多様な経歴に対応!転職用履歴書の迷わない書き方【学歴・職歴編】
転職時の履歴書作成。まず筆が止まるのが学歴や職歴の書き方。
- 転職活動中のアルバイト経験はどうするの?
- うつで退職。これって正直に書いた方がいい?
- 病気療養、一年以上の空白期間、どんな風に書けばいい?
履歴書は自分のもう一つの顔。誤りのないように正確に書きたいものです。
今回は履歴書の学歴・職歴編。見本を使って基本的な書き方から例外的なケースまで、かゆいところに手が届くように詳しく紹介します。
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学歴の書き方(記入例あり)
転職用履歴書は、アルバイトや学生時代の就職活動で書いたものとは全然別物。
これから見本例を使って学歴・職歴欄の埋め方を説明します。びしっと書けるようになりましょう。
まずは学歴の基本的な書き方から。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
平成18 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
平成18 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
平成22 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
今から注意点を説明します。
西暦か?和暦か?(省略は不可)
- 西暦・和暦(元号)のどちらかに表記を統一
- 平成を「H」や「同上」「〃」で省略しない
学歴はいつから書くか
- 高校から記入
- 「高校」ではなく「高等学校」と書く
入学からか卒業からか
行には限りがあります。大学の経歴や職歴でアピールポイントがあるなら、そちらを詳しく書くために行を使った方がいいでしょう。
コース名は?
大学・大学院
- 大学・大学院は学部・学科(コース名)を記入
- 大学院は「卒業」ではなく「修了」(〇〇大学大学院 〇〇専攻 〇〇課程修了)
専攻した学問、研究テーマが応募企業にアピールできそうなものなら、具体的に説明して書くのもいいでしょう。
大学中退はどう表記する?など個別的なケースはあとで詳しく説明します。
職歴の書き方(見本あり)
次に職歴の基本的な書き方を見ていきましょう。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
職歴 | ||
平成22 | 4 | 株式会社〇〇 入社 |
食品製造業 従業員数420名 | ||
〇〇支社 営業部に配属 | ||
一般事務として、電話・来客対応、データ処理、書類管理等を行う | ||
平成24 | 3 | 一身上の都合により退職 |
平成24 | 4 | 株式会社△△ 入社 |
不動産業業 従業員数206名 | ||
営業担当として、居住用賃貸不動産の反響営業を行う | ||
現在に至る | ||
以上 |
正社員は「入社」と「退職」
業務内容などどこまで書くか?
- 業種
- 従業員数
- 配属先
- 業務内容
職歴が多くて書ききれない場合
転職経験が多くて職歴が書き切れない場合。ここでは2つの方法を紹介します。
- 企業名と就業期間だけを並べていく。末尾に「詳細は職務経歴書記入」などと書き添える
- 現職のみをくわしく記載。末尾に「職務経歴につきましては、別紙に記載しています。」と書く
これは一例であり、アレンジはいくらでもできます。採用担当官が読みやすい形式であれば、どんなものでも問題ありません。
このほか例外的なケースは次で紹介します。
この学歴ならどう書く?一問一答
今から個別の状況に応じた学歴の書き方を見ていきしょう。
中退は書いた方がいい?
大学中退なら、高卒ということになります。
しかし大学についていっさい触れなければ不自然さの目立つ経歴になるので、中退したと書いておいた方がいいでしょう。
〇年〇月 〇〇大学 〇〇学部〇〇学科 入学
〇年〇月 〇〇大学 〇〇学部〇〇学科 中途退学
進路志望を変更するため退学
休学
〇年〇月 〇〇大学 〇〇学部〇〇学科 入学
4年次に体調不良のため1年間休学(現在は完治)
〇年〇月 〇〇大学 〇〇学部〇〇学科 卒業
休学は明記が必要です。理由も添えておきます。
浪人あるいは留年
「浪人のため」や「留年のため」と書く必要はないです。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
平成18 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
平成18 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
平成22 | 9 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
見本の卒業は9月です。留年の事情に触れていません。
面接時、質問されたら答えられるように準備だけしておきましょう。
専門学校を卒業
学歴として書ける専門学校は「文部科学省が認める専修学校のうち、一定の基準を満たして都道府県の認可を受けている学校」のことです。
もし無認可の学校であれば、学歴にはならないので、例えば高卒という扱いになります。
この職歴ならどう書く?一問一答
今から個別の状況に応じた学歴の書き方を見ていきしょう。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
職歴 | ||
平成24 | 6 | 株式会社〇〇 入社(アルバイト) |
教育業 従業員数350名 | ||
〇〇塾●●校で、塾講師として従事 | ||
平成26 | 3 | 同会社で契約社員として登用 |
平成28 | 4 | 同会社で正社員として登用 |
〇〇塾〇〇校で、校舎長として校運営業務に従事 | ||
平成29 | 8 | 一身上の都合により退職 |
現在に至る | ||
以上 |
アルバイト(パート)歴は書かない?
- アルバイト経験が職歴の事情説明になる場合
- アルバイト経験しかない場合
- アルバイト歴を書くことでプラスのアピールになる場合
こういったケースでは書いた方がいいでしょう。
短い職歴が複数
先述した転職回数が多い場合と同じく、職務経歴書に回すのがいいでしょう。
うつなど精神疾患で退職した場合
「精神疾患により退職」などと書く必要はなく「一身上の都合により退職」で構わないです。
状況的に可能であれば、正直に答えるのを避けておいた方が不利になりにくいでしょう。
病気などで長期間のブランクがある場合
無職期間が長いのであれば、きちんと理由を添えて事情説明をしておいた方がいいでしょう。
平成〇〇年〇月 一身上の都合により退職
2年間、病気療養(現在は完治)
派遣社員の場合
以下は基本例です。
平成〇〇年〇月 株式会社〇〇(派遣元)より株式会社△△(派遣先)事務スタッフとして就業
平成〇〇年〇月 派遣期間満了により退職
- 「派遣元・派遣先」はきちんと区別して明記
- 「入社」ではなく「就業」
派遣元や派遣先が複数ある場合など、派遣社員向けの履歴書の書き方は以下の記事に詳しく説明しているので参考にしてください。
部署が変わった
部署名・異動年月を記入します。
基本的に入社後の最初の部署配属を「配属」とし、それ以降の部署異動や転勤では「異動」と書きます(「異動」を「配属」と書いても間違いではないです)。
平成〇〇年〇月 株式会社〇〇 入社
(業務内容)
平成〇〇年〇月 〇〇部〇〇課に異動
(新たな事業内容)
そのほか、支店・販売店の異動の場合はこんな書き方があります。
- 平成◯◯年◯月 〇〇部署へ異動
- 平成◯◯年◯月 ●●支店へ異動
- 平成◯◯年◯月 ●●店へ異動
異動後の事業内容も忘れず書きましょう。
会社名の変更
社名が変わった場合は「株式会社〇〇(現 株式会社△△)」と記入します。
現在の職場で退職日が決まっている場合
「平成〇〇年〇月 株式会社〇〇 退職予定」と記入します。
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それでも「自力でやってみる!」という方は転職の準備は早めからしておきましょう。
まとめ
学歴・職歴は、読む相手が読みやすいと感じるような書き方をするのがポイントです。
企業が書き方の指定をしていなければ、ある程度、好きなように書くことができます。
自分のことをまったく知らない相手に、経歴を詳しく、そして分かりやすく知ってもらうためにはどうすればいいかをしっかり考えてから書き始めましょう。