誰でも書ける転職『志望動機』~履歴書・職務経歴書を例文で徹底解説~
書けそうでうまく書けないと悩んでしまうのが志望動機。
志望動機は、履歴書・職務経歴書のなかでも重要度が高く、採用担当官が必ず注目します。
何度書いても魅力的なものにならないとお困りの方に向けて、見本例を使いながら志望動機の書き方を紹介します。
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志望動機は履歴書と職務経歴書の両方とも書く?
そもそも履歴書と職務経歴書どちらにも志望動機を書かなければならないのか。その説明から始めます。
履歴書の志望動機を書かないのはあり?
結論からいうと「履歴書の志望動機は書いても書かなくてもどちらでもいい。職務経歴書には書いた方がいい」と思っておきましょう。
履歴書と職務経歴書の志望動機の違い
次のことを意識しましょう。
- 職務経歴書⇒具体的な経験・詳細な説明を用いて書く
- 履歴書⇒職務経歴書の概要として書く
まず、この2つの違いを抑えておけば問題ありません。
職務経歴書の志望動機の書き方
志望動機ってそもそも何について書けばいいのか、迷ってしまいますよね。まずはその内容を簡単にまとめてみます。
履歴書の内容は以下の3つだけを書きます。
- なぜその企業で働きたいのか
- その企業で役に立ちそうな経験は何か
- 入社してからどんな風に働きたいか
職務経歴書はそれに2つプラスします。
- 現在の仕事内容は何か
- なぜ転職を考えているのか
職務経歴書の場合、この5つを組み合わせながら、自分がいかに応募企業で採用されるのにふさわしい人間かをアピールします。
これから詳しく見ていきましょう。
職務経歴書の志望動機(見本例で書き出しから結びまで徹底解説)
まずは職務経歴書の志望動機の見本を読みましょう。
一般事務
赤字の「から内容が変わっていくので、そこを意識して読んでみてください。
(出典:DODA「事務/アシスタント職の志望動機の例文サンプル」)
以下のような流れになっています。
- 現在の仕事内容は何か
- なぜ転職を考えているのか
- なぜその企業で働きたいのか(入社してからどんな風に働きたいか)
- その企業で役に立つ経験は何か
この順で書くと、自然な形で文章が運べます。
1.書き出し(現在の仕事内容)
2.転職の動機(なぜ転職を考えているか)
3.応募企業の魅力(なぜその企業で働きたいか)
企業の魅力や特徴について「その企業だからこそ」という点は絶対に注意しておきましょう。
- 他の企業との差異はどんな点か?その企業の独自性とは?
- その企業だからこその特徴ある事業内容は?
- その企業だからこそのサービスや商品の魅力とは?
- 企業理念は?経営者は何を想い、会社をどうしていきたいのか?
こういった視点で企業分析しましょう。
4.その企業で役立つ経験(応募企業にフィットした内容)
1~4全体のポイント
全体を通しての注意点を説明します。
それは書き方。次の文の「語彙」を意識して読んでください。
「現在の業務では日常的にExcel、Word、PowerPointを使用しています。特にExcelに関してはピボットテーブル、IF関数などを利用したフォーマットを作成し、煩雑だった売り上げデータ集計の業務効率を大幅に改善した経験があり」
履歴書の志望動機の書き方
職務経歴書で書いたものをコンパクトにしたのが履歴書です。
下に二種類の志望動機を引用しています。どちらも3文のみで書かれており、内容の流れも同じなのでそれを意識して読んでみましょう。
高級マンションの受付
一般事務職
(出典:マイナビ転職「一般事務職の志望動機サンプル(例文)」)
- なぜその企業で働きたいのか(~に魅力を感じて志望しました)
- その企業で役に立ちそうな経験は何か(~の経験を活かせると思います)
- 入社してからどんな風に働きたいか(~に貢献できるように頑張ります)
この3つの内容を3文で書く程度で十分です。先に職務経歴書を書いておけば、まとめる作業だけで済みます。
句読点の打ちどころ・文の区切り方
この方法で履歴書の志望動機を書く時、一文がやたらと長くないかな?どこかで区切る方が読みやすい気がするけど…と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
短い文を重ねてすっきりさせてもいいですが、履歴書の志望動機に関しては、長めの文で書かれていることが多いです。ただし、文がねじれやすくなるので、文法的に誤りがないかチェックしましょう。
小さな内容ごとに読点を入れていくと、読みやすくなるのがコツです。
志望動機の表現方法
職務経歴書の書き方で少し触れましたが、「どのように書くか」という表現方法について説明します。
これはすごく重要です。せっかくその会社に対する強い情熱があったとしても、表現がうまくいかなければその気持ちはまったく伝わりません。
表現の工夫に対する意識を強く持っておきましょう。
語彙選び
「現在の会社では~」という文頭や「~に魅力を感じて志望しました」といった文末表現はパターン化しているので見本の真似をすれば済みますが、内容の中心部分は自分で言葉を探すしかありません。
履歴書・職務経歴書どちらも、語彙選びにはこだわりましょう。この作業をきちんとこなしていれば、面接時にも役立ちます。
先の見本例の冒頭をもう一度、挙げます。
古い物件を、ニーズを捉えながら魅力あふれるデザイン物件に生まれ変わらせて急成長されている、御社の事業内容にとても惹かれて志望しました。
履歴書の志望動機は職務経歴書の簡略化版と言いました。簡単にまとめるということですが、抽象的になり過ぎないように注意しましょう。
そうならないように、いくつかの語句を具体的なものにしてあげましょう。その具体的な語句は、ホームページなど企業分析のなかで見つけます。
志望動機の解決は転職エージャントを使うと便利
志望動機に手こずってしまい、自分だけではどうにもならないという方は、転職エージェントを使うことをおすすめします。
転職エージェントは、自力では何かと厄介な転職活動を最初から最後まで、転職のプロがサポートしてくれます。
- 希望条件にマッチした求人紹介
- 書類の添削・面接対策
- 面接の日程調整
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もし転職エージェントを使わない場合、理想的な条件の求人を膨大な求人のなかからたった一人で探さなくてはいけません。
時間をかけて見つけたとして、はたして採用されるかどうか…。
転職エージェントを利用するだけで、あなたに本当にマッチした求人が見つかる可能性がグンと上がるばかりか、採用率も格段に高まります。
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そうすれば、自力での転職活動がどれほど損するところだったか実感するはずです。
まとめ
履歴書や職務経歴書において、美しい文章は求められていません。書き手の人物が見えるように表現することだけを考えて書きましょう。
相手に自分の良いところを探してもらうような文書にはせず、こちらから良いところが自然と伝わるような書き方の工夫が必要になります。
そのために、応募企業はどのような会社か、これからどのような仕事をすることになるのか、相手に何を求められているのかをしっかり把握しましょう。それが終わったのちに、自分の経歴や能力を見つめます。
そしてようやく、そこから書き始めます。手間に思えるかもしれませんが、書く時間よりも考える時間が大事です。その作業を丁寧にできればきっと魅力的な履歴書・職務経歴書が書けるはずです。