【完全保存版】失敗しない保育士転職の面接対策&マナー《まとめ》
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面接は転職活動における山場でもあり、合否を決める最大のポイントになるため妥協せず準備する必要があります。とはいえ人に見られるとなると緊張したり不安にもなるため、実力を発揮できないという方も多いでしょう。
保育士は子供や保護者と関わる仕事のため、面接場面でもその人となりをよく見られます。しっかりと面接官の心を掴むために一体どのようなことが必要なのか、どんなポイントに気を付ければよいのかサイトを通じて学んでいきましょう。
面接前に準備すべきポイント
面接を成功させるためには、面接前の準備からすでに勝負がはじまっていると思っておきましょう。面接前の準備の出来により、面接当日ベストを尽くせるかどうかが変わってきますのでまずは準備ポイントをおさえましょう。
【1】服装・髪型・髪色などの身だしなみ
保育士というのは子供と接するため清潔感が求められる職業ですから、面接でも身だしなみは重点的にチェックされます。それゆえに身だしなみにも手を抜くことなく、きちんとマナーを守った格好で面接に挑むのがベターです。
まず服装は転職の場合であっても、スーツあるいはリクルートスーツを着用し、中のシャツは白が無難です。スカートは品のある膝丈にし、靴はきちんと汚れを落としてある綺麗な黒いパンプスを準備しておきましょう。
髪色は黒もしくは地味目な茶色にし、奇抜すぎるカラーは避けるのが常識です。
髪の毛は短くしたほうがいいのかな?
髪型は特に短くカットする必要はないものの、長い場合には野暮ったく見えることのないように、後ろに一つに束ねるのがベストです。
【2】面接の際に必要な持ち物・準備すること
万全の状態で保育園の面接に挑むためには、事前に持ち物チェックを周到におこなう必要があります。当日忘れ物をしてしまうと精神的なダメージが大きく、面接の出来具合に影響をもたらしてしまいます。
また自分の心理的な負担はもちろんのこと、保育園側からしても忘れ物をする人に対しては厳しい目でみるため信用を落としてしまうでしょう。面接の際に用意しておきたい主な持ち物は以下のとおりになります。
- 履歴書や職務経歴書などの提出書類
- ハンカチやティッシュなど身だしなみを整えるもの
- スーツに合わせた黒のバッグ
- 筆記用具や手帳、印鑑などの必需品
- スマートフォンとお財布など普段のお出かけでも使うもの
- 伝線したときのためのストッキングの替え
面接での受け答えや挨拶&マナーについて
面接では身だしなみに気を配るのはもちろんのこと、受け答えや挨拶がきちんとできているかというのもしっかりと確認されます。
マナーをきちんと守って面接に臨むことができれば評価も上がりますので、以下の点を心得ましょう。
- 面接場には遅すぎず早すぎない5分前到着を心がけ、遅刻は絶対に避ける
- 入室する際にはしっかりと3回ノックをし、両手でドアをしめる
- 着席する前に挨拶をおこない、座るように促された後に着席する
- 受け答えは明るくはっきりとした口調で答えるのが好印象
- 緊張していてもなるべく笑顔を保つように心がける
- 思わずため口が出ないように、普段から言葉遣いには気を付ける
- 面接終了後にはしっかりとお礼の挨拶を述べる
面接時に面接官がチェックする3つのポイント
面接時に面接官がチェックしているポイントが分れば、ピントの合った面接対策をおこなうことができるため採用に近づけます。面接官が気にするポイントの中でも特に大事な点が3つほどありますので、まずはそこをおさえましょう!
1.人柄のよさ・コミュニケーション能力
面接の場において面接官が見ている要素として、人柄のよさやコミュニケーション能力の有無を確認しています。保育園では保護者と接する機会が多いため、人柄のよい人物でなければ園の評判を落としてしまいかねません。
そのため人柄がよいと採用に繋がりやすいですが、具体的には明るく素直にはきはきと話す方が好まれる傾向にあります。
マナーがしっかりと守れているというのも、人物を判断するにあたっての重要ポイントです。特に転職の場合は、基本マナーはすでに身についているものとして扱われますので、きちんとマナーをおさえておきましょう。
2.今までの経験・知識・実践スキル(即戦力)
面接で判断する項目として、経験や知識、実践スキルが充分に備わっているかどうかという点があげられます。転職の場合には新卒とは違い、即戦力となる人物を求めていますので、現場ですぐに活躍する力があるかを見ています。
そのため面接ではこれまでの保育の経験を問うような質問や、知識量を測る質問が出される可能性が非常に高いです。そのような質問に対してどう上手く答えるかで、採用に至るかどうかが決まってしまうケースが多いです。
まずは充分に保育士という仕事の内容を理解し、実績を積んだことを伝える必要があります。
前の職場での経験とかあると採用されにくいと聞いたけど、本当に実績を伝えたほうがいいの?
実績を伝えたうえで前のやり方に固執することなく、謙虚な気持ちで新しい園で経験を積んでいきたい旨を言うのがベストでしょう。
3.職場の雰囲気に合うかどうか
面接官が気にしているポイントとして、職場の雰囲気に合っているかという点があげられます。漠然とした項目なだけに、対策をとるのが難しいかもしれませんが、園に馴染めるかというのは実は重要な要素です。
保育園に合っていると感じさせるために、まずは保育園が求める方針や理念をしっかりと理解しておくことが大事です。大切なのは価値観が共有できると感じさせることになるため、事前に保育園の情報は把握しておきましょう。
またマナーをしっかりと守りコミュニケーションをきちんととることができれば、面接官の心証はよくなります。面接官の感覚に左右される項目なだけに、やはり大事なのはいかに良い印象を持たせるかということになります。
面接時に99%聞かれる”5つの質問”と回答方法
面接の際にどんなことを聞かれるか分からない質問もありますが、必ず聞かれる質問も存在します。必ず聞かれる質問は事前に対策をしておくことができますので、まずはその質問をしっかりとおさえておくことが大事です。
【自己紹介】前の経歴などを含めた基本的な自己PR
面接において必ず聞かれるであろう質問として、自己紹介とそれにともなう自己PRがあげられます。自分の基本情報とこれまでの経歴を、履歴書の内容に沿って要点をまとめて話すことができれば特に問題はありません。
とはいえただ基本情報の羅列になってしまうのは好ましくなく、基本情報に付随して自己PRとなるエピソードを盛り込みましょう。
自己PRで気をつけることってある?
自慢話のようにならないよう、また話が長くなりすぎないように注意する必要があります。
あまり長くても嫌味に聞こえて採用しなくなるぞ。
【退職理由】前の職場を辞めた理由
転職の場合は新卒採用とは異なり、なぜ前の職場を辞めたのかあるいはなぜ転職したいのかという質問はかならず聞かれます。保育園側としては、退職するに至った理由というのは非常に気になる点だからです。
退職の理由を述べるうえでのポイントとしては、あくまでも前向きな理由で退職を決めたというのを印象づけることです。
保育園側として最も懸念しているのは、また同じ理由で辞められてしまう可能性があることです。採用にあたってはコストもかかっているため、すぐに辞められてしまうのは大きな痛手で何としても避けたいことです。
そのため再び同じ問題が起き退職する危険性がある方は採用されません。悪印象を与えないためには、ポジティブな理由での退職であることを強調し、キャリアアップのためなど次に繋げたい気持ちからの転職であることを告げましょう。
【志望動機】なぜこの園で働きたいのか?
面接対策としてはなぜその園を選んだのか、志望動機を明確にしておくことが非常に重要です。転職の場合にはもちろん給与面を重視しているでしょうから、少なからずそれが理由の一つにはなっているはずです。
とはいえ同じような給与条件の園は他にもあったでしょうが、それでもその園を選んだのには別の理由もあったのではないでしょうか?例えば園の雰囲気が良さそうとか、小規模保育園のためじっくりと子供と携われるなどです。
まずはそこの理由をベースにして志望動機を作り、それからその保育園で何をしたいのかを考えましょう。
なかなか志望動機が思いつかないんだけどどうすればいいかな?
応募した保育園で実現したいことがあれば、それも立派な志望動機の一つになりますので、加えることでよい理由が完成しますよ。
【熱意・積極性】なぜ保育士で働くことを選んだのか?
中途採用、新卒問わず聞かれる定番の質問として、なぜ保育士を志したのかという保育士の仕事を選んだ理由が聞かれます。ありきたりな質問ですがかなりの確率で聞かれる質問ですし、他の人と差をつけられる質問でもあります。
理由としてまず考えつくのが子供が好きだから、他にも子供と携わりたいからなどがあげられるでしょう。しかしながら子供が好きだからというのはある意味当たり前のため、そのままでは他の人と差をつけることはできません。
どうして子供が好きなのかより深く追求し、子供と携わることでどんな経験を得たのかなど、具体的に心に響くエピソードが大事です。今一度保育の道に進みたいと思ったきっかけを思い出してみましょう。
【長所短所】自分の強みや弱み(自己分析)
長所と短所に関する質問は、保育園に限らずどこの職場であってもよく聞かれる質問です。それゆえにしっかりとした回答ができないと、準備不足というイメージを与えてしまうためきちんとした答えを用意しておきましょう。
長所と短所の質問で知りたいのは、きちんと自己分析ができているかどうか、そして短所を補うための努力をしているかという点です。短所を答える際に素直に悪いところを答えてしまうと、不安材料を与えてしまいます。
対策としては短所と長所を背中合わせにして答えることで、長所があるからゆえの短所であると伝えることです。
短所と長所をうまくからめて話せばいいんだね!
そうです。結局のところ短所がしっかりと長所に生かされているし、短所を改善する努力をしていることをPRしましょう。
その他の保育園ならではの質問と回答一覧
Q.子供と携わる仕事なら幼稚園もありますがなぜ保育園を志望していますか?
A幼稚園と保育園とで異なる部分をあげて、それを元にどうして保育園を選んだのか、自分の気持ちを踏まえて伝えるのがベストでしょう。
Q.自分が得意としている保育業務を何でしょうか?
Aピアノなど特技があればそれをあげてもよいですし、外遊びなど自分が好きな業務をあげてもよいでしょう。事務作業よりも子供と関わる業務を言った方が好まれます。
Q.保護者からクレームが発生した際はどう対応しますか?
A過去にクレームによるトラブル対応をしたことがあればその具体例を示すとよいです。保護者に信頼を与え、よい関係を築けるように努力したい旨を積極的に伝えましょう。
そんな場合も…面接で困ったパターンと対策
面接は決して画一ではなく、時として思いがけない質問が飛び出すこともあります。どんな質問がきても慌てることのないように、さまざまなパターンの実例を知り、本番でもきちんと対処できるような面接対策を考えていきましょう。
「何か質問はありませんか?」逆質問の対策と失敗例
「何か質問はありませんか?」という逆質問はとても答えづらく、いきなり聞かれると思わず固まってしまうでしょう。しかしながら逆質問に対して何も答えることができないのは明らかな失敗で、臨機応変力がないとみなされます。
また以下のようなかえし方も避けた方が賢明です。マストな方法としては面接中に話した内容に関して詳しく聞いてみたり、保育園をみて感じた疑問などがあればそれを聞いてみるのがよい方法でしょう。
- お給料面など待遇に関する質問
- ホームページに記載されていることなど、少し調べればすぐにわかるような質問
好まれる質問としては、保育園の理念や教育方針に関して気になることを尋ねる質問です。保育園の教育に関する話題の質問であれば、熱意ややる気があるとみなされ好印象を与えることができるでしょう。
実技試験がある園も存在する(ピアノ・絵本朗読・作文等)
保育士の採用試験において面接だけでなく実技試験も課されることがあり、主に以下の内容が実技として選定される場合が多いです。実技試験は一夜漬けで何となるものではないため、普段からの取り組みが重要です。
- ピアノ
- 絵本の朗読や読み聞かせ
- 作文
- 子供との手遊びなど保育実技
ピアノは課題曲と自由曲が実技になることが多く、指示のある課題曲とは異なり、自由曲は選曲も考えなくてはいけません。保育士の場合、テクニックを披露することより、子供と楽しく演奏できるかも踏まえて選ぶ必要があるでしょう。
絵本の朗読では、しっかりと子供たちに届く声で抑揚をつけて物語を読めているかなどがチェックされます。本の世界観をしっかりと子供たちに伝えられるような読み方がベストですから、普段から練習しましょう。
園見学時の対応や振る舞いも採点ポイント
園見学はその保育園の雰囲気を肌で感じられる貴重な機会です。転職にあたっては多くの保育園で園見学が案内されますし、もし案内がなくても園見学をしたい旨を伝え、実際に保育園の様子を見ることがおすすめです。
園見学ではこちらが園をチェックしているのと同様に、園も自分をチェックしているということを忘れないようにしましょう。面接場ではないため、具体的な項目に関するチェックはしてなくても立ち振る舞いや態度は見ています。
特別何か対策をしなくてはならないということはないものの、きちんとした態度で挑みマナーを守りましょう。
具体的にどういう態度で面接に挑めばいいのかな?
しっかりと常識があるかどうかを見ていますので、笑顔を心がけ挨拶とお礼をしっかりと述べるとよいでしょう。
マナーや挨拶は基本だからこそ面接ではきちんとできているかどうか重要視するぞ。
パート・非常勤・派遣の場合の面接対策
パートや非常勤、あるいは派遣として働く場合の面接は、正職員がおこなう面接と何か違いがあるのか気になるでしょう。基本的に尋ねられる質問に関してそれほど違いはありませんので、一般的な項目をまずは押さえましょう。
違う点としてはパートや非常勤の場合には、正社員と働き方が異なりますので、その条件面を確認する質問です。具体的に言いますと、働ける時間帯がどの程度なのかを確認する質問は必ず出ると考えられます。
一日あたり何時間働けるのか、フルタイムでの勤務は可能かなど条件の折り合いをつけていくことになります。もちろん正職員ではないため基本的には自分の希望を伝えて問題ないですが、譲歩する姿勢も持ち合わせておきましょう。
面接成功させるならまずは準備と自己分析を!
面接を成功させるために、面接対策をいかにしっかりとおこなっておくのかというまとめが重要になります。面接官は人を見るプロですから、つけ焼き刃的な対処であればすぐ見破られてしまい、採用から遠のいてしまいます。
自分をどのようにアピールするのかが面接の場では大切になってきますが、そのために必要なのが自己分析です。きちんと自分自身を客観的に見つめることができれば、おのずと自分のPRポイントがわかってくるでしょう。
話に信憑性や具体性を持たせるためには、やはり自己分析の取り組みによるところが大きいです。保育士として活躍するためのビジョンがきちんと描かれていることを、自分の言葉でどのように表現するか考えてみましょう!