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自力で転職活動は難しい?履歴書作成や面接結果を振り返る【転職体験ブログ第5章第6話】

転職活動って学生時代の就活みたいにひとりでやるものだと思っていませんか?

もちろん、自力で採用まで辿り着ける人もいますが、僕の場合はことごとく失敗してしまいました。ひとりで転職活動している時、すべて不採用。

今回は誰にも頼らず、自分だけで転職活動していた時期の履歴書作りや面接の結果について、ざっと顧みたいと思います。

準備の段階で挫折しそうになる

さあ、これから転職の準備を始めようと思う時点で、早くも士気の低下です。端的に言えば、自信のなさがそうさせます。

履歴書を作ろにも筆が進まず、面接の場面を頭に浮かべるだけでも汗がにじみでてきます。

「仕事、見つからないかもしれない」そんな気分にさえなります。

いったい何が、そこまで自信を失わせるのか。ざっとまとめてみます。

1,自己分析の難しさ

履歴書や職務経歴書であれ、面接であれ、自己アピールが前提です。

そのためには自分の長所や特徴、アピールに使える成功体験などを掘り起こさなければなりません。

これがまずもって、ひとりきりだと困難。

「あなたの長所はなに?」

今、そうして何気なしに尋ねられて、すぐに答えられる人がどれくらいいるか。もちろん面接では、その長所を応募企業に応じた答え方に仕立てておく必要があります。

2,ネガティブな退職からのスタート

転職する理由は人によって様々ですが、多くがネガティブな印象を与える理由によって前職を辞めたのではないでしょうか。

  • 人間関係が嫌になったから
  • ストレスで潰れてしまったから
  • 退屈だったから

自分で経歴を振り返った時、辞めた理由が前向きな感じでなかったら「職の数だけ増えるばかりで、経験値はろくにアップしてないよな」と自信を失いがちです。

「採用されたとしても次の職場でもまた同じような失敗をしないかな」と不安にもなります。

そんな心境からの転職活動スタートです。腰が重くて、なかなかはかどらないのも当然です。

3,学生時代の就活体験を思い出す

僕は大学時代、就職活動に失敗しています。三社エントリーして不採用になってそのままフェードアウトしました。前職は正社員をしていましたが、アルバイトからの登用です。

つまり、正式な就活で採用されたためしがありませんでした。

大学時代の就活では履歴書も面接もぼろぼろで、ほかの就活生に圧倒され、採用担当官には無関心そうな顔をされた記憶があるので、トラウマレベルです。

4,転職活動だからこそのハードル

大学の就活と転職の大きな違いは、職歴があるかどうか。

言うまでもありませんが、ずっと無職だった方を除いて転職活動は文字通り仕事の経験者が対象です。

だから応募企業から要求されることが学生とは違います。

「あなたの経験がうちの会社でどんな風に役に立つの?」

「前の仕事でどんな取り組みをしてきたの?」

そういうものに答えなければなりません。

5,加工したくなる人生

僕の経歴はけして誇れるようなものではありません。

大学卒業後、フリーターとなり、その後、契約社員を経て正社員となりました。正社員歴わずか一年余りでメンタルをやられて退職。

転職活動を始めたのは29歳の頃です。一般的な29歳の転職希望者と比べると、確実に劣っていました。自分でそう思うのだから、応募企業にもそう見なされるのは間違いありませんでした。

面接の状況を想像した時「御社で貢献できる人材です」とアピールするより「安心してください。これでもちゃんと働けるはずです」と取り繕って言い訳する自分の姿がありあり浮かびました。

履歴書・職務経歴書の憂鬱

昔のことで記憶がぼんやりしていますが、学生時代の就活の流れは履歴書やエントリーシートを郵送し、面接に通過できたかどうかの通知が届くといった感じだったと思います。

転職活動では、書類選考はネットを使って行いました。もしかしたら、その方法は学生か転職かに限らず、会社によるんでしょうか。そこのところは詳しく知りません。

例えば転職サイトを使ってエントリーする場合、サイトのフォーマットに学歴・職歴や志望動機を入力し、送信します。

すると応募企業から通過かどうかの知らせがきて、通過できればメールで面接の日取りの相談をするといった流れでした。また、同じような流れを企業のホームページで行う場合もありました。

職務経歴書に戸惑う

学生時代になかったのがこの職務経歴書です。

これまでどんな仕事をしてきたのかを詳しく書くもので、転職活動の場合には履歴書よりもこちらの方が情報の重要度が高い気がします。

職務経歴書の書き方については別の記事で書きましたので省略しますが、ざっと書く内容は次のようなものです。

  • 企業名
  • 入社・退社の年月日
  • 業種
  • 従業員数
  • 資本金
  • 職種
  • 業務内容
  • 仕事で取り組んだこと
  • 業績・成功体験
  • 自己PR
  • 志望動機
  • 資格や技能

職務経歴書の形式は自由にアレンジできますし、どんな内容を書くかについてもある程度選ぶことができます。

しかし、自由だからこそ困ります。何を書いていいか分からなくなりますし、書き方ひとつで印象も変わるでしょうから。

職歴の薄さ

職務経歴書を初めて書いてみた時、味気ないと感じました。ネットの見本例を参考にしながら書いたのですが、見本例のような厚みが出ない。

原因は二つ考えられました。

  1. 職歴そのものが弱い
  2. 書き方が弱い

正社員歴1年ほどで、さあこれから本格的な業務をやっていくぞという時期に辞めてしまったので、書ける内容があまりなかったのです。

積極的に取り組んだことも業績もなければ、業務内容もほとんどアルバイトでもできそうなものばかり。自己PRも自信を持って書けそうなものは見当たらない。辞めた理由もストレスでの心身不調なので、それをどう処理すればいいか悩んでしまいました。

それに加えて、書き方の問題です。たとえ薄っぺらに思えるような職歴でも、どうやって書くかを工夫できればうまくアピールできるものです。しかし自己分析もそうですが、それをひとりでやるのは難しかったです。

履歴書・職務経歴書の自己レベルが分からない

履歴書・職務経歴書を作成し、それを面接時に提出。不採用となり、また履歴書・職務経歴書づくり…。

転職活動はその繰り返しになりますが、その間、他人の履歴書などを見ることはありません。周囲の求職者たちがいったいどんな風に書いているのか。それを知らないまま、とにかく書き続ける。これってぞっとしませんか?

自分なりに書けているつもりでも、そのレベルが相対的に見ればかなり低い可能性だってあります。

とくに転職希望者の多くは文書作成を仕事で経験しており、きちんとしたものを作ろうとする意識も高いです。

どんなことでもそうですが、悪い所を改善しないと上達しません。ひとりだけで活動しているとそういうデメリットがあります。

面接の憂鬱

転職活動の最も高い壁が面接だと思います。いくら履歴書などの書類をうまく作れても、口頭での自己アピールにつまずけばアウトです。そういえば僕は一度、採用担当官からこんな風に言われたことがあります。

「履歴書は上手に書けていい感じなんだけどなあ…。履歴書と目の前のあなた、全然違う人物みたいに思えてしまう」

紙の上ではそれなりに立派なことが言えているのに、面接でのトークはぱっとしないから、説得力が欠けるというわけです。

初対面だからこそ疑り深い

当たり前の話ですが、採用担当官と応募者は初めて会います。

「自分のことをろくに知らないくせに、えらそうに選考しやがって。自分の魅力が伝わるわけないだろ」

そんな愚痴をよく聞きますが、それは採用担当官も同じだと思います。

「相手のことをろくに知らないのに、会社に貢献してくれる人材を見つけなければならない」

プロの採用担当官でも超能力者ではないので、絶対の目利きを持っているわけではありません。おまけにわずかな期日で、履歴書や職務経歴書のような紙と、面接のやり取りのみを使って選考しなければなりません。

厳しく疑り深い態度になってもおかしくありません。

先の「履歴書と目の前のあなた、全然違う人物みたい」という話もそうですが、書くだけならなんとでも立派な人物に見せることができる。しかし、目の前の人物の印象と一致しないから、どういう評価をつけるか、じっくり吟味しなければならない。そんな感じだったのでしょう。

面接対策をしっかり行い、ばしっと採用をもらいたかったのですが、やはり一人だとどうすればいいのやらと困るところです。なにより、家にいるとやる気が出ない…。

競争の世界が苦手

面接を受けると、職探しって競い合いだよなという感想を抱きます。採用してくれ!みたいな目のぎらついた人たちと並ばなければなりません。

そしてここでも自信喪失です。時々、めちゃくちゃ口達者な応募者と出会います。喋るのが上手、教えてもらいたいくらいの人間です。

そういった応募者が話すと、採用担当官も、君いい感じじゃないという顔になったりします。その顔を見て、落ち込んでしまいます。

ビジネスマン化した応募者は一味違う感じがする

いかにもビジネス街で働いていそうな、ジョブズとか好きそうな、ビジネスマン意識のしみついた応募者の発言を耳にすると、一味違うなあと感心してしまいます。

採用担当官も、おっ、やるね、ちょっと生意気だけどといった態度になったりします。

そういう人間と面接を受けるのは少なかったですが、一緒になると、場違いな気がしてきます。自分の経験浅いなと恥ずかしささえ覚えました。

「どうして辞めたの?」に恐怖する日々

必ずといっていいほどされる質問が退職理由。

これには本当に脅かされていました。メンタルがおかしくなって辞めたなんて本音では答えられません。

なので、別の理由を考える必要がありましたが、あまり現状から離れすぎると明らかに嘘だとバレてしまうので、それを見つけるのが大変でした。なんというか、何を答えてもボロが出るような気がしました。面接では王手状態からの開始といった具合です。

転職活動も初心者から始まるから自力では無謀?

どんなことであれ、やり始めはみな、初心者です。

仕事だってスポーツだって勉強や音楽だって、恋人との付き合いだって趣味だって、電車に乗ることだって。

そしてたいがいのことは誰かから学ぶことから始まります。

恋人との付き合いだって、友達の経験談を聞いたり恋の相談に乗ってもらうこともありますし、恋人という存在が付き合い方を教えてくれる先生と見なすこともできるでしょう。

それなのに、転職活動では自力、独学で始めようとします。これって思えば、かなり無謀だと思いませんか?

他人に協力してもらって採用まで辿り着くというのが最も自然な流れだと思います。

僕の経験上、それを面倒だと思って自力でやってしまうと、もっと面倒な転職活動が待ち受けています。

使えるものはすべて使ってやろうという精神で転職に望むことをおすすめします。そしたら自力では見つけられなかった、満足な職場を手に入れることができるかもしれません。

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