履歴書の学歴・職歴【空白期間】の嘘はばれる?巧みな経歴詐称術
履歴書の職歴に空白期間があると不安を覚える方もいらっしゃるはず。可能であればブランクがないように装って書きたい…。でもバレてしまわないか?
今回は空白期間の書き方。嘘をついてもいいのか、上手にごまかすことができないかなど、転職活動者の視点に立って本音で解説したいと思います。
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空白期間は不利?採用にどのくらい影響があるか
採用担当官が空白期間を採用・不採用の判断材料にするのか。その点は心配になるところ。
一概には言えませんが、ブランク期間をまったく気にしない採用担当官は限りなくゼロに近い、と思っておきましょう。場合によっては面接などでも尋ねられます。
嘘はバレる?ごまかし可能?
ごまかしたい内容が許容範囲かどうかの、あくまでも参考として読んでいただけたらと。書くのは自己責任でお願いします。
バレる例
バレるケースは次のようなものです。
- 「直近の空白期間」を、架空の会社で務めて退職したことにして埋める
- 「直近の空白期間」を、前職の年数期間を引き延ばして埋める
採用後、雇用保険や社会保険の手続きのため、それに関する前職の書類を提出するように頼まれます。
そこには前職の会社名や保険加入時期の情報が載っています。また源泉徴収票にも、社名や退職日が記載されています。
「(入社・退職)→(嘘の入社・退職)→現在」や「入社→嘘の退職年月日→現在」という嘘はやめておいた方がいいでしょう。
バレない例
「(1 入社・退職)→空白期間→(2 入社・退職)→現在」のような場合、ごまかしは可能です。
直近の空白期間であっても次のものならバレにくいという話はあります。
- 「退職→空白期間→現在」を「退職→アルバイト→現在」
仕事を辞めてからアルバイトをしていた、というごまかしも、よっぽどのことがない限り大丈夫らしいです。
慎重なタイプの方は「友人や親類の仕事を手伝っていました」などという軽めの嘘に留めておくといいでしょう。
それなら保険や源泉徴収の提出を求めらることはありませんし、少なくとも仕事からずっと離れてなかったというアピールにもなります。
嘘がバレたらどうなる?
「教員免許を持っています」と嘘をついてバレたらクビになりますし、おそらくニュースで報道されるレベルの騒動になるでしょう。
しかし採用後、二カ月ほど勤務期間をごまかしていたのが発覚したという程度であれば厳しい処罰を受けることは考えにくいです。
履歴書の空白期間の書き方
これから空白期間の書き方を紹介します。ブランク理由を書かなくてもいい場合もありますのでその説明もします。
主な学歴・職歴の書き方は以下の記事を参考にしてください。
最後の職歴以外の空白(離職中など)は何も書かない
例えば次のようば書き方をする必要はありません(年月日や業務内容は省略しています)。
株式会社〇〇 入社・退職
空間期間の理由説明
株式会社△△ 入社・退職
現在に至る
職歴を過去から順に書いていく際、直近の仕事よりもさらに前の空白期間については基本的に何も触れません。
ただし、ブランクがあまりに長すぎて誰がどう見ても気になる空白期間の場合には書いた方がいいかもしれません。
また、直近の退職後についても、離職中の長さによっては事情説明を書き添えた方がいいパターンと何も書かなくていいパターンとがあります。
詳しくは次で説明します。
相手に伝える必要のない理由は何も書かない
半年以上の空白は「現在に至る」の上に理由説明が必要
「一身上の都合により退職」の下の欄にブランク理由を書き添えます。書き方の表現方法はあとで紹介します。
空白期間はなるべく目立たせないようにするというのが最善です。そのぎりぎり目立ちにくい期間を半年として設定しているという感じです。
病気で1年など長期休暇の場合(うつ病なども含む)
病気が原因で退職し、半年以内の短い期間で完治、今は問題なく働けるという場合であれば「一身上の都合により退職」とし、ブランク期間についても書きません。
これが病気退職後、長期間療養のためにブランクがある場合には書いておいた方がいいでしょう。
2018年1月 病気治療のため退職(8月28日現在、完治)
退職の記述をこういう書き方にしておけば長いブランクの説明にもなります。
注意しないといけないのは、必ず「完治した」と伝えておくことです。
無職・ひきこもり・ニートなどの場合
直近の退職後から長い期間で無職だった場合などについては、ブランクの実際の理由がどうであれ、前向きな空白期間だったという印象を与える必要があります。その理由づくりはあとで紹介します。
何を尋ねられても、整合性のある隙のない説明ができるように準備しておきましょう。
主婦・介護の場合
子育てや結婚して専業主婦になった方、両親の介護をしていた方は長期間のブランクがあるはずです。
主婦や介護という理由をネガティブに捉える必要はありません。退職後の欄には、結婚したから、子育てに専念していたからといった内容を書き添えます。
できれば、仕事から離れていた期間にも勉強していたなどの理由を書くことができれば、復帰の意思が強く伝わります。
ブランク理由の埋め方・言い訳をポジティブに見せかける方法
できればブランク中に口実になりそうな経験をほんの少しでも作っておくと書きやすく(言いやすく)なります。些細な経験でも大きく膨らませば、それなりの理由説明が可能です。
ブランク理由を書く際、1行でないといけない決まりはありませんが、あまり長くなりすぎると言い訳がましく見えてしまいます。面接時の口頭説明の要約程度で書きましょう。
以下はブランク理由として使いやすそうな例になります。ただし、これが有効かどうかは何とも言えないので、あくまでも参考としてご覧ください。
「退職→アルバイト(派遣)→現在に至る」
転職用履歴書にはアルバイト歴を書かないのが基本です。しかし、書いてはいけないということではありません。
退職後、長期間アルバイトをしていた場合ですが、アルバイト歴を書かないことで空白期間が目立ってしまうなら記入しておいた方がいいでしょう。
もし何も書かなければ社会から離れていたという印象を与えますし、「何をしていたの?」と面接でも聞かれるので、前もって書いておいた方がいいと思います。
面接では「どうしてバイトして、就活しなかったの?」と問われるかもしれません。「進路については熟考していた」などうまく伝えましょう。
場合によっては正直に伝えてみるのもいいかもしれませんが、いずれにせよ、これから一生懸命働きたいという気持ちを伝えることが大切です。
「退職→親類・知人の仕事の手伝い→現在に至る」
知人の仕事の手伝いとして事務をしていたと言えそうな経験をするか、そんな経験談を架空で作り、それをブランク理由にします。
効果のほどは分かりませんが、仕事から離れていない印象になるかもしれません。
もちろん「長い間、なぜ就活しなかったのか」と質問されるはずです。先に書いたように「進路については熟考していた」などうまく伝えましょう。
本音で「前職の人間関係から、社会に出ることに躊躇っていた」など伝えていいのか判断しかねますが、いずれにせよ、働く気があり、そのための準備はしていたというアピールはしましょう。
「退職→資格取得・勉強→現在に至る」
事務職希望などなら、それに関する資格や講座を受けて勉強していたなどと言うことができます。もちろんこの場合には実際に受講しておく必要があります。
ただし、ブランクがあまりに長すぎると「資格の勉強や取得って短い期間でも済むよね?」と思われるかもしれません。完全に隙のない理由の伝え方を準備しておきましょう。
資格のほか、何かについて勉強していたという理由の場合には、できる限り「形」をもって証明できるようにしましょう。勉強していた理由、勉強の結果が明白でないと相手も納得しにくいものになります。
「退職→リフレッシュ→現在に至る」
ただ休むのも悪いわけではないです。
ロングバケーション的に、1年間旅行していた、好きなことを勉強をしていた、などと言ってしまうのもいいかもしれません(履歴書には書かない方がいいと思います)。
もちろん理由の伝え方には工夫が必要です。
企業からすれば「うちの会社に入っても、またリフレッシュのために辞めてしまわないかな?」と思われるかもしれません。特に20代でまだ若い方なら、次があると思ってすぐに辞めてしまうかもと不安がられそうです。
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まとめ
今回は空白期間の書き方でした。ブランクに関しては基本的に触れる必要はない、例外的にだけ書いておいた方がいいといったスタンスで履歴書を作成しましょう。
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