無職のうちに有効な時間の使い方を試みて失敗した
実家での無職生活が始まり、時間がたっぷりありました。
少し元気になってくると、職探しをする気力まではないけれども何かやろうという気持ちは湧いてきました。
それで今のうちにやりたいこと、やれそうなことはないかなと考えるようになりました。ネットで何かよさげなものはないかなと調べてみました。いろいろ思案して何をやったか、何をやらなかったかなどまとめてみたいと思います。時間を有意義に使うのって本当に難しいです。
旅行
「長期休暇の過ごし方は?」などの記事を見ると、必ずといっていいほど「旅」が出てきます。「今のうちにたくさん旅行にでも出かけたら?」なんてしばしば聞きます。
これは僕向きではありませんでした。民宿を借りるなどすれば安上がりな旅ができそうですが、それでも数万円の準備はいります。
仮にお金があっても、ひとり旅で寂しく眠るのを想像するとぞっとしました。
日常から離れた場所で、おいしいものを食べて、楽しいことをやったらリフレッシュできると言いますが、それをするにも元気がいります。
健康な人が仕事を辞めてしばらくひとり旅なんて感じならよさそうですが。
海外ドラマや映画・アニメや漫画
これは一人暮らしの頃からずっとやり続けていたことです。
海外ドラマは1シーズンが10話くらいあって、それがシリーズ6とか7とかあっていい時間潰しになります。アニメなんかも同様。
Amazonプライムとかだと無料でたくさん作品を見れるので、それを使えばお金もかかりません。
海外ドラマもアニメも、名作がたくさんあります。普段あまり見ない人でも案外はまってしまいます。
無職期間だと一日でぶっ通しで見ることもできます。時間が途切れずストーリーを追えるので、こういう点は無職のいいところです。
好きなものを好きなだけ鑑賞できるのは嬉しいですが、さすがにこればかりをひたすら続ける日々もなあ、という気持ちにはなりました。
飲みに行く
僕はひとりで飲みに出かけることはありません。誰かを誘って飲むのも稀です。思えば子どもの頃から、誰かを誘って遊ぶのが苦手でした。誘うって行為がすごく難しく感じ、躊躇ってしまいます。あれって何ででしょうかね。
自室でひとり酒ならありました。安い焼酎の一リットルくらいある紙パックを買っていました。しかし、これは習慣づくと厄介です。
夜な夜な、ひとり酔っ払って朝日が昇っていたという日が続くと、気づけば昼夜逆転生活になります。朝の五時頃に眠り、目覚めるのは夕方。これを修正するのがまた難しいです。
もう一つ、ひとり酒を楽しみすぎてやらかしがちなのはネット通販。
酔って理性をコントロールできず、ネット通販でどうでもいいものを買ってしまうなんてこともありました。
街を散策
あえて人混みの多いところに行くことで、人に慣れておくというのは大切な気がしました。
電車に乗るのは病院に行くときくらいでしたが、それでもなんとなく社会とつながってる感じがして、その免疫力が高まるような気持ちになります。
だから街をぶらぶらもいいだろうと何度も頭に浮かんだんですが、病院でなければ億劫で、計画倒れになってしまいました。
運動
家でじっとしていると体力がどんどん落ちてきました。
心のふさぎこんだ時などは部屋にいると気が滅入るのを通り越して、じっとしていられなくなることがあって、そんな時には近所に散歩に行きました。
そのうち習慣的に歩いたり走ったりしていました。
昼間に外で運動をするとさわやかな気持ちになりますが、毎日昼過ぎから走ったりしていると無職感が出ているようで、なんとなく人の目を気にしてしまいました。
夜の散歩やジョギングもおすすめです。静かですし、リラックスして外をぶらつけます。
勉強(語学や資格)
語学の勉強でも始めようかとちらりと浮かびましたが、その時間は何もしないよりも無益な気がしてやめました。
英語で誰かと話せるようになるより、社会に出てまともに他人と話せるようになるのが先決だと思いました。
とはいえ暇の多い時でなければ大人になってから勉強はできませんから、もし本気で取り組む姿勢があれば英語レッスンも将来役に立つと思います。
仕事のためになりそうな資格をとるのも気が進みませんでした。
というのも「何をやりたいか」を明確にしないと「今何をすればいいか」が分かりません。そこまでの段階まで進んでいませんでしたし、とりあえず何でもやってみるというタイプでもありません。
読書
社会人になれば自己啓発本やビジネス系の本を読みたがる人がいますが、僕は一冊も読みません。
無職の時に読んだのは以下のようなジャンルです。
- 小説
- 歴史
- 哲学
- 経済学
- 生物や宇宙系
その他、科学書や思想書や戦争やテロについての本を読んだりと、仕事やメンタルに直接関係するものは読みませんでした。
「仕事力を磨く」とか「成功するために」とか「幸せをつかむ10の方法」みたいな感じの自己啓発本やビジネス本を読むほど時間を無駄にすることはないんじゃないかなと思っています。
というのも、ゴリゴリの文学や哲学に触れることで、自分の頭で考えたことしか自分のものにはならない、と思ったからです。
家事
毎日、ちょっとした家事をするのも案外、心のためになっていた気がします。
洗濯を干したり入れたり、掃除したりなど、そういった作業は仕事的な行動と同じ感覚になります。
仕事は基本的に、アニメを見るような種類の行動ではありません。自分の好きなこととは違う体の動かし方は仕事のリハビリの第一歩になるように思えました。
結局、有意義とは呼べない時間が流れていった
結局、ほぼこれといった有意義な時間を過ごせませんでした。今では当時、どんな生活をしていのかほとんど記憶にありません。長い期間だったんですが…。
しかし、本格的な無職であればそれだけでも特別な経験と言えるかもしれません。転職の際、それ自体は不利にしか働きませんが、大半の人間が長い無職を経験しないと思えば、その時に感じたこと、考えたことは貴重にちがいないです。
まとめ
次回は心身が不調になれば健康グッズに走りがちというテーマで書いてみようと思います。