逃げ癖が幸せにする?仕事が続かないのは何が原因なのか
仕事が長く続かない。
思い返せばアルバイトだって嫌になったりもめたりですぐに辞めてしまった。子どもの頃は習い事だってすぐに辞めて…。
なんだか何やっても長いこと続いていないようなと当時、僕は悩みました。
仕事が続かないのは辛抱が足りない?いったどうして続かないんだろう?
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「だから辞めよう」仕事が続かない4つの理由
よく聞く話ですが、せっかく入社できたのに数か月で逃げるように辞めてしまった。あるいは、いつも心身の調子が崩れてフェードアウトしてしまう。
どうして仕事が続かないのか。
僕の体験や見聞したものについて考えてみたのでまとめてみます。
1,仕事の単調さが苦痛になった
そもそも仕事うんぬんの前、多くの人が規則的な生活を強いられています。
毎日、同じ時刻に起床して同じ時刻の電車で出勤して。生活スタイルの規則性は単調さを生みます。退屈や無限ループ的な鬱陶しさを感じさせます。もっとも健康的に暮らすために役立ちはしますが。
規則正しい生活をしながら会社で規則的な労働に従事するわけです。
仕事内容にもよりますが、楽しい業務内容ばかりではありません。ある作業のせいで8時間がやたら長く感じる。刺激がなさすぎる。思考停止状態が続くからしんどくなる。数字をひたすらタイピングばかりしているせいか、そわそわして息苦しくなる。助けてマルクス!
というか、単純におもしろくない。自分の人生、つまらくないか?
だから辞めよう。
2,えげつない理想の高さ、妙な自信(野心家もどき)
誰もが野心や理想を持っているわけではないので、それを高く強く持ち、なおかつ自己実現のために行動している人を見ると、尊敬できますし、うらやましくもあります。
しかし、なかには「野心家もどき」とでもいいましょうか。あさっての方向のえげつない高みを首が痛くなるほど見上げて、腕組みしている人も見かけます。
「おれはさ、こいつらとは違うんだ。なんていうの、こいつらってロボットみたいじゃん。遺伝子レベルで、おれは違うわけ。いつかこの会社やめてビッグになるんだよ」
現在の環境に不満ばかりを抱いている。給料が安いと愚痴り、こんな仕事は仕事じゃないと文句を垂れる。
自分と同僚は同格ではないという態度を隠しもせず、職場の人間やその会社を軽蔑したがる。
こういう人ってすぐに辞めてしまうこともあるし、なんだかんだ長く続いていたりもします。そして、のちに素晴らしい成功談が耳に入ってくることもありません。
自己への妙な過信、屈折した少年ジャンプ的な理想の持ち主。
あるいはその根っこにも1の原因のような「自分の人生、つまらなくね?」があるのかもしれません。
だから辞めよう。
3,プライドの高さが邪魔をする
「高学歴」イコール「プライドが高い」みたいなイメージがよく持ち出されますが、これって僕個人としてはあまりあてはまらない気がします。
僕は塾業界にいたので高学歴の人がたくさんいましたが、マジの高学歴の方は案外、謙虚な常識人だったりします。変人みたいな人間はいますが、それでも嫌な感じはありません。
こんなこといえば怒られそうですが、そこそこ偏差値の高い有名私立大の方は自分の学歴にこだわりがち誇りがちで、常識に欠けた人もちらほら。
そのさらに上のかしこい人々は素朴で、謙虚で、常識的な人間が多かった印象です。あくまで私見ですが。
で、本題ですがこの場合の「プライドの高さ」というのは例えば次のようなものです。
- 上司に注意されたら、無意識的にいらっとする
- 他人のアドバイスを素直に受け入れられない、というか入ってきてくれない
- 上司というポジションの人間はすべてえらそうな気がする
実は僕にもこういう部分があります。
これって「プライドが高い」というより「他者や集団とのチューニングがうまくできない」といった方が近いようにも思えます。認識のあり方が一癖あるというか。
このタイプの人はトラブルを起こしやすい。上司と言い争う。他人の成功にいらいらする。自分の仕事がうまくいかないのは周囲のせいだ。
だから辞めよう。
4,人付き合いが苦手
人間関係が原因で退職する人が大勢います。職場の人付き合いのなかでストレスがたまり、やがてうつ病になったというケースもあるでしょう。
「人付き合い」って永遠のテーマ感があります。
人付き合いをうまくやろうとしても苦手な人からすれば、それは途方もない難事業に思えてしまいます。
付き合いの上手な人は上司に慕われ、同僚にも好かれ、よって
- ぎくしゃくした人間関係に煩わされずのびのび働いている
- 困ったことがあればすぐに助けてもらえる
- 悩みがあれば相談にも乗ってもらいやすい
会社はそこそこ居心地良いなあという感じ。
対する付き合いの下手な人は上司と微妙な距離感であり、同僚とは仲良くなれない、というか、仲良くなりたいとも思わない、よって
- なんか業務外の人間関係でストレス感じてない?
- 上司の態度がなんだか冷ややかな気がする
- 自分ひとりきりでがんばるしかないと思う瞬間がよくある
- 排除されてるわけでもないけど孤立感が強いような
仕事のどの面をとってもストレスでしかない。
だから辞めよう。
うつ病などで辞める人は結局、何が原因なの?
うつ病など精神疾患で休職あるいは退職する方って多いです。僕の知り合いでも、一人や二人という話ではありません。
うつ病で仕事を辞めて転職したが、またうつ病で辞めてしまった、など。
結局、どうしてそんな事態になってしまうのか。
これについては個人によって状況が異なりますし、僕は医師でもケースワーカーでもないのではっきりした主張があるわけでもないのですが、思う所がひとつあります。
仕事が続かないのはその仕事自体のせい?
例えばある知人は、うつ病など心の不安定さによって、いくつもの仕事を転々としています。働く度に病んでしまい、休職し、そのうち退職。またある時は三日ほどで辞めてしまった、とか。
実はどの仕事も塾業界。同業種のなかでうろうろしているわけです。つまり、その仕事そのものが大きなダメージを生み出しているんじゃないかな、と。
当人が思っている以上に子どもと接するのに苦痛を感じているとか、夜型生活がじりじり体調に悪影響を与えているとか。
ただ、転職の際、あれこれ悩んだ末、なるべく苦戦しないように同業種の仕事を選んでしまうこともあるでしょう。
年齢を重ねるほど、自分の経験から遠くにある仕事に就くのは難しそうに感じます。僕も経験していますが、やり方さえ間違えなければ現実はそんなことはなく、いくらでも別ジャンルの仕事にチャレンジできますよ。
全然違う職種につくことで、これまでとは違った生活になり、心身の安定をもたらす可能性もあるかもしれません。
逃げ癖がより良い生活を作ることも
ちょっと嫌なことがあってすぐに辞めてしまう人もいるでしょうが、僕は全然ありだと思います。
わけの分からない会社で我慢して働く必要はありません。わけの分からない会社かどうかも見極める間もなく、こいつらはうざいわ!と感じて転職するのもクールですよ!
ただ、仕事が気に入らず、あるいは辛抱できず、仕事を辞めまくっていると、ふと「逃げ癖」がついてしまったような気持ちになります。
「そんなんじゃあ、どこいっても続かないよ」周囲からそんなことを言われてしまいます。なんなら、成長の機会を失い続けているだけだといった意味までこめて忠告してくる者もいるでしょう。
しかし、そんなアドバイスは無視して構わないでしょう。
「逃げ癖」はこう言い換えることができるのではないでしょうか。
探求癖。
今とは違う場所により良い生活があると信じて、追い求める。ある仕事、ある会社、ある人々に出会うことさえすれば、心の底から良い感じだと思える人生を送れるはずだ。
そんな風にひたすら探求するためには冒険家的な行動力がないとできません。だから、自分は仕事を辞められる能力があるんだと思いましょう!
じっとその場にいることが最も幸福だという状況もあり得るのは承知のうえ、それでも会社から飛び出して、未知の幸福を探しに行くのです。実際にそんなものが見つかるのかどうか、そもそもあるのかないのか、分からなくても。
この行動力は誰しも持っているわけではありません。
本当はそうしたいけど、慎重派な人間にはできません。彼らはある意味、堅実であり、賢くはありますが、その分「今のまあまあ」を一生かけて維持するような強い精神力が必要になってきます。そしてこれもまた、誰しもに備わっている能力ではありません。
時として、他人の意見がまったく無意味であり、屁みたいな音声としてしか耳に入らず、何も影響を与えないのはそのためでしょう。要するに、人間は自分に合った行動しかできないし、それが自然な生き方なのでしょう。
仕事が続かなければ無理して続けなくてもいいというのが僕の考えです。ただし、続くような仕事を見つけようとしていないのであれば、それこそ、何をしているか分からなくなります。
単に仕事を辞めるばかりを繰り返すのではなく、ベストはどこかと考え続けて、そして辞めつづけましょう。
まとめ
今回は仕事が続かない原因について、思うがままに書き綴ってみました。