〇〇さんで!ずっと応援しています!
相手が妊娠・出産などで退職する場合には健康について触れるのもいいでしょう。
退職・転職する先輩へのメッセージ
長い間、お疲れ様でした。
○○さんにはお世話になり本当に感謝しています。
これからのご健康とご活躍をお祈りしています。
退職・転職する先輩へのメッセージには、感謝の気持ちを示すのがいいでしょう。実際、いろいろと教えてもらったりサポートしてもらった記憶も多いかと思います。
表現自体については、その先輩との関係によってはもっと崩して書いてもいいでしょう。
定年退職者へのメッセージ
ご定年おめでとうございます。
長年、ご指導していただき、ありがとうございました。
どうぞこれからもお身体を大切に、いつまでもお元気で素敵な人生をお過ごしください。
定年退職者へのメッセージの場合、まず定年を祝う言葉を書きましょう。そして感謝の気持ち、今後の健康や人生について触れましょう。
退職・転職する園長のメッセージ
長い間、お疲れ様でした。
園長先生から多くのことを学ばせていただき、本当に感謝しています。
これからのご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
園の運営者である園長先生には様々な面でお世話になったはずですから、具体的なエピソードなどを交えて感謝の気持ちを伝えるのもいいでしょう。最後には、今後の人生について触れて締めくくりましょう。
まとめ
今回は保育士の退職メッセージについて解説しました。
自分が退職することを保護者に伝える場合には、保護者だけでなく子どもへの感謝の気持ちも漏れなく書きましょう。また、退職理由についてはあまり深く説明する必要はありません。
相手が退職する場合、基本的には明るく見送るような調子で書くのがいいでしょう。立場によっては最低限のマナーを気にした書き方が必要ですが、基本的には普段の関係に即した表現を使うのがいいでしょう。