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人付き合いが苦手だから「事務」という選択は間違っていた【転職体験ブログ第5章第3話】  

職選びについては本当に悩みどころです。

転職の際、前と同じ職種で探すか、それとも未経験の仕事をやってみるか。

しかしずっと考え続けるばかりもいかないので、とにかく行動に移してみました。

転職活動を始めた時、僕はサポートも受けずにひとりでやっていましたが、今回はその時の失敗について話したいと思います。

転職サイトの検索ページで立ち止まる

求人を探す時、おそらくほとんどの方が転職サイトを利用しているかと思います。転職を考えた方なら一度は見たことがあるこのページ。

求人情報検索トップ(出典:マイナビ転職「求人情報検索」)

まずはここで立ち止まってしまいました。僕が何よりも悩んだのが「職種」です。

職種には営業や企画や販売など様々にあり、営業のなかにも教育営業みたいに細かくグループ分けされています。

前職の塾講師はもうやらないと決めたので、じゃあ次はどんな職種にするかと考えました。

恥ずかしい話ですが、その職種の絞り方は次のような感じでした。

なんとなく性格的に

仕事に関して、直感的に自分ってどんな人間なんだと考えた時、僕は短所にまつわるイメージが浮かびます。

  • 人付き合いが得意ではない
  • 要領が悪い
  • 積極性がない

こういう自分でもやっていけそうな仕事を見つけようと思いました。

  • ひとりで黙々とできる仕事
  • 業務が複雑でなさそうな仕事
  • ノルマなどない仕事
  • 限定的な業務だけに集中できる仕事

なんというか、職選びの条件に何ひとつ前向きさがありませんが、仕事での失敗があるので、自然、そういう流れで考えてしまいました。

事務がよさそう?

塾講師の経験しかないので、他の仕事について深く知らず、まず思いついたのが事務でした。

事務員をしている方には失礼な話ですが、勝手なイメージで、先ほど挙げた条件に合っている気がしました。

  • ひとりで黙々とできそう
  • あまり人と関わることもなさそう
  • 業務が限定されていそう

僕にでもうまくできるんじゃないかと、ろくに調べもせず、ほとんど偏見的にそう判断して、僕は事務の仕事を探すことにしました。

事務のエントリー

転職サイトを使って求人内容をいろいろ調べて思ったのが、書類作成などの一般事務でも何だか難しそうだなということでした。塾講師の時にも事務的な業務はありましたが、それは役に立たなさそうと早くも自信を失いかけました。

未経験の職種にチャレンジする時、そこで立ち止まりそうになりますが、そうしてしまうとついつい自分の慣れた仕事に引き寄せられてしまいます。

「やっぱり、事務を探すのはやめて塾講師の仕事探そうかな」

こうなると負のループにはまりこむこともあるかもしれませんので、覚悟を決めてエントリーしました。

まずは教育系の事務を探しました。これなら仕事自体はやったことがないですが、その業界については少しは知っています。

教育系の事務

塾業界の事務も考えたんですが、なかなか見つからず、調べているうち、教育系の施設の事務の求人に出くわしました。

教育にまつわるものなので履歴書や職務経歴書もわりと書きやすかったです。

書類選考で通過できたので、面接へ。そこで、ちょっとした気づきがありました。

事務にはコミュニケーション能力がいる?

「どうしてこの仕事を志望したんですか?」

未経験の職種なので、そう質問されました。正直、面接の準備などほとんどしないままのぶっつけ本場だったので、かなりいいかげんに答えました。

「ひとりでこつこつとする作業が好きなので…」

すると採用担当官にこう尋ねられました。

「人と関わって仕事をするよりも、パソコン作業などでひとり黙々とできる仕事がしたいんですか?」

「はい」

「事務って、そんなイメージがありますが、実は事務こそ、人付き合いが苦手だと困ることが多いんですよ」

「そうなんですか」

「ここでは子どもや保護者の対応もしなければならないこともありますし、他のスタッフと連携して仕事をすることもあります。ほら、塾講師の時にも、事務員さんと連絡取り合ったりってなかったですか?」

「確かにありました」

「まあ会社によるのかもしれませんが、いろんな人とコミュニケーションをとる場面が結構多いですよ」

事務にはマルチタスクがいる?

もう一つ、なるほどなあと思ったのが、事務の業務について。

なぜ塾の仕事を辞めて事務なのかという話になった時、僕はこう答えました。

「いや、あの、塾の仕事をやっていたんですが、業務が幅広くて、自分には不向きなものが多かったので、事務の仕事では一つの作業に集中できると思いまして…」

そんな風に答えたら、採用担当官にこう言われました。

「事務の仕事も、マルチタスクで、いろいろなことを同時並行でやっていかないといけないですよ。一つの事だけずっと繰り返しでしているイメージもありますが、うちでは他の職員の動きを見て、サポートしたりと業務も幅広いです」

僕は思わず黙り込んでしまいました。

その施設の結果は当然、不採用。

仕事や会社のイメージだけでエントリーすると失敗する

きちんと下調べもせず、事務ってこんな仕事だろうと勝手なイメージを浮かべて、自分に合っていそうと思ってエントリーしましたが、失敗でした。

それに、求人を見ていると事務職でも、営業など他の業務も任せるようになります的な会社が結構多かったです。こじんまりとした中小企業などでは幅広い業務のできるオールラウンダーみたいな人材を探しているのでしょうか。

しかも、事務職は激戦のような気がします。集団面接で他の人の話を聞いて次のような印象を受けました。

  • なりたがる人が多い
  • 事務から事務への転職率も高そう
  • 事務経験の派遣社員などが正社員になろうとする人がたくさんいそう

だからといってしり込みする必要もないですし、個人によってはすんなり採用されたし、仕事もイメージ通りという場合もあるかと思います。

しかし事務に限らず言えるのは未経験の職種に挑戦する場合、ネットなんかでしっかり下調べしないと、面接などで下手に答えて「あなたのイメージとは違うよ」みたいに指摘されることもあります。

そうなると、競争率の高い採用試験では一発で振り落とされてしまいます。

何より、実際働き出してから「うわ、違うわ」となっては後悔するので。

そんな風に反省しました。

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