派遣社員の方は注意!正社員を目指すあなたの職務経歴書は読みにくい?
「派遣社員をやっていたけど、経歴がごちゃごちゃしていて書き方が分からない」
派遣社員の方は、ある会社に登録し、派遣先の会社で働くので、それだけでも二社の情報を書く必要があります。場合によっては派遣先が数社あったり、登録元の会社が複数あったりしますよね。
今回は、派遣社員の方のための職務経歴書をご紹介します。
グッドポイント診断の体験レポートの記事『「怖いほど当たる」と噂の長所診断【グッドポイント診断】がすごい!』をぜひ読んでみてください。
派遣社員の職務経歴書(基本の見本例)
まずは基本的な形式を使ったものから紹介します。
職務経歴書は決まったフォーマットがありませんので書き方は自由です。アピールになりそうな職歴を中心に書き、細々した職歴をまとめるのも可能です。
各人の経歴にマッチした書き方を選びましょう。
基本の見本例
職務経歴書
20××年×月×日
氏名○○ ○○
【経歴要約】
大学卒業後、派遣社員として3年間、営業職として従事してきました。五社の派遣先で、食品メーカー、〇〇メーカー、●●メーカーといった異なる業種の営業を経験しました。……(省略)【職務経歴】
□ 株式会社●● (派遣元:株式会社△△)20××年××月~20××年××月
資本金○億○千万円 従業員数○○名 食品販売
営業職
大手ホテルを顧客としたハム食品の営業。また、工程管理、下請けとの打ち合わせなども日常的に行っていました。
□ 株式会社▲▲ (派遣元:株式会社△△)
20××年××月~20××年××月
資本金○億○千万円 従業員数○○名 アパレル
●●店配属 従業員数〇名
アパレル販売
女性向けブランドの販売。日常業務として、開店準備や閉店作業、接客やクレーム対応を行っていました。そのほか、シフト管理やアルバイトの採用・教育も任されていました。
【取得資格と語学力】(省略。詳細は後述)
【PCスキル】(省略。詳細は後述)
【自己PR】(省略。詳細は後述)
【志望動機】(省略。詳細は後述)
これから各項目について説明していきます。
【経歴要約】
【経歴要約】
大学卒業後、派遣社員として3年間、営業職として従事してきました。五社の派遣先で、食品メーカー、〇〇メーカー、●●メーカーといった異なる業種の営業を経験しました。……(省略)
職歴の概要を書きます。あまり長すぎるのはいけないので、5行ほどでまとめるのがいいでしょう。
【経歴要約】
繊維メーカーで3年間、営業職として従事してきました。W社との新ブランド開発に参画し、ブランドの立ち上げにも携わりました。社内のデザイン企画部と製造部をコントロールし、商品開発やブランドデザインも経験しました。新ブランド開発の経験から得た折衝・調整能力を貴社でも生かし、営業職として働きたいと考えております。
この引用文は手本になる経歴要約なので、同じような書き方をまねるといいです。
もし営業、販売、事務と様々な職歴があったとしても、応募企業が事務希望ならば、事務の経験に照準を絞って書きましょう。
【職務経歴】
【職務経歴】
□ 株式会社●● (派遣元:株式会社△△)20××年××月~20××年××月
資本金○億○千万円 従業員数○○名 食品販売
営業職
大手ホテルを顧客としたハム食品の営業。また、工程管理、下請けとの打ち合わせなども日常的に行っていました。
「派遣元」と「派遣先」を必ず明記しましょう。職務経歴書で主役になるのは「派遣先」企業の内容です。
派遣先が複数あるのであれば「■ 株式会社〇〇」など印をつけて、それぞれの勤め先がぱっと見て分かるように工夫した方がいいです。PCで作成するなら、企業名を太字にするやり方も一つです。
職務経歴の項目は以下の内容を書いておけば問題ありません。
- 派遣先・派遣元の企業名
- 職務に携わった期間
- 資本金
- 従業員数
- 事業内容・業務内容
店舗販売などであれば、企業全体の従業員数とは別に店舗の従業員数なども書いておけばいいでしょう。また「業務内容」は箇条書きにまとめるのもありです。
【取得資格と語学力】
必ず書く必要はありません。
- 実務技能検定協会主催 ビジネス実務マナー検定2級
- TOEIC800点(20XX年 取得)
このように箇条書きで簡単にまとめます。
【PCスキル】
- Word 社内文書作成
- Excel(IF関数、ピボットテーブル、VLOOKUP関数) 売上データ管理等
- PowerPoint 会議資料作成
これもまた必須ではありません。
【自己PR】
自己PRは必ず記入しましょう。自分の強み、応募企業に貢献できそうな能力などを成功体験に基づいて書いていきます。
例えば、派遣社員の方は様々な職場で即戦力を求められた経験も多いはずですから環境や業務への適応力、順応力が高いと思います。
そういった「派遣社員だからこその強み」を探せばアピールポイントが見つかります。もちろん、応募企業が求めている人材という視点も考慮に入れて書きましょう。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
【志望動機】
履歴書にも書いている場合は丸写しにならないようにその内容を深掘りしましょう。
内容に関してですが「派遣社員から正社員になりたい理由」を意識して書くのがポイントになります。
志望動機は正社員になるメリットとデメリットをきちんと押さえておくと書きやすくなります。下記が正社員になるデメリットです。
- 責任が重い
- 業務内容が広くなる
- 残業がある
- 仕事内容を選べない
- 長期的な人間関係の構築が必要
別タイプの見本例
先の見本と同じく記載年月日や氏名を書いた後、次のように続けます。
(出典:リクナビNEXT「派遣社員の職務経歴書の書き方と見本」)
企業情報・業務内容がすっきりまとめられてあり、とても見やすいです。
採用担当官はキャリア情報よりも、その仕事をどのように取り組み、その結果、どのような成果が挙げたかを知りたがります。
そのため、基本情報はそこそこに「工夫した点」や「自己PR」に重きを置いた書き方をするとアピールになりやすいです。
派遣先が多い場合はキャリア式がおすすめ
キャリア式とは「営業」や「接客」といった分野別にまとめていく書き方です。たくさんの派遣先があるのであれば、このフォーマットにするとごちゃごちゃせずに済みます。
キャリア式といっても様々な種類があります。ここでは2つの例を挙げておきます。なお、キャリア式以外の書き方は以下の記事で説明しています。
1.キャリア式例文
(出典:リクナビNEXT「転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方」)
接客と営業の二つでまとめています。見本は正社員用なので「(派遣元:株式会社〇〇)」という部分を付け加えましょう。
最初に仕事を列挙します。次に工夫した点とその成果を二、三文でまとめて書きます。最後に職歴を並べます。
2 .キャリア式例文
(出典:リクナビNEXT「使える!職務経歴書フォーマット【書き方見本集】」 )
これは一部抜粋の例なので、形式だけに注目してください。
先ほどと似ていますが、こちらは先に職歴をグループごとにずらりと並べる方法です。そのあとに続いてアピール項目に入ります。
職務経歴書は好きなようにアレンジ可能
例えば事務経験が10社ほどあったとします。そのなかのある1社の経験だけが応募企業に対してアピールになると判断した場合にはそれに合わせた書き方もできます。
最初にその1社について詳細に記述したのち、他の経歴をコンパクトにまとめてしまうといった方法でも全然オッケーです。
職歴や強味を見直し、エントリーする企業に対してどの形式がマッチするかをまずは考えてみましょう。
書類選考なし?職務経歴書の解決は転職エージャントを使うと便利
派遣社員用の転職エージェントを使えば、一次の書類選考なしでいきなり面接を受けられるところが多いです。
転職エージェントは、自力では何かと厄介な転職活動を最初から最後まで、転職のプロがサポートしてくれます。
- 希望条件にマッチした求人紹介
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まとめ
職務経歴書を書こうとする時、書き方のルールにとらわれがちです。職務経歴書は履歴書と違って自由に書いてもいいので、あまり神経質になる必要はありません。
大事なのは、最大限にアピールできる形式で書くということです。