【パターン別】新卒から転職まで保育士の志望動機『例文集』まとめ
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保育士の就職・転職の際、志望動機は重要なアピールポイントになるのでしっかり作成しなくてはなりません。
そこで今回は、パターン別の例文を使って志望動機の書き方を見ていきたいと思います。新卒、転職、ブランクあり、パート、未経験など様々なタイプのものを紹介しています。
なお、例文としてご紹介するのは有名な保育士専用転職サイトによって作成された例文のまとめとなります。どのサイトも、実績が高く、転職ノウハウも豊富です。転職を希望する利用者をサポートする専門スタッフも在籍しています。
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「経験浅めの保育士」転職の志望動機例文
まずは経験の浅めな保育士さんの志望動機から見ていきましょう。
経験浅めというのはだいたい保育士として働きだして5,6年くらいまでが想定されていますが、ここで挙げる例文はどのパターンにも通じるところがある「一般的な志望動機」ともいえます。
なので他のタイプの保育士さんも、どのような書き方がされているのかを参考にするのもいいでしょう。
日々の保育ではやりがいをもって勤務しておりますが、定員が多い保育園ということもあり、より一人ひとりの子供たちの個性に寄り添った保育ができる環境で、自身の保育士としてのスキルを高めていきたいと考えて転職を決意しました。定員を増やさず、子供たちを深く見守る貴園の方針に共感し、志望いたしました。現在勤めている園では、多くの子供たちと遊んでいますので、体力には自信がありますので、貴園でも活かしていきたいと考えています。
新卒から3年間、乳児のみが入所する施設で働いてきたのですがもう少し受け持てる年齢の幅を広げたいと感じるようになりました。
貴園は6歳までの異年齢保育を実施しています。見学の際に拝見した、赤ちゃんと幼児が触れ合う雰囲気がとても魅力的に写りました。これまで培ってきた乳児保育の専門性を活かしつつ、園全体の保育に貢献してまいりたいと思います。
前職は園児数〇〇名という大規模な園で勤務をしておりました。仕事にはやりがいを感じていましたが、一方で勤務するうちに「子どもの意志を一番に尊重できる保育士になりたい」と考えるようになりました。貴園では家庭的な保育を目指されている旨、情報ページで拝見いたしました。貴園でならば、希望する保育を実践することができるのではないかと感じ、志望いたしました。
どの例文も、はじめに「現在の保育園について」説明し、そこから転職理由につなげています。
簡単にいってしまえば、今の園では自分のやりたい保育ができない、だからこの園に応募したという流れです。ただ、今の園はダメだというような不満口調にならないように気をつけましょう。これは履歴書作成だけでなく、面接での発言の際にも同様です。
志望動機はなぜその園で働きたいのかを伝えるところなので、自分の強みなどは職務経歴書の自己PR欄に書きます。また、退職理由の説明ばかりになって応募した園についてまったく触れないのもいけません。
ここでは主に「園の魅力」「園の特色」について書き、自分のやりたい保育とマッチしているのだということを伝えましょう。
そのためにも園についてしっかりリサーチすることが重要ですし、そもそも、求人探しをするときにも自分とマッチング率の高い園を探すことも大切です。
「中堅・経験長めの保育士」転職の志望動機例文
現在の職場で主任を任されて〇年目になります。保育士25名のとりまとめや、新人の採用面接などを担当しております。
これまで私は、新人保育士の育成に特に力を入れてまいりました。月に1度は面接を行い、細やかにコミュニケーションを取ることで、採用した保育士のほとんどが結婚まで長く働いてくれました。
貴園は、結婚から出産後も、保育士たちが復帰して働く環境が整っています。ご採用いただけました暁には、今までの経験を活かし、保育士たちが本当の意味で長く生き生きと働ける環境作りを目指したいと考えております。
中堅・経験長めの保育士さんの志望動機では、管理や指導する立場であることをアピールし、そのスキルや経験がこの園でなら活かせるといった流れで書くといいでしょう。
この例文では新人育成の経験と「長く働いてくれてた」という実績でアピールし、この園では復帰の環境が整っているとつなげています。
このとき、もし園の特色をまったく別のもので書いてしまうと、志望動機が自己PRのようになってしまいます。経験豊富な保育士さんほど語れることが多くなりますが、「自身の強み」と「園の特色や魅力」を一致させるように書くことが大切です。
「転職経験ありの保育士」転職の志望動機例文
子育てや引っ越しが重なり、職場や働き方を変えながら、保育士の仕事を続けてまいりました。その中で、より一人ひとりの子どもと向き合い、同じように子育てや悩みを抱えている保護者に寄り添いたいと考えるようになりました。
子育てが落ち着いたのを機に、改めてフルタイムで働く場所を探していたところ、貴園の存在を知りました。子どもたちと密に関わる保育を取り入れられている貴園の家庭的な環境で、保護者の悩みに寄り添いながら今までの経験を活かし貢献していきたいと思っております。
転職経験が多い場合、志望動機の書き方で悩んでしまうこともあるでしょう。この例文の場合では子育てや引っ越しが理由で転職が多いという説明がされています。
こういう理由でなく、人間関係や労働条件などの問題から何度か転職経験がある時にはどうすればいいのか。
「ネガティブな印象を与えそうなものにはなるべく触れない」という態度で履歴書、職務経歴書を作成するといいでしょう。ただし、面接の際には尋ねられやすいので、しっかり対策を練っておきましょう。
志望動機は基本的に「どういう保育をやりたいのか」と「園の特色・魅力」を中心に書きます。
転職経験が多いのはあまり良くなさそうに思えますが、様々な園の特徴や働き方、理念をご自身の経験のなかから相対化することができるという強みがあります。
そういう視線で語ることができるので、これまでの経験をじっくりとフィードバックしてみることも大切です。
「ブランクありの保育士」転職の志望動機例文
新卒から8年間、保育士として働いていましたが、出産を機に退職しました。
保育士の仕事は離れたものの、自分や友人の子どもの成長と可愛らしさに触れるうち、やはり私にはこの仕事しかないと思うようになりました。
娘は今春から保育園に入り、送り迎えは近くに住む実母がサポートしてくれます。親の立場になって気づいた事が多くあるので、今後は子どもだけではなく、保護者の気持ちにも寄り添える保育士になりたいと考えています。
私は以前、保育士として3歳と5歳の担任をしていました。
その後多角的な視野を持ちたいと想い、他業種に転職しましたが、甥の面倒をみているうちに、保育士の仕事に再度想いが募りました。
現職の接客業では、幅広い年齢層の方々と話す機会があり、年齢層に沿った言葉遣いや対応を身に着ける事ができました。
今後は、自身も得意とする手遊びを用いた集団指導を活かし、且つ保護者対しても誠心誠意対応したいと考えています。
ブランク理由には結婚や出産、介護、病気療養、他業種への転職など様々なものがあります。
しかしどのような理由であれ、「やっぱり保育士をやりたい」という思いや考えにつなげて書くようい心がけましょう。
出産や育児、他業種への転職などがブランク理由の場合、その経験自体も保育士として活かせるのでアピールにもなります。病気療養などであれば、「今は健康で仕事をしても大丈夫だ」ということをはっきり伝えておいた方がいいでしょう。
ブランク理由がネガティブな感じなんだけど…大丈夫かな?
ブランク理由がネガティブなケースであれば、あまり自分のことを多く語らず、応募した園についてしっかり書くようにするといいです。もちろん面接で質問される可能性が高いので、しっかり準備しておきましょう。
「保育補助のパート・派遣の保育士」転職の志望動機例文
新卒の頃より保育士として働いてきましたが、息子の出産を機に退職いたしました。 ただ、今年より小学生にあがりますので、改めてパートとして復帰できればと考えております。 以前は小規模保育園にて働いており、保育士さんが少ないからこそ、一人で色々な業務を短時間で進めていくことが必要でした。 その経験を活かして、正規の職員さんをサポートできればと思います。
出産前までは保育士として正社員で働いておりましたが、出産後退職しました。現在は子どもも大学生になり、子育てがひと段落し、もう一度保育の仕事にたずさわりたいと強く思い、パート募集に応募させていただきました。夫・子どもは仕事と学校で外出しているため、応募要項にありました7:00~18:00内のシフトは、どの時間帯でも対応できます。通勤が家から近いため、急な出勤要請にも、可能な限り対応させていただきたいと考えています。
結婚を機に一度退職しまして、保育士資格を取得するため、現在国家試験に向け、通信講座で勉強中です。勉強しながら実務経験を積みたいと思いまして、こちらで募集している保育補助のアルバイトに応募させていただきました。現在子どもがいないため、シフトに関しては、可能な限り柔軟に対応いたします。前職は会社員をしておりましたが、風邪もひかず、一度も会社を休んだことがないほど、健康に過ごしてきました。前職はまったく業種が違いますが、保育という仕事を一生の仕事にしたいため、ぜひこちらの園で、学ばせていただけたらと思っています。
以前に保育士経験がある場合、保育士資格を取得する見込みがある場合などにはそれをアピールとして書くといいでしょう。
パートの場合、「どうして正規の保育士として働かないのか」を説明しなければいけないような気になりますが、志望動機でその理由説明を絶対にしないといけないわけではありません。
ことこまかな事情は面接で聞かれたら答えるというくらいでもかまいません。
「短大・大学、新卒」就職の志望動機例文
私は親戚の中で一番の年長者だったため、親戚の集まりなどでは小さないとこ達の面倒を見ることが多く、それがきっかけで保育業界に興味を持ちました。また、高校生の職場体験では地元の保育園に行き、保育の現場に触れることで気持ちが高まり、専門学校に進学し資格を取得しました。貴園で働く際には、子供たちの見本になり、保護者様が安心して預けられるような保育士を目指したいと思います。
私は0歳から保育園に通っていたのですが、保育士さんの優しい笑顔が今でも忘れられず、気がつくと保育への道を歩き始めていました。貴園を志望したきっかけは、夏にお世話になったボランティアです。お迎えの遅い子どもたちが寂しくならないよう、先生方が明るく話しかけているのを見て、自分が子どもだった頃のことを思い出しました。私も先生方のように、子どもの心に寄り添った保育がしたいと思っています。
私が貴園を志望した理由は、外遊びをモットーとする教育方針に深く共感したからです。私は小学生の頃からバレーボールをしており、身体を動かすのが大好きです。保育実習では子どもとできるボール遊びをたくさん考えました。今の子どもたちは外遊びが不足していると言われています。保育士として、子どもたちには身体を動かす楽しさを、たくさん伝えたいと思っています。
新卒での志望動機の場合、「なぜ保育士になりたいのか」「どのような保育士になりたいのか」と「どうしてその園に応募したのか」を中心に書きます。
「なぜ保育士になりたいのか」についてはある程度書きやすいですが、「どうしてその園に応募したのか」については園をしっかりリサーチすることが必要です。
例文には「私が貴園を志望した理由は、外遊びをモットーとする教育方針に深く共感したからです。」となりますが、こういう「園の特色」と「自分の強み」「なぜ保育士になりたいのか」という説明がうまくつながるように工夫して書きましょう。
「他の業種・未経験から保育士へ」転職の志望動機例文
もともと子供が好きだったこともあり、高校生2年生の進路相談をきっかけに保育士を目指し、専門学校に進学し国家試験で保育士資格を取得しました。保育園での経験はありませんが、子ども一人ひとりの成長に向き合い、サポートしていける保育士になりたいと思っています。体力には自信がありますので、率先して仕事に取り組むことで早く即戦力になれるよう頑張りたいと思います。
大学で保育士の資格を取ったのですが、卒業後すぐに結婚して夫の仕事を手伝うことになったため、保育士として働くことは未経験です。子どもたちの手が離れたことを機に、改めて保育士資格を生かして働きたいと思っております。10年以上事務職をしていたため、パソコンでの書類作成が得意です。今までの子育て経験と仕事経験を生かし、子どもたちの健やかな成長をサポートしたいと考えております。
私は人と関わる仕事が好きで、5年間飲食店で働いてまいりました。お店には親子連れのお客様が多かったため、手が空いたときには、自然と子どもの遊び相手になっていました。そんなとき、親御さんはいつも、こちらが恐縮するほどお礼を言って下さるのです。子育ての苦労を垣間見て、私はいつしか、保育士としてもっと誰かの役に立ちたいと考えるようになりました。接客業で培った笑顔と体力で、子どもたちと親御さんの助けになりたいと思っています。
未経験の場合の書き方には大きく分けて2パターンあります。
一つは新卒の方の志望動機のように「なぜ保育士になりたいのか」「どのような保育士になりたいのか」と「どうしてその園に応募したのか」を中心に書く方法です。うえの例文でいえば1番目のものになります。
もう一つが2番目と3番目の例文のように「前職の経験」について触れる方法です。保育士とはまったく異なる仕事をしていたとしても、保育士になった時に活かせること、役立つことというのはあるものです。それをアピールとして志望動機を書いていきます。
どうやって書けばいい?知恵袋から見る「保育士の志望動機」疑問点
最後に、志望動機の書き方の疑問点について見ていきましょう。「YAHOO!知恵袋」に様々な悩みがのっていたので、それを基にして疑問点とその解消法についてご紹介したいと思います。
志望動機の書き方教えてください…
そもそも、志望動機の書き方が分からない場合にはどうすればいいのか?
まずは例文をいくつか読んでみてください。できるだけたくさん触れるのが理想です。そのとき、内容というよりもどういう流れで書かれているのかに注目します。そうすると例えば、
- 現在の園の話
- 自分のやりたい保育
- 応募した園の特色
- まとめ
となっていることに気がついたりします。もちろん、志望動機には様々な書き方があるので、絶対にこれが正解というものがあるわけでもありません。
そのため、参考にしやすい例文をひとつ選び、書くときにその流れを使うといいでしょう。
内容については、応募する園についての情報をしっかり調べておくことが大事です。志望動機はなぜその園で働きたいかを述べるものなので、園についてまったく分からないとうまく書けません。
そして、全体が一貫性を持った主張になっていることも大切なポイントです。「現在の園の話」「自分のやりたい保育」の内容が「応募した園の特色」にうまくつながらないと説得力が弱くなってしまいます。
職務経歴書には志望動機って書かないのですか?
結論からいえば、職務経歴書には志望動機は書かなくてもいいです。仮に履歴書の方にも書かないとしても同じで、どこにも書かないのは絶対にダメだというわけではありません。
しかし、志望動機は履歴書に書くのが一般的といえるかもしれません。職務経歴書の方では自己PRなどを書きます。
もし履歴書の記入欄が狭かったり、そもそも欄がなかったりした場合には職務経歴書の方に志望動機も加えて書いてもかまいません。この場合も絶対に書かなくてはならないというわけでもありません。
保育士の志望動機とか書く欄がとても小さくて普通の文字で三行分くらいなんです。
そういう場合は簡潔にかけばいいんでしょうか?それとも少し文字を小さくするべきでしょうか?
三行分くらいのスペースなら、その大きさで簡潔に書くだけでも大丈夫です。そういう場合は園の魅力を中心に書くといいでしょう。
新規の保育園でまだ保育理念どころか、園舎もこれから建設されます。
園について情報が分からない場合には、自分のことを中心に書くことになります。なぜ今の保育園ではだめなのか、自分はどのような保育をやりたいのかなどを伝えましょう。
履歴書に書く志望動機を考えていますが、どうまとめたら良いかわからなくなってしまいました><
志望動機を作成しているとき、うまくまとめられないということがあります。そういう場合にはまず、最も伝えたい部分を考えて書き出してみましょう。これは基本的に、その園の魅力や特徴にあたるはずです。
それを設定できたら次に「今の園の話」「自分のやりたい保育」、もし新卒の方なら「なぜ保育士になりたいのか」「どんな保育士になりたいのか」を考えます。このとき、最初に設定したものと関係する内容を考えます。
このようにして話に一本の筋を通してあげると、話をまとめやすくなります。ポイントはあまり多くを語ろうとしないで、簡潔に書こうとすることです。具体的に内容を書くことは必要ですが、事細かに説明して伝えようとする必要はありません。
まとめ
今回は、パターン別の例文を使って志望動機の書き方を解説しました。新卒、転職、ブランクあり、パート、未経験など様々なタイプのものを紹介しました。
ここでは保育士専用転職サイトの例文をとりあげましたので、実際に作成するときにもかなり参考になるかと思います。ただし、個人によってどのような園に応募するか、どのような経歴なのかは異なるので、園のリサーチ、経験の洗い出しなどは丁寧に行いましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、保育士専用転職サイトでは履歴書作成のサポートサービスが受けられます。自分ひとりでは選考が不安!という方はぜひ利用してみてください。