その症状は病んでいるかも?仕事で不調を感じた場合にやるべき対処法
もう長いこと元気に働けていない気がする。なんだか最近、しんどくて元気が出ない。仕事に行くのがつらい。疲れているのに眠れない。これって病んでる?
そんな風に気づいたなら、何が原因かを突き止めて、それを解決するように努めるようにしましょう。
心や体に不調を感じているのにそのまま放置していませんか?
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病みやすい人の特徴
- 真面目
- 内気
- 気が弱い
- 空気が読める
- 頑張り屋
「仕事がしんどい!つらい!」と自己表現する力は仕事における能力の低さとは別物
働きながら、もう限界かもしれないと感じるなら、それを解消するべく行動した方がいいでしょう。
病むとはどんな症状?ひろしのケース
最初の目立った症状は「眠れない」と「食欲がない」でした。
帰宅してぐったり疲れているのに朝方までうまく寝つけなかった。ようやく眠れたと思ったら三、四十分後や数時間後に目が覚める。それを何度も繰り返し、やがてスマホのアラームが鳴り響いて起床時間に。
おまけに食欲もありませんでした。1日に1食。それも、うどんやソバなんかの軽いものしか喉を通りませんでした。ひどい日は栄養ドリンクとか、ウィダーインゼリーなんかを流動食みたいに摂取するだけの場合もありました。
そんな状態なのに、ストレス発散に酒を飲んでしまい、弱った胃をさらに弱めて、早朝に独り寂しく吐き散らす、なんてこともありました。
日中はぼーっとして、集中力がなく、身体もだるい。テンションはずっと低いままで、仕事にやる気も出ない。
病んでいる時の自己診断は控える
そうです、医師じゃないから分かるはずありません。そもそも、医師にだってはっきりした病名が分からないこともあります。
病院に行く前、同僚からは「うつだよ、それ」と言われ、僕もそう自己診断していましたが、実際は、双極性障害、いわゆる、躁うつ病でした。
この二つは全然違うものなので、治療のアプローチも異なります。おまけに検査によってADHDという発達障害があることも判明しました。
余計な心配事を増やさず、すぐに問題解決へと向かうため、心や体の調子が悪いと感じたら自己診断をするより前に病院に行こうと決めてしまうべきです。
心療クリニックは予約するのも一苦労?初診まで一カ月待ちだった話
四日後なら予約が取れます、というメンタルクリニック(住まいから電車で一時間ほどかかる場所にある)を見つけるまで、十件ほど電話をかけました。
そのため、億劫がって不調を放置している方もいらっしゃるかもしれません。それだと後々、大変なことになる危険もあります。
病んだまま放置していた結果
そのままだらだら働いていたのですが、そのうち疲れや体力・気力の消耗がひどくて倒れそうになりました。他にも、ちょっとした動作、例えば手を動かすのにも何かしら違和感があるようになりました。
周囲を巻き込むように迷惑をかけましたが、心身の安全が最優先。会社に迷惑をかけるとかはどうでもいいので、なるべく早め、早めに治療しましょう。
自分のつらさは誰にも伝わらない。だからこそ伝える
口では言わなかったんですが「こんな現状になった原因の一部は、あなたとの関係によるストレスですよ。だから相談なんてできるわけないじゃないですか」と心で呟いたのを記憶しています。
病んだ原因が人間関係であったとしたら、それを解消すべく、その問題の相手に相談するのはなかなか難しい。あるいは、会社という組織に身を置いている限り、そこで何かしらのアクションを起こしてしまうのは気が引ける。何をする気力も湧かない精神状態なのだから、大胆に行動する勇気が限りなくゼロに近いのは当然です。
こういうのも「病んでいる」を放置してしまう原因の一つかと思います。「しんどいです!」を伝えたいけど、伝えられない。
でもちょっと待てよ、と僕はその時、思いました。
明らかに僕は毎日、しんどうそうな様子だったはずです。顔を合わせない日はほとんどないのに、それに気づかなかったとしたらどれだけ鈍感なのか。僕は案外、元気そうに見えているのか。あるいは、見て見ぬふりか。
でも、その上司がだめだ、と批判しているわけではありません。僕にだってそういう面はあります。
要は、他人は不感症だという前提をもとに生きる必要があるんじゃないかな、と。
仕事人間の不健康さを垣間見た瞬間
実は僕が「しんどいです。辞めようかどうか悩んでいます」と上司に伝えたら、休職に入る直前、その上司よりもさらに上の方と話し合うことになりました。
まだ心療クリニックに行く前のことでしたが、その方は僕の経緯を聞いた後、こう言いました。
「まあ一週間ほど休んだらだいぶマシになるよ」
ん?
もちろん、その方は医師ではありません。単なる会社員です。
心身ボロボロの僕からすればそんな短期間で復帰できるはずもありません。
「ほら、〇〇君いるだろ?あの子も君と同じ病気だったよ。まったく症状が同じだからね」
その方は僕の病名まで決めつけてしまいました。
「あの子も、うつだったよ。でもね、今はすごく効く薬あるから。それ飲んだら気分戻るよ。〇〇君も君みたいに急にね、辞めますって言い出したけど、薬飲むと落ち着いた。だから大丈夫」
そのあまりに即物的な物言いに、僕はほとんど不気味な怖さを感じました。
ちょっと休んで薬でさっぱりしたら、さあ働きましょう。そんな印象を受けて、僕はいよいよ退社を決心しました。
その仕事を続けている限り、不調が解決しなさそうだったら、思い切って辞めてしまうというのもリアルな対処法だと僕は思っています。
まとめ
時には自分だけのために選択をしましょう
心の病にせよ、発達障害にせよ、近年では広く認知されるようになったとはいえ、その知識について曖昧な人や、ネットのわずかな情報だけで知った気になっている人も大勢います。
また、先の話のように過去の見聞から事例を引っ張りだして、無理に別の人間に当てはめようとする人もいるでしょう。
そもそも、他人の体は他人だけのもの。SFのように、苦痛を共有し合うこともできません。当事者でない限り、その苦しみの深さは分かるものではない。
だからこそ、自分でどうにかしなくちゃならない。もちろん、独りで解決した方がいいという意味ではないです。
ただ一つ思うのは、時には自分のためだけを考えた選択も大事なんじゃないかなということです。